暗黒街の王者
劇場公開日:1953年12月15日
解説
戦前、英国で映画製作に従事していたバーナード・ヴォルハウスが製作・監督にあたったギャング活劇1941年作品。エドワード・ジェームズとフランシス・エドワーズ・ファラゴーの書き下ろしストーリーを、ヴェラ・キャスパリー(「ローラ殺人事件」)、マイケル・ホーガン(「青い珊瑚礁」)、ガイ・エンドール(「G・Iジョー」)の3人が脚色。撮影は「曠野の追撃」のジャック・マータ、音楽は「西部の顔役」(1942)のサイ・フュアーが担当。主演は「男の叫び」のジョン・ウェインで、オナ・マンスン(「火星超特急」)、レイ・ミドルトン、ヘンリー・スティーブンソン(「オリヴァ・ツイスト」)らが助演する。
1941年製作/アメリカ
原題または英題:Lady from Lousisiana
配給:リパブリック日本支社=NCC
劇場公開日:1953年12月15日
ストーリー
気の強い南部美人ジュリー・ミルボー(オナ・マンスン)は、ミシシッピ河を下りニュー・オーリンズへ向かう船の上で、若い弁護士ジョン・レイノルズ(ジョン・ウェイン)と知り合い、たちまち恋仲となる。ジュリーはニュー・オーリンズで賭博場を経営しているミルボー(ヘンリー・スティーブンソン)の娘であり、一方、ジョンは反賭博同盟に加盟している弁護士だったので、2人は対立する仇敵同士でもあった。ミルボー将軍の子分頭ブラッキー(レイ・ミドルトン)は、以前からジュリーと結婚してこの町の賭博場に君臨しようと企んでいたので、ジョンの出現を快く思っていなかった。ジュリーはジョンに、賭博が無害な娯楽であることを理解させようとするが、ジョンは賭博の争いによる殺人を目撃し、賭博追放の決意をさらにかためる。その手初めに、ミルボーの賭博器の不正を摘発した。ブラッキーは賭博追放派の仕業と見せかけてミルボー将軍を殺す。案の定、ジュリーはジョンに疑いを向けてしまう。彼女はまた、役人たちを抱きこみ、ブラッキーの悪事を隠し、ジョンの仕事を妨害する。だがジョンは悪事の証拠となる記録を手に入れ、ジュリーを含む賭博ギャングを一斉に検挙し、投獄する。法廷でジョンが証言しているとき、大暴風雨の襲来で街は洪水となり一同は水に押し流され、ブラッキーは汽船で逃げようとする。そこへジョンが乗り込み、2人は大格闘、ブラッキーは溺死する。ジョンは流された人々の救助に献身し、ジュリーの誤解もとけて2人は婚約するのだった。
スタッフ・キャスト
- 脚色
- ベラ・キャスパリー
- マイケル・ホーガン
- ガイ・エンドア
- 原作
- エドワード・ジェームズ
- フランシス・エドワーズ・ファラゴー
- 製作
- バーナード・ヴォルハウス
- 撮影
- ジャック・マータ
- 美術
- ジョン・ヴィクター・マッケイ
- 音楽監督
- サイ・フューアー
- 編集
- エドワード・マン