巨大蟻の帝国

劇場公開日:

解説

ある日突然放射能廃棄物で虎のように巨大化し、人間を襲い、支配しようとする蟻と人間の闘いを描くSF映画。製作総指揮はサミュエル・Z・アーコフ、製作・監督は「巨大生物の島」のバート・I・ゴードン。H・G・ウェルズの同名小説をジャック・ターレイとバート・I・ゴードンが脚色、撮影はレジナルド・モリス、特殊効果はバート・I・ゴードンが各々担当。出演はジョーン・コリンズ、ロバート・ランシング、エドワード・パワー、ジョン・デビッド・カーソン、ジャックリーヌ・スコット、アルバート・サルミなど。

1977年製作/アメリカ
原題:Empire of the Ants
配給:松竹=富士映画
劇場公開日:1978年11月18日

ストーリー

アメリカ南部、フロリダ南端の三方を河に囲まれた地域『ドリーム・ランド』。1隻の魚雷艇が停船し、その乗組員がドラム缶を海に多量に投棄していった。ドラム缶の中身は核の廃棄物で、ほとんどが海深く沈んでいたが、1つだけ海岸に打ち上げられてしまう。数カ月後、塩で腐蝕した缶から遂に廃棄物が流れ出し、その銀色の液に蟻が群らがっていた。土地会社の女社長マリリン(ジョーン・コリンズ)はただ同然の『ドリーム・ランド』に目をつけ、別荘地として売りつけようとしていた。ある日彼女と愛人のチャーリー(エドワード・パワー)、そして船長のダン(ロバート・ランシング)は3組の夫婦とプレイボーイ風の男ジョー(ジョン・デビッド・カーソン)、それに2人の女性の9人の客をつれてその土地にやってきた。しかし1組の中年夫婦の姿が突然消え、しばらくしてジョーが無惨なバラバラ死体となった彼らを発見した。ちょうどその時、背後から奇妙な音が近づき、振り返ったジョーは、そこに巨大な蟻の怪物の群れを見たのだった。ダンはやっとのことで逃げのびたジョーをはじめ全員を船にのせて脱出を計ろうとしたが、すでに船には蟻が群らがり、脱出は不可能だった。防禦の手段がみつからぬままに彼らは上流の町に向かう決意をし、蟻の群らがる森を走るが逃げ遅れた者が次々に蟻の犠牲になっていった。やっとのことで河のほとりに着いたのは、ダンとマリリンの他に3人だけだった。人家をみつけ町の保安官キンケード(アルバート・サルミ)に保護され事情を説明し、蟻の討伐を訴えた彼らだったが、なぜかキンケードは一向に動こうともしない。町の奇妙な空気に不審を抱いた彼らは町から出ようとするが、警官隊に阻まれ、町はずれの砂糖工場に連行される。そこでは信じられないことが行なわれていた。女王蜂から出るペロモンスという特殊な物質によってこの町すべての人間が蟻に支配されていたのだ。彼らも女王蟻の前にひきずられていくが隙を見つけて逃げだし、オイルを満載したトラックを工場に向かって突っ込ませることに成功し、工場はまたたく間に炎上するのだった。

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