あの手この手(1954)

解説

「アンデルセン物語」のダニー・ケイがパラマウントと契約しての第1回主演作で、「猛獣と令嬢」のメルヴィン・フランクとノーマン・パナマのコムビが脚本・監督・製作に当った。テクニカラー色彩の撮影は「底抜け艦隊」のダニエル・L・ファップ、「楽しき我が家」のヴィクター・ヤングが音楽監督に当った。作詞作曲はいつもの通りダニー・ケイ夫人のシルヴィア・ファイン、振付は「バンド・ワゴン」のマイケル・キッドである。ケイをめぐる出演者はスウェデン出身で現在英国映画界で活躍しているマイ・セッタリング(「36時間」)、「魔術の恋」のトリン・サッチャー、デイヴィッド・バーンズ、レオン・アスキン、アブナー・バイバーマン、ギャヴィン・ゴードンなどである。

1954年製作/103分/アメリカ
原題または英題:Knock on Wood

ストーリー

1953年6月、パリでは新兵器“ラファエットXV27”の秘密書類2枚をジェリーの2つの人形の中に隠して国外へ持出そうとした。もう1つのスパイ団を牛耳るゴドフリー・ラングストンという英国の富豪はこの情報をうけ、マーティのジェリーの乗るチューリヒ行きの飛行機に同乗、ジェリーに接近した。チューリヒのホテルではパピネクの部下グロメクがジェリーの部屋に忍びこみ、書類が2枚あるとは知らずに1枚だけ持出した。診察の結果、ジェリーは結婚恐怖症と診断され、ロンドンへ行ってからも博士の弟子イルゼ(マイ・セッタリング)に治療されることになった。その間にラングストンは残っていた1枚の書類を盗み出していた。しかしロンドンについてから、ラングストン一味もパピネク一味も書類が1枚足りないことに気づいて大騒ぎ、双方とももう1度ジェリーの部屋を襲って鉢合せし、双方各1人が殺され、事情を知ったラングストンの部下は、パピネクを殺して書類を奪った。何も知らずに部屋へ帰って来たジェリーは殺人の嫌疑をかけられ、ロンドンの市内を逃げまわる破目となり、酒場へ逃げこんで酔いつぶれてしまった。ジェリーは再び追われる身となり、窮余の策とラングストン宅に逃げて助けを頼んだが、入手した書類を外国スパイに渡そうとしいたラングストンは、彼は機智を用いて逃げ出したが、今度は警官とラングストン一味とに追われ、進退きわまって丁度オードリーが出演している劇場に逃げこみ、バレー・ダンサーに化けた。ラングストンは劇場で警官に素姓を見破られて捕まえられジェリーは結婚恐怖症も直ってイルゼと結婚することになった。

全文を読む(ネタバレを含む場合あり)

スタッフ・キャスト

全てのスタッフ・キャストを見る

受賞歴

詳細情報を表示

映画レビュー

映画レビュー募集中!

この作品にレビューはまだ投稿されていません。
皆さまのレビューをお待ちしています。
みんなに感想を伝えましょう!

レビューを書く

他のユーザーは「あの手この手(1954)」以外にこんな作品をCheck-inしています。