キャプテン・フィリップスのレビュー・感想・評価
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きっちり仕事をした俳優陣とスタッフによる映画
トム・ハンクスを前面に押し出した広告ですが、
実際、周囲の役者さんたちもすばらしかったです。
乗組員、海賊役の人たち、米海軍の兵士、
それぞれが、それぞれの仕事(=演技)をきっちりしました、
という印象です。
もちろん、トム・ハンクスは相変わらずハズさない演技。
無駄のないストーリー運びと映像は、グリーングラス監督っぽいなあと思いました。(そんなに詳しくないのですが、過去の作品の印象で)
実話がベースということなので、全体的に過度な演出にならないよう
気配りされたのでしょうか。
そういう中でも、スピード感のある話の展開で、
中だるみもなく、最後まで惹き付けられる映画を見ることができ、
私としては大満足の作品でした。
海賊という暴力に訴える行為は許されることではないと思いますが、
事実から学ぶためにも、その後ろにあるさまざまな事情、
背景にも目を向ける必要があるのだろうなと思いました。
アンバランスな世を憂う
2009年にソマリア沖で起きた、貨物船への海賊襲撃事件を、
ドキュメンタリックな作品にめっぽう強いポール・
グリーングラス監督が映画化。
さすがは監督。開幕から終幕までスリルが持続する、
一級のサスペンス映画でした。
* * *
貨物船が海賊に襲われたというニュースは時々聞くが、
実際にどんな形で襲撃を受けるのか、それに対して貨物船側で
どんなディフェンスが行われているかは全く知らなかった。
波を起こしたり水を撒いたり、あんなでっかい図体の船でも
ちゃんと対抗策はあるのね。
海賊に乗り込まれてからも、クルーを守ろうと瞬時の機転を
利かせるフィリップス船長の度胸に感心しきり。
クルー達も(最初こそ不満そうだったが)、船長の細かな
言葉の意図を理解し、一枚岩となって行動できるスキルがある。
グリーングラス監督お得意のドキュメンタリックな撮り方で
描かれる一進一退の攻防は、しばしば映画を観ている事を
忘れてしまうほどの臨場感と緊張感だ。
すぐに激昂する海賊たちを相手に、丸腰の船長が1分1秒でも
時間稼ぎをしようとする様子なんて心臓バクバクものだった。
* * *
それにしてもトム・ハンクス。
他のレビュアーさんも書かれている通り、ラストで彼が見せる
ショックと安堵と緊張がまぜこぜになった表情のリアルさは、
もはや演技とは思えないほど。
彼のようなスターを起用するだけでドキュメンタリー性が
薄れてしまうのは確かだが、彼はうまく『個』を消していたし、
最後のシーンだけ見ても起用は正解だったと僕には思えた。
他のキャストはキャスリン・キーナーを除いてほぼ無名の
方々だと思うが、誰も彼も全く映画のリアリティを崩さない。
なかでもやはり海賊のリーダー格・ムセの立ち居振舞いは、
鑑賞から1週間経った今も頭に残っている。
* * *
「心配するな、アイリッシュ。何もかもうまくいくさ」
ムセがフィリップスに向けて何度も口にしていた言葉。
あの若者は本当にそう信じていたんだろう。
自分たちは大金を手に入れて成功を手にし、フィリップスは
五体満足で解放。みんな無傷でそれぞれの生活に帰れると。
だが、若者たちが考えていたほどに事態はシンプルじゃなかった。
彼らはソマリアの元締めからすればただの捨て駒に過ぎないし、
彼らを追う米海軍との力の差はあまりにも圧倒的。
戦艦+海兵隊の精鋭に対し、手持ちは救命艇+ライフル銃数挺。
まるで巨象に爪を立てようとする子猫みたいなものだ。
最初はあんなに危険に見えたムセが、終盤で
海兵隊に取り囲まれた時、いかに小さく憐れに見えた事か。
彼なりのビジネスマンとしての流儀なのか、それとも怯える
人質への気遣いなのか、救命艇内では決してフィリップスに
銃口を向けなかったムセ。
世間知らずで凶暴なやり口に反して、彼の根っこには
何かもっと誇り高いものが流れていたように思えてならない。
もしも環境に恵まれていれば、彼は優しく聡明な男に
なれたんだろうか? そう考えると、どうにもやるせない。
「everythings gonna be okey(何もかもうまくいく)」
保護されたフィリップスが担ぎ込まれた救護室で、
看護に当たった女性がムセと全く同じ言葉を口にした瞬間、
フィリップスが表情をくしゃりと変化させたように思えた。
彼が『ムセの身を案じた』だなんてセンチメンタルな解釈は
しない。そんな気持ちの余裕があの瞬間の彼にあったとは
思えないから。けれど、その言葉で救命艇内でのムセの姿が
ふっと頭をよぎったんだろうと、そう考えている。
世の中って本当、悲しいくらいにアンバランス。
〈2013.12.01〉
う~ん・・・
作品のテーマはよかったんだけど、エンターテインメントに終始してしまって残念に思えました。
トム・ハンクスの船長の演技も確かによかった。なんとか助かってほしい。でも劇終盤になるにしたがって、ソマリア人の海賊さんたちを応援してしまった自分がいた。
早く逃げて陸にあがり、船長を解放してあげて!アメリカ軍から早く逃げろ!
