デイビー・クロケット 鹿皮服の男

劇場公開日:

解説

西部開拓の英雄デイビー・クロケットの一代記。トム・ブラックバーンの脚本から「荒原の女」のノーマン・フォスターが監督、チャールズ・P・ボイルが撮影、ジョージ・ブランスが音楽を夫々担当した。出演は、この作品で一躍人気者となったTV出身のフェス・パーカー、「夜の人々(1954)」のバディー・エブセン、他にハンス・コンリード、ヘレン・スタンリーなど。ビル・ウォルシュ製作になるウォルト・ディズニー・プロ最初の西部劇。

1955年製作/93分/アメリカ
原題:Davy Crockett
配給:大映洋画部
劇場公開日:1956年12月28日

ストーリー

1813年。合衆国陸軍のジャクスン将軍は、南部の開拓民を襲うインディアン・クリーク族鎮圧のため西部男デイビー・クロケット(フェス・パーカー)に協力を求めた。快男児デイビーは以来親友ラッセル(バディー・エブセン)とともにジャクスンの許に身を投じ、転戦数カ月デイビーは遂に神出鬼没のクリーク族の首長・赤い杖をフロリダの奥地に見つけた。デイビーは無益な血を流さぬため赤い杖に一騎打ちを申し込み、これを押えつけた。そして彼は戦いは互いの不幸であると赤い杖を説得、休戦に同意すればインディアンの権益を守るために働こうと語った。赤い杖も潔く承知、ここに戦いは終わり政府とインディアンの間に平和協定が結ばれた。デイビーは妻子の待つ故郷テネシーに帰ったが翌年、新しい土地に移住するべく再びラッセルと旅に出た。その途中デイビーは、とある村でインディアンをいじめる乱暴者を倒し、村の治安官に推されたことから、ここに永住の決意を固めた。ところが家族を呼ぼうとした矢先、彼は妻の死を知らされた。しかし彼は悲しみを乗越え友人たちの勧めで州議会議員に立候補した。見事当選したデイビーは、着なれた鹿皮服もそのまま州都ナシュヴィルに現れた。その日、デイビーは、かつてジャクスン将軍の参謀であったノートンの訪問を受けジャクスン将軍の大統領選挙出馬応援と、デイビーの国会議員出馬を懇請された。デイビーの正義と友愛は民衆に歓迎され、やがてジャクスンは大統領に、デイビーは国会議員に当選した。その頃、南部ではインディアン保護政策に反対する分子が策動していたが、これと気脈を通ずるノートンは、デイビーが煙たく、彼を親善使節として各州に派遣したその留守にインディアン権益制限法案を通そうと企てた。これを知ったデイビーは国会にかけつけ堂々と正義の所信を述べ、法案を流させてしまった。しかしデイビーは政治が自分に合わぬことを悟り再び旅に出ることにした。そして1836年。デイビーはメキシコ軍のテキサス侵入に当り、圧政から立ち上がろうとするテキサス開拓民の間に身を投じアラモの戦いでは壮烈な奮戦ぶりを示した。

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