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解説

曹洞宗大垣法永寺住職故小沢道雄師が自分の辿った、数奇な運命を著述した同名の小説の映画化。脚本は下飯坂菊馬と千田由治の共同執筆、監督は「わが青春のイレブン」の降旗康男、撮影は田中正がそれぞれ担当。

1979年製作/133分/日本
配給:東映

ストーリー

第二次大戦、戦場で右肩の自由を失い、敗戦でシベリアに抑留されていた大沢雄平は零下四十度を越える極寒の貨車の中で凍傷におかされ、両足を切断する。生死の境を彷徨しながら、引揚船で敗戦による荒廃と混乱の日本にやっと帰国。「よう帰って来た」と涙する母との再会の喜びも束の間、元上官の母娘の家に寄宿して、慣れない義足をつけて生きなければならなかった。その時、雄平は高子と知り合った。そして雄平は再手術をした後、病院の片隅で細々と商売を始める。そこで、雄平を満州の荒野に置き去りにした二人の男、横田と坂本に再会する。土下座して許しを乞う二人と共に、雄平は小さな会社を興す。商いも繁盛し、高子の真情を知り、彼女を愛し始めるのだった。だが、現実は夢を見させない。会社は倒産し、心を開き生活を共にした高子とのどん底の生活、そして別れがやってきた。九死に一生を得た生に次々と訪れる困難。流転三界、雄平は、頭を剃り、頭陀袋を下げて放浪の旅に出る。義足での托鉢行脚の放浪中、見知らぬ人々との交りの中から、きらめくような真理を会得し、自からの法悦を説き、安心立命の境地へ変貌をとげていくのだった……。

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