アリゾナ(1940)

劇場公開日:

解説

「輝ける百合」「情熱への反抗」等のウェズリー・ラッグルズが監督し、「平原児」「オペラ・ハット」等で有名なジーン・アーサーと「ゴールデン・ボーイ」でデビューしたウィリアム・ホールデンが主演。その他ウォーレン・ウィリアム、ポーター・ホール等が助演している。

1940年製作/アメリカ
原題または英題:Arizona
配給:セントラル映画社
劇場公開日:1946年8月

ストーリー

物情騒然たる南北戦争の前年、新開拓地アリゾナ州トワスンへ幌馬車の一行と共に乗り込んて来たピーター青年(ウィリアム・ホールデン)は、土地の荒くれ男を相手にパイをひさぐ女性フィービー(ジーン・アーサー)に心惹かれる。彼女は父の死後独力で大牧場主になろうという野心から、殺伐なこの地方に留まり、まず手始めに雑貨商のワーナー(ポール・ハーヴェイ)と運送業を始める計画を練っている。腕の立つピーターを見込んでこれを引受けてくれと頼むが、彼はまだカリフォルニア見物が残っているからと訣別して旅に出る。時はまさにに1862年4月、南北戦争の勃発とともに北軍が一時トワスンの町を撤退すると見るや、かねてよりフィービーの運送業を敵視していた同業者のワード(ポーター・ホール)は、身許不明の男カートレット(ウォーレン・ウィリアム)の入知恵で、インディアンをそそのかして彼女の営業妨害の数々を行う。しかし北軍は再び戦勝の余勢をかって、カリフォルニア州から一揆に南軍の占拠するトワスンへと殺到して来る。その中には軍装も凛々しいピーターも見られる、ピーターの尽力でフィービーが北軍の物資輸送を独占するに及んで、事々に出し抜かれて憤懣やる方なきワード一味は、豪雨の夜フィービーの金庫を破壊して、大牧場建設資金なる1万5000ドルを強奪する。それを聞いたカートレットはさも親切気に牧場を抵当に資金を用立てる。ピーターが牛500 頭を求めに旅立つと見るや理不尽にも返金の催促、しかもその金は彼女が盗難にかかったものと知ったフィービーは逆上の末カートレットを罵倒する。しかしこのために却ってつけ入れられ、多年にわたる苦心の計画もあわや画餅に帰そうとする。一方ピーターは首尾よく牛500 頭を求め悪党一味の妨害を蹴散らして半年振で帰ってくる。かくてトワスン始って以来の結婚式後、花嫁フィービーをワーナーに託したピーターは、殺気を含んでカートレットのもとへ単身乗り込んでいく。

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スタッフ・キャスト

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受賞歴

第13回 アカデミー賞(1941年)

ノミネート

作曲賞 ビクター・ヤング
美術賞(白黒)  
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