ダニー・ケイの黒いキツネ

劇場公開日:

解説

ダニー・ケイの「あの手この手」のノーマン・パナマとメルヴィン・フランクのチームが、前作同様、製作・脚本・監督を担当した中世イングランドを舞台とする喜活劇。撮影はレイ・ジューン、音楽はヴィクター・ショーン。作詞・作曲は「あの手この手」と同じくダニー・ケイ夫人のシルヴィア・ファインとサミー・カーン。主な出演者はダニー・ケイの他、「島のならず者」のグリニス・ジョンズ、アンジェラ・ランズベリー、「俺達は天使じゃない(1955)」のバジル・ラスボーン、「静かなる男」のミルドレッド・ナットウィック、英国俳優セシル・パーカーなど。テクニカラーによる1955年作品。

1955年製作/アメリカ
原題または英題:The Court Jester
配給:パラマウント
劇場公開日:1955年12月24日

ストーリー

中世紀の英国。陰謀をめぐらして王位についたロデリック王(セシル・パーカー)は、王室の正しい血統をつぐ幼児が、“黒ギツネ”(E・アシュリー)を首領とする忠臣たちに護られて王位恢復の機会をねらっている、という噂に心を痛めていた。ロデリック王は宰相レヴンハースト(バジル・ラスボーン)に“黒ギツネ”討伐を命じ、気の進まないカスリーン姫(アンジェラ・ランズベリー)を武人グリスウォルドに嫁がせて、防備を固めようとした。だがレヴンハーストは王位をねらう悪人で、王の暗殺を企てていた。一方“黒ギツネ”の部下でサーカス芸人のヒューバート・ホーキンス(ダニー・ケイ)は王の追手が迫ったので幼い王子を僧院に送り届ける役目を命ぜられ、酒つくりの老人に変装して王子を酒ダルにかくし、義勇軍の女隊長ジーン(グリニス・ジョンズ)を自分の孫娘に扮装させた上、馬車で出発した。途中、嵐のため2人はとある小屋で夜を明かし互に愛し合う仲となったが、そこに表向きは同化師で実は暗殺の名人のジャコモという男が現われた。2人は示し合わせてジャコモを倒し、ホーキンスがジャコモに化けて一同は宮廷に乗り込んだ。だが宮廷は婿君グリスウォルド卿歓迎の大宴会の準備で大騒ぎ。ジーンも王の家来に馬車ごとつれて行かれ、やっとすきをみて味方の間諜に酒ダルの中の王子をあずけた。レヴンハーストとホーキンスはお互いを味方の間諜と信じて珍妙な間違いをくり返したが、結婚をいやがるカスリーン姫は、魔法使いの女グリセルダ(ミルドレッド・ナットウィック)に命じてホーキンスを招きよせた。彼は魔法のため自分を武勇の騎士と信じこみ、姫と愛を誓った。大宴会の席上、これを憤ったグリスウォルドはホーキンスに、決闘で姫の婿君を決めろと申し込んだが試合はホーキンスの勝となった。レヴンハーストは正体のばれたホーキンスとジーンを捕え死刑を宣告した。死刑の当日、危うい処で2人は仲間のコビトに救われ“黒ギツネ”も部下と共に攻めよせてきた。ロデリック王は降伏し、ホーキンスはグリセルダの魔法の力でレヴンハーストを倒して幼い王子を国王の位につけた。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第14回 ゴールデングローブ賞(1957年)

ノミネート

最優秀主演男優賞(コメディ/ミュージカル) ダニー・ケイ
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