熱砂を踏んで
解説
「西部魂(1926)」「森の男(1926)」「快傑義涙」等と同じくゼーン・グレイ氏作の西部小説をジョン・ウォーターズ氏が監督したもので、永らくフォクス社に在ったジョン・ストーン氏が脚色の任に当たった。主役は「ある男の一生」「モダンガールと山男」等出演のワーナー・バクスター氏で、ドイツから来た新進のマリエッタ・ミルナーじょうが相手女優で、フォード・スターリング氏、ウォーレス・マクドナルド氏、ヘイニー・コンクリン氏、ジョージ・アーヴィング氏及び多数のナヴアジョ印度人が助演している。
1927年製作/アメリカ
原題または英題:Drums of the Desert
ストーリー
米国西部のある地方で白人の侵入を憤るインディアンが反抗の気勢を示し容易ならぬ状態になっていた。この時大学教授マントンは一女メリーを伴って史跡探検にこの地方へ赴いた。そして砂漠中にキャンプしているとジョン・カリイと名乗る不思議な白人が来て教授父子に何かと親切に世話をしてくれたが、素性の知れぬ男ではあるし、また土地のインディアンと親密なカリイをマントンは薄気味悪く思った。そこへかねてメリーと相思の仲で同じ西部へある仕事のために来ていたウィル・ニュウトンが来たので彼らは非常に喜んだ。ところがその翌日探検を続けていたマントン教授が行方不明になってしまった。取り残されたメリーは疑問の男カリイを誘拐犯人ではないかと考えたが、カリイは自ら先に立ってインディアンたちを指揮して教授を捜索させた。その結果意外にもマントン教授を捕らえたのはウィル・ニュウトンの一味であることが判明した。ニュウトンはこの地方に石油が産することを知り、インディアンの手から土地を横領するため種々の奸策を弄していたので、教授が来たのを邪魔に思いこの拳に出たのであった。かくてニュウトンは悪事が露見しそうになったので今度は暴力を以てインディアンを壓迫せんと試み、白人対原住民の大争闘が起こった。しかしその時ワシントン政府からニュウトン逮捕の命令が来て、彼は米国軍隊に捕縛された。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ジョン・ウォーターズ
- 脚色
- ジョン・ストーン
- 原作
- ゼイン・グレイ
- 撮影
- C. E. Schoenbaum