ミスター・タンク

劇場公開日:

解説

卑劣な罠で逮捕された息子を救うため父親が戦車で進撃するというアクション喜劇。製作はアーウィン・ヤブランス。監督は「さよならミス・ワイコフ」のマーヴィン・チョムスキー、脚本はダン・ゴードン、撮影はドン・バーンクラント、音楽はラロ・シフリンが担当。出演はジェームズ・ガーナー、C・トーマス・ハウエル、ジェニリー・ハリソン、G・D・スプラドリンなど。83年春、ジョージア州フォート・ベニング基地で撮影された。日本版字幕は金田文夫。メトロカラー。ビスタサイズ。1984年作品。

1984年製作/アメリカ
原題:Tank
配給:ユニヴァーサル=CIC
劇場公開日:1984年10月20日

ストーリー

漁船を手に入れたら退役する決意を固めて、最後の任地フォート・ベニング基地にやってきた52歳のザック曹長(ジェームズ・ガーナー)。彼の妻ラドンナ(シャーリー・ジョーンズ)と、軍人だった兄を失った悲しみとその兄を父が溺愛したと思い込み、父へのわだかまりを拭いきれない高校生の息子ビリー(クリスチャン・トーマス・ハウエル)も一緒だった。ザックは30年間の軍隊生活で部品を一つ一つ集めて作った私物のシャーマン・タンクも持ってきた。いくら軍隊とはいえ、私物の戦車を持ち込むことは難しいのだが、先輩の司令官ヒュービック将軍(サンディ・ウォード)の尽力で許可されたのだ。下士官クラブで、彼は昔の部下ティペットと会うが、かつて彼が知っていた細君とは別れて別の女性と再婚したと聞かされ、時代の変遷を思い知らされた。ある日、町のバーに出かけたザックは地元の若い娼婦サラ(ジェニリー・ハリソン)を相手に古い歌を披露する。そんな彼に保安官補のユークリッドが難癖をつけ、サラを殴る。見るに見かねたザックはユークリッドを殴り倒した。翌日、ブールトン保安官(G・D・スプラドリン)は、部下がやられたことを知り、かんかんに怒る。自分が町の主と思っている保安官は、基地の憲兵隊事務所にやってきてザックの引き渡しを要求する。だが、ティペットに拒否されてしまった。保安官は的をビリーに絞り、彼のロッカーに麻薬を入れておいてから不法所持ということで逮捕する。保安官はザックに矯正農園を見せる。そこの地獄のような光景を見たザックは、楽しみにしていた漁船を買う金でビリーを救おうとする。しかし、ラドンナは弁護士を雇って闘おうとした。保安官は硬化し、ビ.リーを矯正農園に送り込み、おまけにザックから一万ドルをかすめ取った。ついに意を決したザックは、戦車に搭乗して町へ進撃する。途中でサラも同乗して保安官事務所を破壊してから矯正農園へ向かいビリーを救助した。保安官はヒュービック将軍に協力を要請するが、大統領の命令なしには武器も兵も貸せないと断わられる。町の一部住民の力を貸りた保安官は戦車の行方を追う。TV局もへリを飛ばして報道する。戦車は隣のテネシー州に向かう。この逃避行中にザックとビリーは親子の絆を再確認する。ラドンナはテネシー州知事から公正な裁判を受けさせるという約束をとりつける。州境で保安官は地面に水をまいてどろどろにし、そこへ戦車を追い込み、戦車は立ち往生する。もはや絶対絶命という時、やじ馬の中から、暴走族の連中が保安官一派の銃弾をさけながら戦車のところまで接近しで戦車にロープをつないだ。そして、みんなが力を合わせてひっばり、戦車は州境を越えテネシー州に入ることに成功する。(ユニヴァーサル=CIC配給*1時間53分)

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