ダイナマイト諜報機関 クレオパトラカジノ征服

解説

特命麻薬調査官クレオパトラ・ジョーンズが主人公の第2作目で、今回は麻薬組織との戦いを描く。製作・脚本はウィリアム・テナント、監督はチャック・ベイル、撮影はアラン・ヒューム、音楽はドミニク・フロンティア、編集はウィリー・ケンプレンが各々担当。出演はタマラ・ドブソン、ステラ・スティーヴンス、タニー、ノーマン・フェル、アルバート・ポップウェル、キャロ・ケニヤッタ、チャン・シェンなど。

1975年製作/アメリカ・香港合作
原題:Cleoptra Jones and the Casino of Gold

ストーリー

香港最大の麻薬組織の女ボス、ドラゴン・レディ(ステラ・スティーヴンス)を逮捕するために、アメリカの特命麻薬調査官クレオパトラ・ジョーンズ(タマラ・ドブソン)が派遣されることになった。上司のスタンレー(ノーマン・フェル)は香港警察の協力作戦を提案したが、彼女は身軽に動くために、助手のマシュー(アルバート・ポップウェル)とメルビン(キャロ・ケニヤッタ)の黒人兄弟だけを連れて行くことにした。クレオパトラは早速、チェン(チャン・シェン)という麻薬の売人に連絡をつけ、アメリカ最大の麻薬組織のためにヘロインを買い付けたいと申し出た。チェンはかつてはドラゴン・レディの手下だが今は独立している男だった。チェンの船で取引の交渉中、突然ドラゴン・レディの手下に襲われ、チェンは逃亡、兄弟は誘拐されてしまった。チェンの行方を追って、悪の巣窟に足を踏み入れたクレオパトラはチェンを見つけたものの数人の男たちに襲われ、危ういところを美しい中国娘ミリン(タニー)に助けられた。そのミリンの早業にほれこんだクレオパトラは、彼女と仲間の青年トニー、ベリー、デイヴィッドにドラゴン・レディ逮捕のための協力を依頼した。一方、マシューとメルビンを人質にしたドラゴン・レディは、2人が持っていた、半分に切られた100万ドルの札束を手に入れていた。残りの半分は麻薬を手に入れたとき兄弟がチェンに渡すことになっていたのだ。彼女は兄弟に尋問したが、その行方はわからなかった。その頃、クレオパトラとミリンはやっとのことでチェンを見つけ、撞球場へ追い詰めていたが、チェンもただのボンクラではない。すぐ2人に気づき、外に脱出した。表に待機していたデイヴィッドがオートバイで追跡しようとしたがトラックと衝突して失敗、チェンは再び姿をくらました。だがそれも束の間、今度はドラゴン・レディの手下に捕まり、残りの札束のありかを聞かれた。しかし、それはチェンも知らないことだった。世界一を誇るヘロインの精製所で、チェンはドラゴン・レディから剣の輪の中で行なわれる死の試合の挑戦をうけた。彼は死にのも狂いで戦ったが、しょせん彼女の敵ではなく、ドラゴン・レディに突き殺された。彼女はさらにそのホコ先をマシューとメルビン兄弟に向けた。その時、手下の1人が駆け込んできて、賭博場へクレオパトラとミリンが姿を現したと告げた。手下をひき連れたドラゴン・レディは激しい格闘の末、クレオパトラを捕らえた。だが、ミリンたちがクレオパトラや兄弟を見殺しにするはずがない。それぞれ武器を持って賭博場に現れ、双方の間に凄まじい銃撃戦が展開された。ドラゴン・レディがクレオパトラの槍で命を落とすと、スタンレーに率いられた警官隊がなだれ込んで来た。実はミリンも警察の一員だったのだ。

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