踊る娘たち

解説

「ボー・ブラムメル」「本町通り」をものしたハリー・ボーモン氏の監督作品で、脚本は「アンニー・ローリー」「風雲愈々急」のジョセフィン・ラヴェット女史が書き下ろした。主役は「知られぬ人」「パリ」のジョーン・クローフォード嬢が選ばれて演じ、「虹晴」「幽霊船」のドロシー・セバスチャン嬢、「世界に告ぐ」「大飛行艦隊」のアニタ・ペイジ嬢、「コケット」のジョン・マック・ブラウン氏、「ダニューブの漣」「女優情史」のニルス・アスター氏、エドワード・ヌージェント氏、カスリン・ウィリアム嬢等が助演しハントリー・ゴードン氏、ドロシー・カミングス嬢、サム・ド・グラッス氏も出演している。撮影は「海のロマンス」「スペインの花」のジョージ・バーンズ氏が 担当している。

1928年製作/アメリカ
原題または英題:Our Dancing Daughters

ストーリー

ダイアナは彼女の脚のように美しくて快活で自由で近代的であった。彼女は毎晩のように深更までジャズとダンスとを亨楽するモダンガールだったが純潔でまつ正直な女であった。ある晩彼女がナイトクラブで乱痴気騒ぎをしている時来合わせたベンという青年と知り合い互いに心を惹かれた。ダイアナの仲間で狡猾なアンはベンが大富豪の嗣子であると聞くやベンと親しくなろうと努め始めた。ダイアナの親友ビートリスはアンがどんな策略でも用いる女であるからとダイアナに忠告したがベンを信ずるダイアナはあまり気にかけなかった。ある晩ダイアナとベンとは海岸で恋を語り合ったが生真面目なベンは不図ダイアナを淫奔な女ではないかと疑った。アンは母親と談合の上病気と称してヨット遊びの会に行かないで、計略を用いてベンを誘い出し海岸に行って初心らしく装ってダイアナのモガ振りを誤解しかけている彼の心を惹いた。ベンはアンが金を目当てとは気付かず彼女こそ理想の妻であると信じ、ヨット遊びの会で遂に婚約を発表してしまった。ダイアナは失望してノーマンという恋人と結婚しているビートリスの新家庭を訪れたが、そこでもビートリスが良人に対して方便の嘘を吐いているのを見て心を暗くした。アンと結婚したベンは初めて妻が自分が想っているような女ではないことを知った。ベンの新家庭では愛の囁きの代わりに口論と罵声とが聞こえた。恋を失ったダイアナは欧州漫遊を思い立ちその送別舞踏会が催された。ベンはダイアナが賑やかに踊っているのを見て彼女の心を察した。二人は不幸な恋を語り合った。酔っているアンはその様子を見て毒吐いた。ダイアナは言いたいことを言って帰った。皆が帰った後までも泥酔して管を巻いていたアンは階段を滑り落ち打ちどころが悪くて即死した。二年後ダイアナが欧州から帰ってくると間もなく彼女とベンとの結婚式が挙げられた。

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