そんな感じです。でも、結末は・・・。
暴力にはそれを凌駕する軍事力で制裁を加える、それが正義だ。
この作品はそれを言いたかったのか。
いや、そんなんじゃないはず。
ソマリア側の事情があまりにも描写不足、一方的かつ表面的すぎて、自称「世界の警察アメリカ」映画になってしまっていた。
アカデミー賞は主演男優のみノミネートで願いたいと思う。
実力のある監督の力通りの作品
面白いとの前評判が高かったので期待して観に行きましたが、期待以上の作品でした
この手のジャンルでは満点でいいと思います
ボーンシリーズやユナイテッド93のPグリーングラス監督という事で、今後、この監督の作品は全部観に行こうと誓いました
緊張感を2時間以上持続させる演出力は見事の一言で、ラストまで一気に駆け抜けるエネルギーの塊のような作品です
そういう意味で、観終わった後は疲労感を感じるかも
ここまできて降参できない
アメリカの交渉はお互いに歩み寄って着地点を見出すのではない。時間稼ぎをして、その間に現状把握・分析・対策を考える。テロリストや海賊の身代金要求には絶対応じない。たとえ人質の命が奪われようとも。それはアメリカ国家として許されないのだ。交渉で思い出すのはTPP。人命をかけて交渉をしているような国と平和国家日本の官僚が交渉して勝てるわけがない。日本にも小さな利益はあるかもしれないが、大きな利益はアメリカが持っていくだろう。
絵空事じゃない
寝不足だったので途中で寝たら嫌だと心配していたら、すごい緊張感で全く眠気が訪れなかった。面白かった! 最近、微妙な映画ばかり見ていたので久しぶりに映画に心を鷲掴みされる感覚が楽しかった。
セガールがいれば一瞬で解決するだろうと思うのだが、現実はそんなふうにはならずできそうでできない感じがすごくリアルで、怖かった。
ソマリア人をただの敵というような描き方ではなく人間として扱っていたのがすごくよかったのだが、彼は漁師なのに英語がペラペラで、理知的で会話が成立する分、未開の土人に襲われるような恐怖はなかった。
米軍にロックオンされたら絶対に助からない。徹底的にやられてしまう。アメリカ怖い。
トムハンクスの乳首がすごく長くて驚いた。
息をつかせぬ緊張感。
最初から最後まで息をつかせぬ緊張感。
あっという間にエンディング。
それだけこの映画、映像のテンポが良いということなのでしょう。
圧巻は出演者の演技。
特にラストのトム・ハンクスは素晴らしい!
グリーンマイルを完全に越えたと思える瞬間。
今年観た映画のベスト3に入ります。
見応えあり!
終始、緊迫の2時間強。
ハリウッド映画ではいつも、カタコトの英語を話す他国の人間は単純で愚鈍な印象に見えることが多い気がしますが、この作品ではソマリアの海賊の登場人物の感情や事情もちゃんと表現されていると思いました。海賊を演じた役者たちも演技がしっかりしていて、特に中心人物を演じている人が上手い。
ラストのトム・ハンクスの演技が本当に素晴らしい☆ よく出来た作品だと思います。
しっかり退屈させない。
序盤にフィリップ船長の言葉に、「安価でスピードを求め、、就業難」の様な台詞が彼も先の見えない現実に生きている事に心を打ちました、、、実話に基づいた映画ですが、、しっかりトムハンクスは忠実になぞっている様に観えます。
ただ、、ソマリアの海賊のたちも映画上では、もともと漁師という設定、漁師だけでは食べて行けない現実もあり、略奪行為は、確かに犯罪ですが、そんな無理を承知で生きている彼ら生き様もこの映画で垣間みる事が出来ると思います。
トムハンクスだから多分大丈夫だろ、みたいな感じ。
この映画、グリーングラス監督のドキュメンタリー的演出方法、だとか、「ゼロダークサーティ」と同じくアメリカ軍の圧倒的な軍事力の不気味さだとか、色々語り口はあると思う。
ただ、そもそものところで、いくらドキュメンタリータッチで撮っても、船長「トム・ハンクス」だから。
彼が一人で人質って時点で緊張感無くないか?なんというか、トムハンクスという誰もが知ってる人気者の「この人なら大丈夫」感が半端ないのだが。抜群の安定感のある俳優であるが故の逆作用・・。
作品の緊張感だけを考えると、やっぱりもう少し無名の俳優で撮った方がよかったと思う。実際、救命艇に乗り込む前の船内での無名の俳優さん達の誰が殺されるかもわからない、っていう状況の方が緊張感あったなー。
最後まで目が離せない
2009年4月にソマリア海域で起きた事件を元に制作されており、リアリティーを出すため、本物の海賊、海軍、seals、母艦を使ってます。
トムハンクの演技も素晴らしく、最初から最後まで目が離せない内容でした。
自分のなかで今年1、2を争う最高の映画でした。
最高スタッフ・キャストが集結で、見応え充分でした!このハラハラドキドキは映画館で!
