エロ大行進

解説

「クラック将軍」「ジャズ・シンガー(1927)」と同じくアラン・クロスランド氏が監督したもので、ハンフリー・ピアソン氏の原作に基づいて「犠牲」「評判女候補者」のロバート・ロード氏が撮影台本並びに台詞を執筆した。出演者は「グレイト・ガッポ」「ストリート・ガール」のベティー・カンプソン嬢、「ハロルド・ティーン」のアーサー・レイク氏、「恋の花園」のジョー・E・ブラウン氏、「嵐に咲く花」のサリー・オニール嬢、「尖端一目惚れ」のルイズ・ファゼンダ嬢、「鉄仮面」のウィリアム・ベイクウェル氏、「アイスクリーム艦隊」のサム・ハーディ氏、「仮の塒」のウィーラー・オークマン氏、リー・モーラン氏、トーマス・ジェファーソン氏等、キャメラは「クラック将軍」「彼女は戦に行く」のトニー・ゴーディオ氏がクランクした。総テクニカラーの全発声歌舞映画である。

1929年製作/アメリカ
原題または英題:On With The Show

ストーリー

ニュー・ジャージーのミルバンクという町で歌舞劇一座がかかったある劇場でのこと。案内人のジミーは携帯品預り所の係りキティーと恋仲で、恋人の欲目でなしに彼女は舞台に立つ資格があると信じていた。通称ダットで通る彼女の父親はこの劇場の楽屋口の番人であるがこの一座はブロードウェイの本場で打てると信じて自分の住居を抵当に金を借りて血道を上げるという打ち込みようであった。ことほど左様に一座は経済的に苦境に立っていて俳優への給金も払えない始末だった。大道具を貸しているサムはその代金を寄越さなければ大道具を運び去ると脅迫した。ジミーはマネジャーのジェリーに相談していっそ切符売り場の金を盗もうと言い出したがジェリーはその無謀を戒めた。一方幕は揚げられた。そして第3幕が演ぜられている間に切符売り場は事実上盗賊に襲われた。探偵は劇場関係者全部を嫌疑者と目して1人ひとりを訊問したが犯人は不明だった。ニタは溜っている給料1500ドルを即時支払わなければ終幕に出演しないと言い出した。ジェリーが口を酸っぱくして口説いてもニタは承知しなかった。ジミーはキティーが踊れるしニタの歌を全部そらんじて歌えるので、ニタに代わって鬘をつけて出演させることを考えついた。一方デューラントがジミーの恋人キティーに懸想していることに気付いたジミーはかくとニタに告げたので、ニタは怒ってデューラントに食ってかかり、切符売り場の泥棒がデューラントであることも判明した。ニタはデューラントと結婚していたので、誘惑の多い劇場生活よりも田舎の長閑な暮しに憧れ、デューラントと共に劇場を去ることとなった。ニタは去るに臨んでデューラントに一座をジェリーとジミーとに譲渡する証書をかかせ、1万ドルを提供させて一座の借金のかたをつけ、かつ一座がブロードウェイに出られるように骨を折らせることにした。終幕にニタの代わりに舞台にたったキティーは大成功で大喝采をうけた。

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