拳銃の報酬(1959)

解説

「陽のあたる島」でデビューしたハリー・ベラフォンテが、自ら独立会社ハーベル・プロを作って製作した、白人対黒人の対立の中に展開する銀行襲撃を描いたアクション・ドラマ。ウィリアム・P・マッギヴァーンの原作を、ジョン・O・キレンスと「追憶(1957)」のネルソン・ギディングが共同で脚色し、「私は死にたくない」のロバート・ワイズが監督した。撮影は「休暇はパリで」のジョセフ・ブラン、音楽を「大運河」のジョン・ルイスが担当。出演はハリー・ベラフォンテ、「真昼の欲情」のロバート・ライアン、シェリー・ウィンタース、エド・ベグリー、グロリア・グレアム等。製作ロバート・ワイズ。

1959年製作/アメリカ
原題または英題:Odds Against Tomorrow

ストーリー

デイヴ・バーク(エド・ベグリー)は法廷侮辱罪で1年間を服役した、古参の元警官だった。ニューヨークのブロンクス地区の古アパートに住む彼は、生活費欲しさに銀行ギャングを計画した。彼は前科者スレイター(ロバート・ライアン)を仲間に誘った。スレイターは陰気な男で、情婦ロリー(シェリー・ウィンタース)に養われてい、毎日の生活が不満だらけで、バークの誘いを断りきれなかった。ニューヨークから100マイル離れたメルトン。ここの銀行には毎週木曜日の夕方、工場に支払う給料の15万ドルの金が集まる。午後6時に銀行は数名の店員と老守衛を残して閉店する。6時15分に近くのレストランから黒人の給仕が夜食を運んで来る。ここが一味のつけ目だ。バークは黒人の仲間を見つけ、給仕の替玉を使って裏口から侵入しようと考えた。が、スレイターは黒人と一緒に仕事はしたくないと反対した。それをなだめて、バークは酒場の歌手ジョニー(ハリー・ベラフォンテ)に白羽の矢を立てた。彼は競馬の借金がたまり困っていた。バークは暗黒街のボス・バコを介して彼の借金を督促させ、返さないと家族に危害を加えると脅迫した。ジョニーは仲間に入るよりしようがなかった。バークの部屋で会ったジョニーとスレイターはたちまち反目し合った。3人は別々にメルトンに向かった。バークは給仕に突き当たって夜食をダメにした。そのスキにジョニーを変装させ、まんまと3人は銀行に入った。札束を用意の袋に詰め、バークが外へ出た。が、外に出たとたん警察に捕まった。他の2人は応射した。バークは死んだ。自動車の鍵がない。彼が持っているのだ。スレイターが約束を破ってジョニーに渡さず、バークに渡したのだ。2人は逃げた。復讐の鬼と化したジョニーは、スレイターの後を追った。2人はオイルタンクの上に上った。ジョニーの放った1弾はタンクに当たった。2人は一瞬にして吹き飛んだ。

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