バーレスクの王様

解説

「虎鮫島脱獄」「ロビンフッドの復讐」のワーナー・バクスターが主演する映画で、「聖林スター合戦」「夜毎八時」のアリス・フェイと「野性の叫び(1935)」「女学生大行進」のジャック・オーキーが相手役をつとめる。原作はヴィニャ・デルマーで、「真夜中の処女」のジーン・マーキーがハリー・テュゲンドと協力脚色し、「ムーラン・ルージュ」のシドニー・ランフィールドが監督にあたり、「三銃士(1935)」のペヴァレル・マーレーが撮影した。助演者は「学生怪死事件」のアーリン・ジャッジ、「恋の一夜」のモナ・バリー、「二国旗の下に」のグレゴリー・ラトフ、ディクシー・ダンバー、ファツ・ウォーラー、ニック・ロング・ジュニア、ケニー・ベイカーの面々である。

1936年製作/アメリカ
原題または英題:King of Burlesque

ストーリー

バット・ドーランはケリイ・ボルトンの支配するバークレイの花形である。ケリイはレヴュウに転向してブロードウェイの檜舞台に進出してやろうという野心を秘かにバットに打ち明ける。副支配人のジョーは単にケリイの夢想に過ぎないと嘲るが、バットはケリイを信じ、彼と行を共にする。ケリイの計画は見事に成功し、一座はニューヨーク劇界の王座を占め、ケリイは一躍富と名声を得、レヴュウ界に君臨する。上流社会に出入りできるようになったケリイは社交界の麗人ロザリンドと懇ろとなり、恋に落ちる。ロザリンドは他にテナーでスタンレイ・ドレイクという恋人があるが、ケリイは強引に彼女と結婚してしまう。蜜月旅行がすむと、ケリイは次回のプロダクションを発表することとなったが、それはロザリンドの趣味の加わった高踏的なもので、今までトントン拍子に成功してきたケリイを失敗させるものだと劇界の噂になる。果然興行は芸術的に大成功を収めるが、経済的に大失敗を演じ、責任の転嫁がもとでケリイとロザリンドの結婚生活は破綻に陥る。一方バットはロンドンの舞台で成功し、ある貴族との結婚話へ持ち上がるが、ケリイの失脚を耳にしてすべてを投げ捨て、恩師ケリイの許に馳せ参じる。ケリイは失敗の痛手のため自暴自棄となり、酒を飲み、バットの言に耳も貸さぬのでバットはジョーと計り、一篤志家からと称してショウの資本を提供する。この挙はケリイに勇気と自信を与え、数旬ならずして再びニューヨーク劇界未曾有の新趣向によるショウを公開して、カムバックに成功する。初めてバットの心尽くしを知ったケリイは感激して彼女を抱き嬉し泣きに泣くのであった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第8回 アカデミー賞(1936年)

ノミネート

ダンス監督賞
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