波止場の鼠

劇場公開日:

解説

波止場のボスに抱き込まれた10代のギャングの生態を描いたフランク・パレイの原作から「原子怪獣現わる」のルー・モーハイムと「死刑囚2455号」のジャック・デ・ウィットが共同で脚本を書き、「世紀の謎 空飛ぶ円盤地球を襲撃す」のフレッド・F・シアーズが監督した。撮影は「熱狂のジャズロック・アンド・ロール」のベンジャミン・H・クライン、音楽は「赤い連発銃」のミッシャ・バカライニコフ。主な出演者は、新人ジェームズ・ダーレン(1939年生まれ)を中心に、ローリー・キャロル、マイケル・グレンジャーなど。

1956年製作/アメリカ
原題または英題:Rumble on the Docks
配給:コロムビア=東宝
劇場公開日:1957年3月16日

ストーリー

波止場では今日も愚連隊同士の乱闘。事の起りはストムバー組の者が、ディガー組の少年プーチイの姉デラ(ローリー・キャロル)に暴行を企て、それをデラを愛するディガー組の組頭ジミイ(ジェームズ・ダーレン)が阻もうと大乱闘になったもの。ジミイは乱暴者として幅を利かせていたが、彼がこうなったのには、父のピートに原因があった。ピートは数年前、波止場の悪徳ボス、ジョウ(マイケル・グレンジャー)に反抗して不具にされ、それ以来、彼は激しい憎悪でジョウを攻撃して来た。そのためジミイは父の愛情も受けず次第に心が荒さみ、今ではかえってジョウを英雄として、父を取るに足らぬ人間のように思っていた。ある日、ジミイは、ジョウの輩下マングスが沖仲仕に殴り倒されたのを見て、彼をジョウのもとへ連れ返ってやった。これを知ったピートは怒りの余り息子を家から追い出した。ジミイは付近の車庫に寝泊まりする身になった。そこへ、ある日、ジョウが現れ、ジミイに金を与え協力を頼んで帰った。その後、愚連隊同士の乱闘がまたも起こったとき、組の者が警察に捕まったが、ジミイはジョウの助けで釈放してもらった。しかし、この乱闘でデラの弟プーチイは負傷、入院した。ジミイとデラが病院から出てくると、そこで例の沖仲仕が自転車にひかれ即死した現場にぶつかった。マングスが前の腹いせに故意にやったものだ。警察は現場を目撃した不良少年を証人にしたがこの事件で自分の悪徳が現れることを恐れたジョウは、ジミイを証人に仕立てた。しかしジミイは、デラの言葉に漸く良心に目覚め前の証言を取り消す決心をした。だが一方では、これを知ったジョウが逸早く車庫に迫りジミイを狙い拳銃を放った。ピートも急を知って駆けつけてきた。しかしジミイは一瞬早くジョウを射ちこれを倒した。翌日の波止場にはジミイとデラの楽しげに語り合う姿が見られた。

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