ファニー

劇場公開日:

解説

マルセル・パニョールの名作戯曲『ファニー』『マリウス』『セザール』3部作の映画化で、製作・監督のジョシュア・ローガンは1956年にブロードウェイで、ミュージカル『ファニー』を上演して高名をはせていた。脚色は「雨の朝巴里に死す」のジュリアス・J・エブスティンが担当し、撮影は「ヴァイキング」の名手ジャック・カーディフ。音楽は「草原の野獣」のモリス・W・ストロフである。出演はレスリー・キャロン、ホルスト・ブッフホルツ、モーリス・シュヴァリエなど。

1961年製作/0分/アメリカ
原題または英題:Fanny
配給:ワーナー映画
劇場公開日:1962年3月24日

ストーリー

港町マルセイユのとある酒場。店主セザール(シャルル・ボワイエ)、その1人息子の所へ集まる男やもめのパニース(モーリス・シュヴァリエ)や船長ブルン(ライオネル・ジェフリーズ)たちは「マルセーユこそ世界1の町だ」と語り合うのが常だったが、ひとりマリウスだけは遠い海の彼方に憧れていた。ファニー(レスリー・キャロン)は、そんなマリウスを愛していたが、海への冒険にとりつかれた彼からかえりみない淋しさに耐えていなければならなかった。ある日、思いつめたファニーがすべてを捧げてしまった後でマリウスはチャンスを掴み、ファニーを残し港を出て行った。ファニーは身ごもっていたが、それを承知でパニースが迎え入れた。マリウスの面影が忘れられないファニーにパニースは変らぬ愛をおくり、2年の歳月が流れて行った。ファニーの前にマリウスが戻って来たのは、その子セザリオの誕生日だった。ファニーは苦しんだ。1度は溺れかけた2人だったが、ファニーはパニースの愛にそむけなかった。マリウスも又去って行った。数年後祖母に連れられて港へ行ったセザリオは子供心に海へひかれた。それは父マリウスと同じ血の騒ぎだった。パニースが死の床についている頃、セザリオはマリウスの友人の計らいで初めて父子の対面をした。死を悟ったパニースはマリウス宛の手紙をファニーに托した。「君が、妻が一生愛した君が、私が死んだ後、妻と結婚してくれるならば私の魂に平和が訪れるだろう」と。もう誰の目にもマリウスとセザリオの喜々とした姿は父子として眺められた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第19回 ゴールデングローブ賞(1962年)

ノミネート

最優秀作品賞(ドラマ)  
最優秀主演男優賞(ドラマ) モーリス・シュバリエ
最優秀主演女優賞(ドラマ) レスリー・キャロン
最優秀作曲賞
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映画レビュー

3.5古いけどストーリーおもしろい

2024年1月28日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

幸せ

萌える

マルセル・パニョルの戯曲がもとになっている映画、ということで観てみた。

細かいところで古さを感じさせるし、舞台がマルセイユなのに話されているのは英語。ちょっと残念。
(数十年前のマルセイユの街の様子が伺えるのはおもしろい)

しかし話の展開はなかなかよい。

主人公は若者カップルだけれど、それ以外の年配者たちの存在感も強い。ミュージカルではないけれど、ミュージカルみたいな賑やかなノリ。

マリウスはちょっとだらしない感じはする。一つを選ぶことで他のことを捨ててるのは仕方がないのではないか。
成功して迎えにきたのならともかく、中途半端な立場で彼女のところに甘えに来るのはどうなんでしょうね…

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あま・おと