L・B・ジョーンズの解放

劇場公開日:

解説

1965年に発表されたジェシー・ヒル・フォードの同名小説の映画化。製作はロナルド・ルービン、監督はウィリアム・ワイラー、脚本はスターリング・シリファントと原作者のフォード、撮影はロバート・サーティース、音楽はエルマー・バーンスタイン、編集はカール・クレスが各々担当。出演はリー・J・コップ、アンソニー・ザーブ、ロスコー・リー・ブラウン、ローラ・ファラナ、リー・メイジャーズ、バーバラ・ハーシー、チル・ウイルズ、ヤフェット・コットー、ザラ・キューリーなど。

1969年製作/アメリカ
原題または英題:The Liberation of L.B.Jones
配給:コロムビア映画
劇場公開日:1973年9月29日

ストーリー

テネシーの静かで平和そうな町ソマートンに入った汽車から男女のカップルと1人の男が降り立った。新婚そうそうのスティーブ・マンダイン(リー・メイジャーズ)とその妻ネラ(バーバラ・ハーシー)と、黒人青年ソニー・ボーイ(ヤフェット・コットー)だ。スティーブは、この町で弁護士をしている伯父オーマン・ヘジパス(リー・J・コップ)の仕事の手伝いをするためにやてきたのだった。一方、ソニーは早速2人の白人警官ウイリー・ジョー(アンソニー・ザーブ)とスタンレー・バンパスから職務尋問されたが、卑屈な態度で町に友達がいるからと答えた。その頃、オーマンは、葬儀屋を営む黒人L・B・ジョーンズ(ロスコー・リー・ブラウン)から弁護の依頼を受けていた。ジョーンズが、妻のエマ(ローラ・ファラナ)が警官ウイリーと不貞な関係を結んだ事を理由に離婚請求をしていたが、エマの方でこれを拒否したため弁護を依頼してきたのだ。エマの情夫ウイリーは悪徳警官だった。今日も黒人を挙動不審で逮捕した時、夫を助けてやるからと妻に襲いかかり犯してしまった。エマはそんなウイリーの子を宿していたが、その事を夫に話してしまったとウイリーに告げると彼はエマを激しくなぐりつけ、何とか夫のジョーンズに離婚請求を思いとどまらせようといった。一方、ソニーは、黒人用のスナックを経営しているママ・ラボーンの所に身を寄せて復讐のチャンスを狙っていた。その相手は警官のスタンレー・バンパスで、ソニーが13歳の時、彼に乱暴された事が今でも脳裏に焼き付いて離れなかった。そしてジョーンズのボディガードとしてベニーと共に雇われる事になった。これを知ったウイリーはスタンレーと共謀してベニーを逮捕し、彼を受け出したいのなら直接留置場までくるようにとジョーンズに通達した。2人の思惑通り、高級車で留置場に向かうジョーンズをパトロールカーに連れ込み、町はずれまで連れて行った。ジョーンズは身の危険を感じ車から飛び出したが、その瞬間、ウイリーの拳銃が火を吹いた。スタンレーはジョーンズの死体を起重機にふら下げ、その場を立ち去った。ジョーンズの死体が発見されたという知らせを聞いたソニーが駆けつけた。彼は尊敬する人の死体を静かに横たえた。その頃、オーマンは市長の事務所で、町の首脳人と事件を話し合っていたが、そこに現われたウイリーが罪を告白した。しかし、オーマンはそのままウイリーを見逃し、家に帰してしまった。一方、スタンレーは畑で刈り取り機に乗って仕事をしているところを怒りに燃えたソニーに襲われ、刈り取り機にのみ込まれて死んだ。その頃、ソニーを同じ汽車でこの町にやってきたスティーブとネラは、オーマンの偽善に大きく失望して町を去るために汽車に乗り込んだ。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く