その男を逃すな

劇場公開日:

解説

1946年ロバーツ・プロを設立、「肉体と霊魂」などを製作したボブ・ロバーツが1951年に製作した作品で、監督は「初恋時代」のジョン・ベリー。サム・ロスの原作小説に基づいてガイ・エンドァが脚色した。撮影はジェームズ・ウォン・ホウ(「大城塞」)、音楽はフランツ・ワックスマン(「青いヴェール」)の担当。主演は最近物故したジョン・ガーフィールド(「破局」)と「ウィンチェスター銃'73」のシェリー・ウィンタースで、ウォーレス・フォード(「ハーヴェイ」)、セレナ・ロイル、グラディス・ジョージ、ノーマン・ロイドらが助演する。

1951年製作/アメリカ
原題:He Ran All the Way
配給:ユナイテッド・アーチスツ=松竹洋画部
劇場公開日:1952年8月6日

ストーリー

ニック・ロビー(ジョン・ガーフィールド)は仕事もなく、悪い仲間に誘われて大金を奪い、逃走するとき、警官を射殺した。人混みにまぎれて街に隠れ場所を求めた彼は、公衆水浴場に入った。プールの中で彼は1人泳いでいた美しい菓子工場の女工ペッグ・ドブス(シェリー・ウィンタース)と知り合い、彼女をアパートに送って彼女の家族にもあった。ニックは隠れ場所もないままに一夜をそこで過ごしたが、翌朝新聞写真でニックが殺人者であることがばれ、彼は居直ってペッグの家族たちに警察へ密告するなと脅迫した。ペッグはニックの犯罪を知ったにも拘らず、不思議と彼に惹きつけられていた。彼への愛情がつのるにつれ、家族の安全をも切望するペッグは、彼と一緒に逃れることを約束して彼をアパートから連れだそうと計画した。翌日の日曜日、彼女はニックの金で、逃走用の自動車を注文しにいった。ペッグは夜更けに帰ってきたが自動車が約束時間に配達されなかったので、ニックはペッグが裏切ったものと思い、彼女を銃口で脅しつつアパートの表玄関に出た。そのとき道を横切ってペッグの父の射った弾がニックのところに飛んできた。彼はとっさに避ける拍子に自分の拳銃を取り落とした。彼はペッグに拾ってくれと頼んだが、拾ったペッグは彼に渡さず、その拳銃でニックを射ってしまった。呆然と立ち尽くすペッグの頬には、とめどもなく涙が流れるのだった。

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