潜水艦D1号

解説

「太平洋攻防戦」「無限の青空」のパット・オブライエン、「大森林」「就職戦術」のジョージ・ブレント、「倒れるまで」のウェイン・モリスの三人が主演する映画で、監督には「札つき女」「作家と御婦人」のロイド・ベーコンが当たった。脚本は「無限の青空」「テスト・パイロット」のフランク・ウィードが自ら書き下ろしたストーリーを「大学祭り」のウォーレン・ダフとローレンス・キンブルとが共同執筆したものである。撮影は「就職戦術」「無限の青空」のアーサー・エディソンが担当した。助演は「唄う陸戦隊」のドリス・ウェストン「太平洋攻防戦」のフランク・マクヒュー、「就職戦術」のヘンリー・オニール、デニー・ムーア、レジス・トゥーミー等である。

1937年製作/アメリカ
原題または英題:Submarine D-1

ストーリー

甲斐郡下士官のブッチ・ロジャースとソック・マクギリスはアン・ソーヤーという娘を張り合っていたが、彼女は二人が争っている間にトム・カラムと仲良くなって結婚の約束をする。しかし結婚式の前夜、トムは潜水艦に乗り組んで出かけて艦もろとも沈没する。ブッチは工廠で建造中の潜水艦D1号に乗り組む兵員の訓練に当たり、ソックは水雷学校学校へ入学する。D1号の艦長にはマシューウズ少佐が任命去れ、ブッチはその部下として同艦乗組み一等兵曹を命ぜられる。D1号の処女航海が迫った頃、アンはブッチの世話でサン・ディエゴに海軍の仕事を得て出発する。D1号はその地へ向かうのでソックも志願して同艦に乗り込む。ところが処女航海の途中でソックの不注意から故障が起こり、同艦は回航が二日遅れる。そのために少佐は譴責を受けるが、ソックを呼んで慰めて励ましたので、彼は少佐のために努力することを心中誓う。また少佐はブッチと共同で沈没潜水艦から乗組員を救う装置の発明に苦心していたので、ブッチを下船せしめその研究に専心せしめることにし、彼の公認にはソックを昇進させる。太平洋艦隊の定期演習に参加を命ぜられてD一号は出航した。駆逐艦、巡洋艦の厳重な防御陣を突破したD1号は巧みに主力艦に接近して魚雷を発射して偉功をたてたが、やがて一巡洋艦と衝突して約180フィートの海底に沈没する。ただちに救助艇の出動となり、乗組員は避難具を用いて次々に浮かび上がったが、重傷を負った一人の士官とそれを守って最後まで踏み止まったソックは絶望に瀕する。その時、水中電話によって海面上に出ることを命令されたマシューズ少佐はブッチの運んだ救命装置をテストする。この発明は最初に試験によって見事に奏功し、重傷の士官とソックは救助される。少佐とブッチは提督から賞賛され、少佐は中佐に昇進した。そしてッサン・ディエゴ軍港へ着いたソックはアンの愛を得た。

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