最後の航海

劇場公開日:

解説

大洋定期客船の最後をヒューマンに描くアクション・ドラマ。製作・監督・脚本は「針なき時計」のアンドリュー・L・ストーン。撮影は「乱暴者」などのハル・モーア。出演は「翼に賭ける命」のロバート・スタックとドロシー・マローンに、「ソロモンとシバの女王」のジョージ・サンダースのほか、エドモント・オブライエン、ウディ・ストロード、タミイ・マリヒューら。

1960年製作/アメリカ
原題または英題:The Last Voyage
配給:MGM
劇場公開日:1960年5月31日

ストーリー

1959年9月、豪華客船クラリドン号が大洋を航行中、汽かん室に火災が起きた。1500人の船客はなにも知らなかった。火は消しとめられたが、火災の熱が汽かんの安全弁を溶かし、爆発は時間の問題となった。努力もむなしくついに大爆発が起こり、上層の床や天井を通して大きな穴があいた。その部屋のクリッフ・ヘンダスン(ロバート・スタック)とその妻ローリー(ドロシー・マローン)と幼い娘ジルは危険にさらされた。ローリーは脚を金属の破片で押さえられ、ジルはわずかに残された床の上で身動き出来なかった。船長ロバート・アダムス(ジョージ・サンダー)は沈着に判断し、2等機関士ウォルシュ(エドモンド・オブライエン)の忠告を退けて、船客に退船命令を出さず、事態を静観する方を選んだ。が、無電だけはしておいた。爆発の被害は意外に大きく、船体にひびが入っていて、侵入する海水は排水ポンプの力以上だった。船客の動揺は大きくなった。クリッフは妻子の救出につとめていた。乗務員たちは忙しく、一人でやるほかなかった。やっと娘を救い出した頃は、乗客たちの退船が始まっていた。彼は娘をボートに移し妻の元へ戻った。助けを求めて船中を駆け、やっと油差しのロースンとロッカンロールの助力を得た。船首は次第に傾いた。彼の船室にも海水が満ちた。妻の脚にのしかかった金属片は、3人の力でも動かなかった。救助船が着いた時、大煙突が倒れ、船長は下敷になって死んだ。船上に人影はなかった。クリッフはロースンと救助船からボンベを運び金属片を焼ききろうとした。海水が迫った時、やっと妻を助け出した。船尾から救命艇へ乗り移った直後、豪華を誇った海の女王は、見る見る海中へのまれていった。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第33回 アカデミー賞(1961年)

ノミネート

特殊効果賞  
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