風に向って走れ

劇場公開日:

解説

めぐり会ったインディアン娘が自らの目前で犯されて死に、復讐に燃えた若者を通し、現代に生きる若者のなまなましい愛と生の叫びを描く西部劇。製作総指揮はエリオット・カストナー、製作はハーヴェイ・マトフキスキー、監督は「潜水艦Xー1号」のウィリアム・A・グラハム、脚本はデイヴィッド・マークソン、撮影はジョーダン・クローネンウェス、音楽はリチャード・マーコウィッツが各々担当。出演はクリフ・ポッツ、ゾーチル、ハリー・ディーン・スタントン、ドン・ウィルバンクス、ロイ・ジェンソンなど。本国公開原題は Cry for me Billy。

1976年製作/アメリカ
原題または英題:Face to th Wind (Cry For Me Billy)
配給:富士映画
劇場公開日:1977年12月10日

ストーリー

太陽が静かに昇り、空の明るさが戻ってくる、夜明け、平原をゆっくりと馬を駆している若者ビリー(クリフ・ポッツ)。拳銃使いのあてのない旅がらすの彼が、とある町にさしかかった時、インディアン達と出会った。彼らは騎兵隊に護送される途中だったのだ。水もあたえられぬ彼らに、水をあたえたビリーを、敵意と侮蔑の眼でみつめる隊の軍曹(ドン・ウィルバンクス)。やがて、酒場に入ったビリーは、同業のガンマン、ルーク(ハリー・ディーン・スタントン)に出会う。騎兵隊に反目するビリーに、共感と不安を覚えるルーク。と、突然、銃声と「逃げたのは3人だ!」という声が外で聞こえた。あわてて表へ出た2人の見たのは、砂ぼこりをあげて去っていく騎兵隊と、インディアンの無残な死体の山--。やがて、町を出たビリーは、偶然出会った騎兵隊員に、偽りの情報を教えて、彼らを町に帰し、のんびりした旅を再び始める。そして、川のほとりで休むビリーは、馬を盗もうとしたインディアン娘(ゾーチル)を捕えた。逃げた3人のうちの1人のその娘に優しく毛布をかけ、いたわるビリー。こうして奇妙な2人連れの逃避行が始まった。だが、ある日、2人は騎兵隊に発見されてしまう。そしてインディアン狩りに生命をかける軍曹に、ビリーは捕まり、彼の目前でインディアン娘は犯されていった。「ビリー!」と叫ぶ彼女。やがて、去っていく騎兵隊。ビリーはやっと縛られていた縄をとき、彼女に「待っている」といって池に入り、泥をおとす。そして彼が戻ってきた時、彼女はナイフで自らの命をたっていた。なぜ?ビリーの復讐行が始まる。やがて、野営していた騎兵隊に追いつき、彼らを皆殺しにするビリー。彼は昔のガンマンに戻っていた。そして、よろめくようにして町へ帰り、酒をあびるビリーに、ルークは「君は西部一の早射ちだが、殺られるぜ」と予言する。そんな言葉をあとに酒場を出るビリー。と、そこに男が待ちうけていた。かつて、ビリーがこの町に来てインディアンを助けたのを見て不満そうにしていたカジ屋(ロイ・ジェンソン)だ。引金をひくその男。倒れるビリー。今、荒野に1人の若者が死んだ。

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