サンタマリア特命隊
劇場公開日:1973年4月14日
解説
武力革命が猛威を振う1920年代のメキシコを舞台に、罪のない住民のために立ち上がった3人の男の活躍を描く。製作はピーター・カッツ、ウィリアム・S・ジルモア・ジュニア、監督・脚本は「ソルジャー・ブルー」のラルフ・ネルソン、原作はジェームズ・グレアムの「神の怒り」と、アリエル・ラミレスの「ミサ・クリオラ」(抜粋)、撮影はアレックス・フィリップス・ジュニア、音楽はラロ・シフリン、編集はJ・テリー・ウィリアムス、リチャード・ブラッケン、アルバート・ウィルソンの3人。出演はロバート・ミッチャム、フランク・ランジェラ、リタ・ヘイワース、ジョン・コリコス、ヴィクター・ブオノ、ケン・ハッチソン、ポーラ・プリチェット、グレゴリー・シェラ、フランク・ラミレスなど。
1972年製作/アメリカ
原題または英題:The Wrath of God
配給:メトロ
劇場公開日:1973年4月14日
ストーリー
この頃、メキシコではサンティラ大佐(ジョン・コリコス)の革命軍が猛威を振るっていた。独立運動で国を追われたアイルランドの若者エメット(ケン・ハッチソン)は、連日広場で行なわれる銃殺に嫌気がさし、この地を去ろうと決心した。これを巧みに利用したのが、元イギリス軍情報将校のジェニングス(ヴィクター・ブオノ)だ。彼は反サンティラ分子に売り渡す銃の運搬をエメットに負わせた。だがすぐにサンティラ大佐に捕まり、同じく捕まった行きづりの旅の神父バン・ホーン(ロバート・ミッチャム)と共に、広場で処刑される破目になった。バン・ホーンは、元は敬虔な司祭だったが、持って生まれた正義感のために教会を追われ、今では聖衣に隠れた不敵な盗賊となっていた。サンティラに捕らえられたときも、トランクには機関銃と5万3千ドルが詰まっていた。大佐は思案し、1時3人の銃殺をとりやめ、モハダ地区を根城に頑強に抵抗しているデ・ラ・プラタ(フランク・ランジェラ)を滅ぼそうと計画した。デ・ラ・プラタは2年前、父と姉を革命軍に殺され、信仰の厚い母(リタ・ヘイワース)も彼らの慰みものにされた。彼は神や人間を信じなくなり、教会を廃止して信仰を禁じた。大佐は、住民が信仰を望んでいるのにつけ込んでバン・ホーンをも送り込み3人の協力でデ・ラ・プラタを倒そうというのが筋書きだ。3人は出発し、その後をエメットに命を助けられたインディアンの娘チェラ(ポーラ・プリチェット)が彼を慕って追っていった。ジェイングスとエメットは鉱山関係者と触れ込み、司祭姿のバン・ホーンは敵視の的となった住民の信仰の先頭となった。信仰の力によって住民の心を掴みつつあるバン・ホーンとデ・ラ・プラタは、とうとうミサの時間にぶつかったが、デ・ラ・プラタの母がこの場をとりもって何事もなくすんだ。出演 かし、翌日、デ・ラ・プラタ軍は大挙襲来し、教会前広場はたちまち戦場と化した。3人のめざましい応戦に、戦況不利と見たデ・ラ・プラタは数多くの死体を残して引き上げた。だが、このまま黙って引き下がるような男ではない。卑劣にもチェラはじめ信者たちを人質にし、バン・ホーンに彼の館へすぐくるように伝え、20分ごとに人質を1人ずつ殺すと脅かした。バン・ホーンは決意を固め、敵の館へ向かった。仲間の2人もその後を追った。さすがの3人組も刀折れ矢つきて万事休すと見えたが、この時、インディアンがチャラ救出のため館内に潜入し、形勢は一転した。デ・ラ・プラタはついに亡び去った。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ラルフ・ネルソン
- 脚本
- ラルフ・ネルソン
- 原作
- ジェームズ・グラハム
- アリエル・ラミレス
- 製作総指揮
- ピーター・カッツ
- 撮影
- アレックス・フィリップス・Jr.
- 音楽
- ラロ・シフリン
- 編集
- J・テリー・ウィリアムス
- リチャード・ブラッケン
- アルバート・ウィルソン
- 字幕
- 松野勝