影の私刑

劇場公開日:

解説

士官学校で暗躍するサディスティックな集団に果敢に闘いを挑む士官候補生の姿を描く。製作はハーブ・ジャッフェとガブリエル・カッカ。監督は「さらば青春の光」のフランク・ロッダム。パット・コンロイの原作を基に卜ーマス・ポープとロイド・フォンヴィエールが共同で脚本を執筆した。撮影はブライアン・テュファーノ、音楽はハワード・ブレークが担当。出演はデイヴィッド・キース、ロバート・プロスキー、G・D・スプラドリンなど。日本版字幕は戸田奈津子。イーストマンカラー、ビスタサイズ。1983年作品。

1983年製作/100分/アメリカ
原題または英題:The Lords of Discipline
配給:パラマウント映画=CIC
劇場公開日:1984年11月10日

ストーリー

1964年、初秋。カロライナ陸軍士官学校の新学期が始まろうとしていた。夏休みを終え、最上級生となるウィル(デイヴィッド・キース)は学校に戻った。ルームメイトのトラッドの家を尋ねると、カロライナ陸軍士官学校を優秀な成績で卒業したトラッドの父も顔をみせた。2人が学校の寮に帰ると、同室のピッグとマークも帰っていた。新入生の中に、開校以来初めての黒人生徒ピアース(マーク・ブレランド)がいた。ベア大佐(ロバート・ブロスキー)は、ピアースの力になってやるようにとウィルに言う。意気地のなかったウィルに軍人魂を教え一人前にしてくれた生徒監督の立場にある恩師の頼みとはいえ、それは全校生徒を敵にまわすことを意味しているも同然だった。厳しい規則のもとでの学習と教練が始まったが、予想どおりピアースと肥満児のポティ(マルコム・ダネー)が上級生のしごきのターゲットとなってしまう。ある夜、覆面姿の男たちがポティを部屋から連れ出し、彼に退学を迫った。ポティから、彼を連れ出したのはテンという謎の集団であることを聞いたウィルは、その存在を大佐にたずねた。そして、テンははみ出し者を制裁する秘密グループで、長年にわたってこの学校で暗躍していることを知る。その後まもなく、テンのリンチに怯えたポティが自殺した。テンの存在をつきとめることを決意したウィルは、ルーム・メイトの協力を得て、密かに活動を開始する。ウィルらは、弁護士のマッキンタイアが、かつてテンの一員だったことを聞き出して追求、テンがリンチをするために使っている「穴倉」と呼ばれる場所が、校長のデュレル将軍(G・D・スプラドリン)の農園の中にあることを知った。それを確かめようとウィルが農園に近づくと、建物から明りがもれ、中から悲鳴が聞こえた。中を覗くとピアースが拷問されていた。大声を出してテンのメンバーの名前を叫び、ピアースの窮地を救ったウィルは、逆襲に転じる。翌日、テンのボス、アレクサンダー(マイケル・ビーン)に、マスコミにテンの実態を話すと、宣戦布告するウィル。しかし、これは裏目に出てしまい、ピッグが盗みの容疑で学生の特別法廷で裁判にかけられ、退校処分を受けてしまった。自らも退学寸前という状況に追い込まれたウィルは、かつてテンのメンバーであったトラッドの父の日記帳から、歴代のテンのメンバーの名をみつける。そこには、デュレ将軍やトラッドの名もあった。翌日、怒りを胸に校長室の扉を開け、メンバーの公表と交換に、ピッグの再入学とテンの解散、そして校長の辞任を認めるよう迫った。校長は強く抵抗したが、ウィルと共に大佐にも詰め寄られたため、遂に要求をのんだ。軍服をたたみ、ピアースに笑顔をみせ、学校のシンボルである指輪を置き、静かに部屋を出ようとするウィルにベア大佐は指輪を投げて渡した。名誉のために生きる真の男だけがはめられる指輪が、若き勇者に贈られたのだ。(パラマウント映画=CIC配給*1時間40分)

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