スナッチ
劇場公開日 2001年3月10日
解説
「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルズ」で注目を集めたガイ・リッチー監督の長編第2作で、ジェイソン・ステイサム、ブラッド・ピット、ベニチオ・デル・トロらが共演したクライムコメディ。ロンドンの下町を舞台に、ひとつの大粒ダイヤモンドを巡って悪党たちが繰り広げる騒動を、スタイリッシュな映像と二転三転するストーリー展開で描き出す。フランキー率いる強盗団は、宝石商から86カラットのダイヤモンドを強奪する。それを知ったロシア人の武器商人ボリスは、フランキーからダイヤモンドを奪うべく画策。一方、非合法ボクシングを運営するターキッシュと相棒トミーは、ギャングのボスであるブリックトップのために八百長試合を仕組むが、試合前に放浪者とトラブルになり出場予定のボクサーが大怪我を負ってしまう。困り果てたターキッシュたちは、放浪者の男ミッキーを代わりに出場させるが……。
2000年製作/102分/PG12/アメリカ
原題:Snatch
配給:ソニー・ピクチャーズエンタテインメント
スタッフ・キャスト
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2018年6月30日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD
監督デビュー作『ロック、ストック&トゥ・スモーキング・バレルズ』で一躍脚光を浴びたガイ・リッチーが、数多くのハリウッドからの甘い誘いを全て固辞して、またも本国で撮り上げた群像劇。そこには今後のキャリアも考えた上で、全く別のジャンルに挑戦する前に、今一度、自らが掘り当てたこの「ロック、ストック」の金脈をどこまで掘り進められるのか確かめたいとする思いがあったようだ。
結果、ストーリー展開が前作とほぼ同じとの批判がある一方、キャラクターや語り口の妙、画面演出の斬新さなどの面では前作に比べても数段腕が上がっており、何よりもキャッチーでポップな仕上がりが目を惹く。ある意味、ガイ・リッチーのキャリアの絶頂はここにあった、という人もいるほど、未だに全く色あせず、ファンの多い一作だ。今振り返ると、兄貴肌の強いリッチーを細かく支えたプロデューサーのマシュー・ヴォーンの貢献も大きかったことに気づかされる。
2022年5月5日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD
ー 画は、近作の「ジェントルマン」と同じく(一部、「キャッシュ・トラック」も。)、ガイ・リッチーならではのスタイリッシュ感、満載である。
但し、ブラッド・ピット、ベニチオ・デル・トロ、ジェイソン・ステイサムを始めとした、とんでもない悪人たちが多数登場し、物語もジェットコースターの如く進むので、(場面転換、多し)物語に付いていけるかが勝負の作品である。
見所は、多数あれど個人的には”パイキー”(最近あまり使わない言葉だが、ジプシーのような住所不定の人々を言う)で、とんでもなくボクシングが強いミッキーを演じたブラッド・ピットの鍛え上げた身体で、”闇ボクシング”で、大型ボクサーを次々に倒すシーンかな・・。
あとは、この頃から、一切笑わないターキッシュを演じたジェイソン・ステイサムの”闇ボクシング”でストーリー通りに倒れないミッキーの姿を見る苦々しい顔だね。
少し残念だったのは、ベニチオ・デル・トロの見せどころが殆どなかったところかな・・。-
<今作は、20年以上前の作品であるが、現在でもあまり変わらない不老のブラッド・ピットの格好良さ、今よりやや細身だが、笑顔無き坊主頭のジェイソン・ステイサムが印象的な作品である。>
2022年5月5日
iPhoneアプリから投稿
鑑賞方法:TV地上波
すげーなガイリッチー
これはもうタランティーノ作品
イングロリアスバスターズのよう
上手く構成されてて全てが奇妙に絡み合ってるのが最高
バイオレンスさを感じさせず人殺しを日常風景のように組み込んできているのが上手い
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登場人物が多いから散らかってる感じは否めないけど、同時進行のストーリーが段々重なっていくのは楽しい。ロック、ストック〜〜と似ている分どうしても比べてしまって二番煎じ感もあるが。
主要なところはダイヤモンド争奪戦かな?八百長ボクシングもあるけど。多くの組織が複雑に絡むため言葉にするのは難しいが、絶妙な緩さと強烈な個性が相まって良かった。ただ時間を少し伸ばしてでもキャラの深掘りは欲しかったかな。あれだけの登場人物の中でブラピの存在感はさすがだった。
終わり方も少しパンチの弱さは感じるが、ダサかっこいい演出含め、結構楽しめる作品。
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