クリスマスの休暇
劇場公開日:1947年3月
解説
英国の著名な作家W・サマセット・モームの原作を、「ある夜の特ダネ」「幻の家」のハーマン・J・マンキーウィッツが脚色した。監督ロバート・シオドマク。古くは「予審」「激情の嵐」等のドイツ映画、「フロウ氏の犯罪」等のフランス映画、渡米後は「ハリー伯父の恐ろしい事件」「螺旋階段」「二人の殺人者」等を発表し、目下アルフレッド・ヒッチコックと並び称されるスリラーの大家、撮影は「凸凹お化け騒動」のウディ・ブレデルが当たっている。「天国の花園」「オーケストラの少女」「春の序曲」等のディアナ・ダービンが主演。
1944年製作/アメリカ
原題または英題:Christmas Holiday
劇場公開日:1947年3月
ストーリー
チャールズ・メイスン少尉はクリスマスの休暇に結婚式を挙げる はずだった許婚者が、彼を裏切って他の男と結婚したので、難詰するため急拠サンフランシスコに向かったが途中悪天候のため飛行機はニュー・オリンズに不時着した。彼は郊外のキャバレーで黒いドレスをつけたジャッキーという美しい歌手と知り合った。彼はクリスマスのミサに彼女を伴ったがジャッキーの身の上話によれば彼女はアビゲイル・マネットという本名で、夫ロバートは殺人罪で終身刑に服しているのだった。二人はあるコンサートで知り合い結婚生活に入ったが、ある朝母親が彼の洋服のポケットから大金を発見、彼女は夫が何か疾しいことをしでかしていることを知った。やがて彼は殺人犯人として検挙され、公判の結果、終身刑で入獄した。彼の母親は息子を破滅させたのは彼女だといって責めた。ロバートの服罪後彼女は名前を変えてキャバレーに働きに出た。彼女の身の上話が終わったとき、メースン少尉の旅行が再び続けられることが知らされる。飛行機を待つ間に新聞でロバートの破獄を知ったメースンが彼女の身を気づかってキャバレーへ行ったとき、ロバートは彼女を拳銃で殺そうとしていた。その瞬間捜索中の警官がロバートを射った。アビゲイルはやがてメースンによって前途に光明を見出す。
スタッフ・キャスト
- 監督
- ロバート・シオドマク
- 脚本
- ハーマン・J・マンキウィッツ
- 原作
- W・サマセット・モーム
- 製作
- フェリックス・ジャクソン
- 撮影
- ウディ・ブレデル
- 音楽
- ハンス・J・サルター
受賞歴
第17回 アカデミー賞(1945年)
ノミネート
作曲賞(ドラマ/コメディ) | ハンス・J・サルター |
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