身を焦がして

解説

アデラ・ロジャース・セント・ジョン女史の原作を、ガートルード・オール女史が脚色し、「風雲急を告ぐ」「地獄町四百丁目」と同じくジョン・グリフィス・レイ氏が監督した映画。主役は「世界の寵児」「動員一下」出演のブランシュ・スウィート嬢と「ある男の一生」「モダンガールと山男」出演のワーナー・バクスター氏とで、その他メアリー・マカリスター嬢、アルフレッド・アレン氏、クラーク・コムストック氏などが出演している。

1927年製作/アメリカ
原題または英題:Singed

ストーリー

油田地方でのらくらしているロイス・ウィンゲートにはダンス・ホオルの踊子をしているドリー・ウォールという情婦があった。ドリーは色々と骨折ってはロイスを立派な者にしようと骨を折って見たのであったが、ロイスには仲々に失った心を取戻す可き気配を見出せなかった。しかし、ドリーの苦心はロイスをして石油成金にまでさせることが出来た。そして2人し都会へと乗り出し、その巨大な富を以て社交界にも割り込もうとした。が、ドリーの賎しい生れから、彼女は社交界には受け入れられなかったそうしたことから、日が経つにつれ、ロイスは昔しを忘れて彼女を疎み始める様になり、やがてはドリーを捨てて、社交界の花形エミー・カーディガンと結婚しようとまでも思う様になって来た。ドリーは去り行くロイスの心をあらゆる努力を以て繋ぎ止めようとしたが、それは及ばぬこととした考えられなかった。そして終にドリーはある夜最後の手段として硫酸の瓶を擬してロイスに愛の復活を迫った。一方これに対するロイスはピストルを以てした。ロイスの弾丸は先立ってドリーを撃った。彼はドリーが死んだものと信じて自首して出た。が、ドリーは重傷を被った丈で、なお検事の問いに対してロイスの無実を証明し続けるのであった。その彼女の真情には、ロイスの心にも目醒めが来た。2人は再び新らしく生活を建て直しに行くのである。

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