キャット・ダンシング
劇場公開日:1974年2月23日
解説
1880年代のアメリカ西部、ワイオミングを舞台に列車強盗団のリーダーと、偶然その場を通り合わせて彼らのとりこにされた女との深く激しい愛を描く。製作はマーティン・ポールとエレノア・ペリー、監督は「ロリ・マドンナ戦争」のリチャード・C・サラフィアン、脚本は「去年の夏」のエレノア・ペリー、原作は無名の主婦マリリン・ダーラムが初めて書き下ろした同名小説、撮影はハリー・ストラドリング・ジュニア、音楽はジョン・ウィリアムス(2)、編集はトム・ロルフが各々担当。出演はバート・レイノルズ、サラ・マイルズ、リー・J・コッブ、ジャック・ウォーデン、ジョージ・ハミルトン、ボー・ホプキンス、ロバート・ドナー、サンディ・ケヴィンなど。
1973年製作/アメリカ
原題または英題:The Man Who Loved Cat Dancing
配給:メトロ映画
劇場公開日:1974年2月23日
ストーリー
東部生まれのキャサリン(サラ・マイルズ)は、鉱山技師の夫ウィラード・クロッカー(ジョージ・ハミルトン)に愛想がつき、別れる決心をして馬で家を出た。荒野を横切って駅に出、そこから鉄道で東部に帰るつもりだったが、途中ではからずも列車強盗事件に巻き込まれた。強盗は、退役大尉ジェイ・グロスバード(バート・レイノルズ)をリーダーとする、インディアンのチャーリー、ドーズ(ジャック・ウォーデン)、ビリー(ボー・ホプキンス)の4人組だった。ジェイは、10年前、最愛のインディアン妻キャット・ダンシングを犯した男を射殺して逮捕され、その際、不倫の女と誤解して妻をも殺してしまった。心から愛していただけに、10年の刑期を終えて出獄した今でも、彼の心はさいなまれていた。列車強盗も、妻の種族に育てられている2人の子どもを引きとる資金欲しさの荒仕事だった。襲撃は計画通りに運んだが、キャサリンの出現が計算外で、恐怖で転倒する彼女を無理矢理連れ去った。一方、金を奪われた運輸会社の支配人ハーベイ(リー・J・コッブ)は、ジェイの仕業とにらみ、キャサリンを追ってきたウィラードらと共に、その後を追うことにした。その頃、ジェイ一行は無人小屋で一夜を過ごすことになったが、ジェイが情報集めに小屋を出た留守中、4人のインディアンに襲われ、チャーリーとビリーが殺されて、ドーズはいち早く分け前の金袋を持って姿をくらました。さいわい、キャサリンだけは戻ってきたジェイに救われた。2人だけの旅が続いた。キャサリンにはもう、囚われものという気持ちはなく、むしろ楽しい旅だった。ジェイは過去を話したがらなかったが、ショーショーニ・インディアンと一緒に暮らす自分の子どもたちを捜していることは彼女にも分かっていた。ゴースト・タウンに泊まった夜、2人は愛し合った。リトル・ウィンド川のほとりで一夜を明かした夜、ショーショーニ族の戦士たちに発見された。2人は酋長の所へ連れて行かれ、酋長のはからいで、ジェイの子どもの面倒を見ているキャット・ダンシングの兄アイアン・ナイフに引き合わされた。しかし、ジェイの願いも空しく、妹を殺したことに反感を抱いていた彼は拒否し、息子のジョニーも集落を出ることを承知しなかった。翌朝、ジェイはひとり去って行った。やがて、追手もインデイアン集落に到着し、ウィラードはジェイに対するキャサリンの気持ちを知り、彼女を殴りつけた。見かねたジョニーは彼女を連れ出し、父の後を追った。一方、キャサリンがいなくなったことを知ったウィラードも、その後を追った。翌朝、夜を明かした洞窟を出たジェイは、ウィラードに発見され連続銃で撃たれ、倒れた。悲しみと怒りで泣き叫びながら、ジェイの拳銃を抜き取り、斜面を登ってくるウィラードを狙い撃った。しかし、幸いなことにジェイは傷を負っただけで死んではいなかった。
スタッフ・キャスト
- 監督
- リチャード・C・サラフィアン
- 脚本
- エレノア・ペリー
- 原作
- マリリン・ダーラム
- 製作
- マーティン・ポール
- エレノア・ペリー
- 撮影
- ハリー・ストラドリング・Jr.
- 音楽
- ジョン・ウィリアムズ
- 編集
- トム・ロルフ
- 字幕
- 和田まち子