紳士は金髪がお好き(1928)

解説

アニタ・ルース女史作の有名な小説を映画化したものであるが映画は小説とルース女史がジョン・エマーソン氏と合作した舞台劇に基づいて両氏協力して脚色したものを「飛入健闘大勝利」「三日伯爵」等と同じくマルコム・セント・クレア氏が監督した。主役は無名より選ばれてルース・テイラー嬢が勤め、「トロイ情史」のアリス・ホワイト嬢、ホームズ・ハーバート氏、フォード・スターリング氏、マック・スウェイン氏、エミリー・フィッツローイ嬢、チェスター・コンクリン氏等が助演している。

1928年製作/アメリカ
原題:Gentlemen Prefer Blondes

ストーリー

金髪美人のローレライ・リーは故郷アーカンサス州にいる時も若い農夫達に騒がれたり、彼女の雇主を狙撃したとかせぬとかで裁判所に呼び出されると陪審官達の浮気の虫を起こさせたり、判事さんからハリウッドへ行く旅費を頂戴したりしたもので、彼女の伯父さんでシカゴのボタン王ガス・アイスマンの御説法で映画スターになることを思い止まってニューヨークへやって来た。ガスはニューヨーク通の娘ドロシー・ショウをローレライのお友達にしてくれた。ローレライはドロシーお仕込を受けて益々凄腕となり早速ダイアモンド入りの腕輪をどっさりせしめて来て黒髪のドロシーに金髪の傑いところをお目にかけた。かくて彼女が目をつけたのはアメリカ一番のお金持ちの独身者ヘンリー・スポッファードで、彼がパリに於けるアメリカ漫遊客の不品行の真偽を調査するために渡仏すると知るや直ちにドロシーと共にローレライはマジェスチック号に乗り込んだ。そして早速ローレライはヘンリーとその母や母の友人とお近づきになったが惜しやヘンリーは船酔で船室に篭居してしまった。そこで彼女はサー・フランシス・ピークマン夫妻と知り合いになり、たちまちビークマン夫人が売りに出したダイアモンドの冠を買うお金をビークマン卿からまき上げた。ローレライとドロシーはスポッファードの一行と共にパリのリッツ旅館に投宿した。そしてヘンリーを彼女の室に招き寄せている時にビークマン卿が来訪してローレライは狼狽したが、ヘンリーを隠れさせドロシーと力を協せてビークマン卿を追い払った。そしてヘンリーとローレライとの間に諒解ができた。ところへ思い掛けないガス伯父さんが現れたので、ローレライは彼をある魚料理屋へ伴って蝦のプトマイン中毒を起こさせて邪魔者を病床に呻らせることにした。がガスは姪が毎夜ヘンリーと遊び歩くと聞いては棄置けず病体をおしてローレライの部屋へ行くとそこには帰って来たばかりのヘンリーとローレライがいたので大騒動が持ち上がった。そしてヘンリーはローレライと結婚せねばならぬ破目となったので、アーカンサスの田舎娘ローレライと千万長者スポッフアード家のヘンリーとの結婚式がニューヨークへ帰る船の上で挙げられ、ラジオで放送されたのである。

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