渡洋爆撃隊

劇場公開日:

解説

1944年製作の自由フランス激動映画で、「カサブランカ」と同じくハル・B・ウォリスが製作、マイケル・カーティズが監督、ハンフリー・ボガート、クロード・レインズが主演する。チャールズ・ノオドッフとジェームズ・ノーマン・ホールの共作になる小説からケイシー・ロビンソン「愛の勝利(1939)」とジャック・モフィット「夜も昼も」が脚色し、撮影は「大城塞」のジェイムズ・ウォン・ホウ、音楽は「摩天楼」のマックス・スタイナーの担当である。上述以外の主演者にはミシェル・モルガン「ファビオラ」シドニー・グリーンストリート「地獄から来た男」フィリップ・ドーン「ママの思い出」等を揃えた他、ヘルムート・ダンティーン「ミニヴァー夫人」ピーター・ローレ「マルタの鷹(1941)」ジョージ・トビアス「罠(1949)」ヴィクトル・フランサン「仮面の男(1944)」、ウラジミル・ソコロフらが共演。

1944年製作/アメリカ
原題:Passage to Marseille
配給:セントラル
劇場公開日:1951年8月7日

ストーリー

第2次大戦中、英国の秘密基地から独逸爆撃に向かう自由フランス兵の中に、マトラック(ハンフリー・ボガアト)という男がいた。彼は毎日爆撃の帰途、ロミリイの田園に住む妻ポオラ(ミシェル・モルガン)と子供に通信筒を落としては愛情を伝えていた。過ぎる1938年、マトラックは「フランスの真実」紙の主筆であったが、時の首相ダラヂエ攻撃の記事を書いたため反逆罪にとわれ新婚の妻ポオラを残して南米ギアナの悪魔島に送られた。祖国の急が伝えられたある日、島の囚人は脱獄してヨーロッパに戻る計画を立て、かくてマトラック以下5人の囚人(フィリップ・ドオン、ヘルムート・ダンタイン、ピーター・ロオレ、ジョージ・トビアス)は丸木舟に乗って大西洋に漕ぎ出した。彼らはニューカレドニアからマルセイユに向かう貨物船ヴィル・ド・ナンシイ号に救われたが、海上でフランス降伏のニュースが伝わった。自由フランスに参加しようとするフレイシネ大尉(クロード・レインズ)らと、ヴィシイ政権に加わろうとするデュヴァル大尉(シドニー・グリンストリイト)らと、船中は2派に分かれて争い、裏切者のために独逸機の攻撃まで受けたが、マトラックたちの活躍は見事危急を救い、船は無事英国に到着して、彼らは現在に至った。しかしロミリイでポオラが子供の5歳の誕生日を祝っていた日、マトラックの機からは遂に通信筒が落ちてこなかった。敵弾を受けて機上で絶命した彼は、愛機とともに消息を絶ったのであった。

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