さぁ、映画フリークの人達にとっては1年で最高のシーズン、お正月映画の公開の季節が到来しましたね。
そして、派手なハリウッド超大作が目白押しになる季節、1本は先ず、ハリウッドのビックな映画を観てみたいものです。
そこで、最高に面白い作品と言えば、この「キャプテンフィリップ」でしょうね!
この映画は、2009年にソマリア海域で実際に起きた恐い事件が原作になっている。
現実には、この映画の何倍も恐かっただろうと思いますが、トム・ハンクス演じる船長が20人に及ぶ乗組員の生命を、船を占拠したテロから護る為に、船上と言う限られた条件の空間で、可能な限りの手を尽くして、4人の海賊と最初は言っていたこの犯人達と、対決をしていくその、プロセスが見物です。
この映画のファーストシーンもとても印象的なシーンでしたし、ラストシーンでは、すっかり、トム・ハンクス演じるキャプテンの姿に完全ノックアウト状態になってしまいました。
上映時間の関係から、私はアイマックスでこの作品を観ましたが、これが、また正解でしたね。
やっぱり、船の中で繰り広げられる事件の迫力は絶対に大きなスクリーンで観るに限ると実感しました。
この何故か、凄く英語が達者な4人の犯人一味との緊迫した交渉が何と言っても、この作品の見所ですが、この犯人達も決して、好きでこんな事件を犯しているのではないと言う哀しい現実が見えてくる。
世界中には、未だ未だ貧しく、その日の生活がやっとで、食事も満足に出来ない人々が多数いると言う現実が付き付けられます。
特に年末は、クリスマスやお正月で楽しい気分を満喫出来る時なので、ついついこのような世界の不均衡な現実は忘れがちになってしまいます。
だけれども、こうして日本に生れて暮らす事が出来ると言う現実が、世界へ目を向けるとどれだけ幸福な事で、幸せな暮らしを送らせて頂けている事は幸運な事であり、希有な生活な事で、幸せなのだと言う現実を見せ付けられて胸の痛くなる映画でした。
この武装犯人4人の中に、14~5歳位の少年が一緒になっています。
映画の最期は、涙でスクリーンが見えなくなる程、号泣してしまい、自分でもまさかと驚いたけれど、是非貴方も、この感動を是非大きな画面の映画館で、確かめて下さいね。
最期に、手前味噌な、宣伝で申し訳ありませんが、最近皆様の御蔭様で私のレビューアクセス数が伸びて来たので、YUOTUBEで「リュウとぴあんの火曜の夜は映画をチェック」と言う動画で映画紹介を始めました。是非お時間がある時は、動画もチェックしてみて下さいね、宜しくお願い致します。お正月、もっともっと楽しい映画が一杯有りそうですから、是非この季節、映画を観て充実した、楽しい生活を送りましょう!
危険な映画。
ハラハラ、ドキドキの連続。
で、海賊の憎たらしさに、殺ってしまえという感情さえ生まれてくる。
米国海軍の格好よさ、気持ちはイケイケネイビィ^^;
家族を思うフィリップス船長。
でもね、海賊をせざるえないソマリアの人々にも家族が待っていて、家族のためにあんな事をしてるのかもしれない。
アメリカの人々はどう観るんだろうか。
フィリップスのハートの強さにビックリ!
これが実話って所が凄まじい。
船長の冷静な判断が素晴らしい!
そして、こんな事があったらトラウマになりそうなのに、すぐに仕事に復帰したというフィリップスのハートの強さにビックリ!
海賊の1人でキレてた男が不快だったから、-1点。は
トムハンクスの演技が凄い
実際に起きた出来事を題材にした映画。ただただトムハンクスが凄い。トムハンクスの演技が最大限に生きた映画。他の役者は名の通ったものではないのがまた良かった。海賊の演技もリアリティがあって迫力を感じた。
感動
はじめ行きなり展開が始まりどうかなーって思ってたんですが展開が進むにつれストーリーに引き込まれフィップスが無事生還した時自分のことのように家族の気持ちのように泣いてしまいました。
しかもこれがフィクションではなく事実で何件も海賊に襲われる形跡があることを知り日本は平和だなと思いました。
本当によかった!
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