大海戦史

劇場公開日:

解説

アメリカ海軍の創始者として知られているジョン・ポール・ジョーンズを主人公として、彼の生涯をめぐる海洋ドラマを描く作品である。監督にあたったのは、「地獄の翼」「金髪の悪魔」のジョン・ファーロウ。シナリオを執筆したのはジョン・ファーロウとジェシー・L・ラスキー・ジュニアの2人。「奥様ご用心」のミシェル・ケルベが撮影を担当している。音楽はマックス・スタイナー。出演するのは、主人公に扮する「翼に賭ける命」のロバート・スタックをはじめ、久方ぶりに登場するベティ・デイヴィス、「バラの刺青」のマリサ・パヴァン、「水兵さんは暇がない」のエリン・オブライエンら。製作サミュエル・ブロンストン。

1959年製作/アメリカ
原題または英題:John Paul Jones
配給:ワーナー・ブラザース
劇場公開日:1959年9月20日

ストーリー

ジョン・ポール(ロバート・スタック)はスコットランド生まれ、2歳のとき船乗りになり、17歳で1人前の水夫になっていた。英領アメリカに独立ののろしが挙がったとき(1773年)、西印度諸島との交易帆船の船長だった。が、ある夜、彼は正当防衛で水夫を殺し、総監府の助けでアメリカへ逃れた。名もジョン・ポール・ジョーンズと改め、数年前移住し農場を経営していた兄を探した。兄は死んでい、遺産を相続したジョンは、弁護士パトリックの紹介で名家の令嬢ドロシア(エリン・オブライエン)と知り合い、恋におちる。ジョンは農園を買いまでしたが、名声好きの彼女の父の反対で、2人の仲は駄目になった。農場も英軍に焼かれて、ジョンはちょうど起こったアメリカの独立戦争に、海軍大尉として加わった。アルフレッド号でナッソーを攻撃し、英国船18隻を沈め、またボートで上陸し、その砦を占領した。この功績で、彼は大佐になり、総司令官ワシントンの親書をたずさえて、レインジャー号でパリのフランクリンのもとへ向かう。フランクリン家の一員の快活なフランス娘エイメ(マリサ・パヴァン)がパリを案内してくれたが、イギリス攻撃に出発する頃には、2人は恋におちていた。ジョンは夜を利して英国のホワイトシェーブン港に無血上陸し英国の戦争終結の世論をわきたたせた。パリでは彼は称賛されたが、アメリカの大陸会議は帰国を命じてきた。レインジャー号を修理し、英国艦隊に備えるため、彼は同盟国フランスに留った。エイメはルイ16世の妾腹の子だった。彼女の尽力で、彼は王に拝謁でき、老朽船ボノーム・リチャード号をゆずりうけ、新鋭の英国艦隊と対戦した。このフラムボロー岬沖合の海戦は非力のアメリカ艦隊が最後に勝利を得た。ベルサイユ宮殿でジョンは武勲章と黄金の剣を与えられた。が、エイメは平民との結婚は許されず、パリにいなかった。ジョンはそのまま命令で帰国したが、アメリカ軍籍でロシアのカザリン女帝の黒海艦隊司令官に任命された。黒海での活躍はいよいよ英雄の名を高くさせた。ジョンは功なり名とげ、パリへ旅立った。長旅が終わった時、彼は昏睡状態におちいっていた、エイメとフランクリンにみとられて、英雄はあまり報われぬその生涯を閉じた。

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