小牧師(1922)
解説
「緑の誘惑」「世界の果」「国境を越えて」などと同じくベティー・カンプソン主演のパラマウント映画。上記中の後者2映画同様ペンリン・スタンロウズの監督で、英国の文壇耆宿たる「男性と女性」(すなわち「アドミラブル・クライトン」)原著者ジェームズ・M・バリーの舞台劇をエドフリッド・A・ビンガムが脚色したもの。尚この「小牧師」はヴァイタグラフ社でもアリス・カルホーンを主役として映画化してパ社より少し後に発売している。
1922年製作/アメリカ
原題または英題:Little Minister
ストーリー
スコットランドのスラムの織物製造者は賃銀の下ったため工場を焼いてしまった。依頼主犯者を捕らえようとする官邊とこの村の人達との間に反感が高まった。村人は警官の復讐や軍隊の応援に備えるため歩硝を立てて官邊の来襲を知らす警備とした。この村の貧家を訪れるバッビーというジプシーの娘は官邊からこの地方の長官リントール卿の娘バーバラの変装であることは誰も知らなかった。バーバラはこの土地の軍隊指揮者ホーリウェル大尉と婚約の間であった。彼女は一日愈々軍隊をもって村の職工を逮捕する命令を大尉に強いられ父なる長官が発したのを知って村人へこの警報を伝えるべく決心し、捕らえられた硝兵の代わりに警報用の笛を吹こうとした。彼女が笛を鳴らせず困っていた時、村の小牧師ゲーヴィンが来たので彼に吹いてもらった。かくしてこの違反の罪で彼女は捕らえられた。ゲーヴィンはあくまで彼女を助けるべく努力し、遂にバッビーが長官の令嬢であることも分かり、ゲーヴィンと彼女とは幾多の紛糾の後結婚する。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ペンリン・スタンロウズ
- 脚本
- エドフリッド・A・ビンガム
- 原作
- J・M・バリー