南部の反逆者

劇場公開日:

解説

「オール・ザ・キングスメン」でピューリッツァ賞を受けたロバート・ペン・ウォーレンのベストセラー小説の映画化で、南北戦争と奴隷問題を背景にしたドラマティック・ストーリー。「サンチャゴ」のジョン・ツウィストと「千の顔を持つ男」のアイヴァン・ゴッフが脚色、「ながれ者」のコンビ、ラウール・ウォルシュが監督ルシエン・バラードが撮影した。音楽は「捜索者」のマックス・スタイナー。主演は「ながれ者」のクラーク・ゲーブル、「怒りの刃」のイヴォンヌ・デ・カーロ、「黒い牙」の黒人スター、シドニー・ポワチエ。

1957年製作/アメリカ
原題または英題:Band of Angels
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1957年11月7日

ストーリー

南北戦争直前の南部ケンタッキー州。父が死に、恋人バートン(レックス・リーズン)は奴隷解放運動に参加して北へ行き、孤独となったマンシイ(イヴォンヌ・デ・カーロ)は、母が奴隷であったこと、父が借財をのこしたことで、ニュー・オリーンズの奴隷市場に売られた。そこで会った金持のハミッシュ(クラーク・ゲーブル)は、彼女を好色な買手から守るため、高額の値段で身請けし、自宅へともなった。彼女も次第にハミッシュの心を理解し、愛情を感じるようになったが、民族意識にもえる黒人の奴隷取締ラウ・ルウ(シドニー・ポワチエ)の秘かな反感を買っていた。たまたま南北戦争がおこり、ラウ・ルウは白人を殺したことから北軍に投じたが、それはパートンを隊長とする元奴隷で編成された部隊だった。戦火が迫り、ハミッシュの邸園から出たマンシイは、パートンと再会するが、ハミッシュの邸園が危険だと知り、今さらのように彼への愛情を感じる。その頃ハミッシュのもとへ攻め込んだラウ・ルウは、もとの主人をしばりあげ、北軍にわたそうとしていた。ハミッシュは昔ラウ・ルウの命を救ったことを語り、ラウ・ルウも今さらのように旧主人の温かい心を理解、秘かに北軍の手からハミッシュを解放する。彼が海岸までたどりつくと、そこには1隻の帆船が待っていた。その上甲板の上には、涙を浮べるマンシイの姿があった。

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スタッフ・キャスト

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映画レビュー

4.0南北戦争を知りたくなった

2022年3月16日
PCから投稿

簡単に言うとラブロマンスなんだが、今はすこぶる紳士のボンドの過去が印象的だった。

アフリカから奴隷を連れてくる船に乗っていて、かなりの非道を働いたようだ。

黒人迫害の歴史、差別について、正面から扱った映画は少ない気がするので、

観てよかったと思う。

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藤崎敬太

3.0ハーフ

2022年3月12日
PCから投稿
鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

主人公(イボンヌ・デ・カーロ)は見た目は白人だが、母親が黒人でハーフとなり、黒人扱いされ、奴隷市場で売られる。
可哀そうにおもった農園主(クラーク・ゲーブル)が身請けする。
当初、反発していた主人公も次第に愛するようになる。
しかし、奴隷管理人(シドニー・ポワチエ)からは反感を買っていた。
そして南北戦争が起き・・・。
19世紀のアメリカの歴史だが、今も南部には名残があるのでは。

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いやよセブン