そして父になるのレビュー・感想・評価
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予告編の失敗
期待を上回るほどではなかったですけど、がっかりはしませんでした。是枝監督らしい作品だな〜て思いました。物語はわりと単純ですから、注目ポイントはもちろん人物の描写ですよ。気持ちいいくらいはっきりとした人物像を淡々と描いていく感じは好きでした。 ただ、一つ最悪なのが、予告編ですね。予告編が作品に対する無責任な作り方で、感動が半減!ネタバラシ同然の予告編は本当に意味不明。映画の趣旨がどこにあるのかもわからないまま予告編を作ったイメージです。
うーん
期待値が高すぎたかな。周囲から、めちゃ泣くと言われていたが、ツボが違うのか、泣くことはなし。 映画として何を言わんとしていたかは理解できたし、良かったと思う。 多分、前評判にひきづられてしまっていた。
是枝監督らしい
「そして父になる」を鑑賞。
この監督作品は未見だったので、この本作を見る前にDVDで2作品を観ました。
「誰もしらない」と「歩いても歩いても」。
日常の何気ない一遍を切り取って映像に組み込む手法と、「歩いても歩いても」に至っては、事件らしい事件が起こらずに最後まで見せるストーリー展開が凄いなぁと思いました。
そして両作品とも子役が本当に活き活きとしているのがとても印象的でした。
6年も過ごした自分の子供が実は他人の子だったら?
映画「誰も知らない」は実話をベースにしていたが、この映画も実際に起こった話を元にしている。
本当の子供を選ぶのか、一緒に過ごしてきた子を選ぶのか?
どちらも選べない、選べるはずもない。
ハリウッドでもリメイクが決定しているようですが、日本人的なわびさび演出が顕著な是枝版「そして父になる」に対して、ハリウッド版はストレートに感情にうったえてくる作品になるんでしょうね。
何であれ、こう言うテーマとして難しい作品を提供し続けられる是枝監督は現代において貴重で、後々語られていく監督になるんだろうなと思いました。
他の作品も觀てみよう(^^)
父親とは何か。
都内の高級マンションに暮らし、レクサスLSに乗り、仕事も数々のビックプロジェクトを計画するエリートサラリーマン良多の父親像を描く作品。 6年間育てた子の慶多と、血が繋がっているが取り違えられた子の琉晴。2家族の対比と、子供との繋がり、家族との繋がり、親族との繋がりから、改めて父親像を考える主人公。 静かに、深く感動できる作品です。
是枝監督らしい映画
そして父になる題名通りの映画だった。急にきた人生の転機を乗り越えて新しい道を描いていく。それが父親って形にはまっただけで誰にでもある話。福山も一つ屋根の下ぶりのやなやつ役。でも正当なような気もする。周りを固める人達が子供を含めて素晴らしく特に女性が前に出るタイプと後ろに下がるタイプ完全に演じきってる。本当にわざとらしさもなくいい映画でした。
何と言うか…。
こういう映画を観て、あまり何も感じない自分は、人として問題があるのではなかろうかと思うけど、前評判の割に…と言うのが正直な感想です。 自分が親ではないから理解できないのか、もっと別の問題なのか、どうにも同調できるところが持てず、最後まで居心地の悪さを感じました。
久々に邦画で感動した映画!
キャスティングが素晴らしい。何と言ってもリリーフランキーと真木よう子、その子供達の自然な家族感。派手さはないのに一時も飽きさせない。息子を持つ全ての父に観てほしい、泣いて欲しい映画である。
父親像とは何か
出産後に入れ替わった我が子。
その事実を突然知った2つの家族。
都会の高層マンションで暮らす一人息子の慶多と郊外で町の電気屋を営む3人兄妹の長男琉晴。
エリート思考が強い慶多の父は、琉晴の家族を見下していた。
病院側から子供達を早く入れ替えた方が良いと言われそれぞれの家に引き取るのだが…
慶多同様に育てようとする良多に反発する琉晴。
とうとう琉晴が姿を消した。
電気屋の家に帰っていたのだ。
慌てて連れ戻しに行く良多だったが、玄関先で聞こえる良多の声に会いに来てくれたのだと思った慶多はショックを受ける。
対照的な2人の父親。
子供と共に遊び、風呂に入り、子供の言葉に耳を傾けスキンシップをとる父親と、教育重視でおとなしく躾けるエリート思考な父親。
良多の父親像はおそらく自分の父親だったのかもしれない。
職場の上司に「今は時代が違う」と言われハッとする。
カメラに残された慶多が撮った写真を見つめ慶多への愛しさを実感する。
慶多に会いたい。謝りたい。許してもらえるだろうか。
ようやく父になれた良多はこの先どのような決断を選んだのか?
そして父になる
是枝監督独特の世界観がでていて最初は重い・・・と感じたが福山の演技がいい意味で軽くしてくれたかんじ。 この内容なら子供や母親の泣くシーンを増やせばいくらでもお涙ちょうだいの映画を作れるがあえて泣くシーンはあまり作らないところもまた共感できた。 アメリカでリメイクが決まったらしいが嫌な予感、泣かせて感動映画を作る気満々な気がする。 おくりびと以来の久々日本映画では上出来だと思う。 今年はハリウッドでもあまりヒット作はないからもしかしてオスカー狙えるか?! 邦画はやはりやたらお金をかけずにこういう地味にいい作品をこれからも作って欲しいものです。 自分だったら・・・と見た後何度も考えさせられましたがやはり答えはでないですね。 いやいや、深いですね。
◆兎に角切ない!
誰の気持ちになっても、涙があふれる切ない映画。 子供を通して成長する、親。特に父親に向けてのものに感じた。 子を産んだ母親さえも、実の子ではないと、気付けない現実。 二つの家族を、あからさまに貧富の差を描いている部分が、不快に感じた。 子供の気持ちを、もっと丁寧に描けたらもっと良かったのではないかと思えた。 良多の様にエリーで無くても、同じ様な父親は、この世に一杯いると思う。最後を、映画を観た人に考えてもらう手法だろうが、父である者にとって、『なんかすっきりしないなあ』と言う意見もありました。 血縁か育てた時間か選べる訳が無い。どちらの子も自分で育てたいと思う。
「そして父になる」観てきました。
――6年間育てた息子は、他人の子でした。 重い題材ですが時折出てくるユーモラスなやりとりでほどよくバランスが取れていて、とても楽しませていただきました。 取り違えた子供たちの演技が絶妙で、うっかりホロリと来ました。 福山雅治は見る度に見直してる気がしますが今回も見直しました。 特にケイタくんなんて素晴らしい演技を見せてくれました。 こんな状況、自分だったらどう思うのかな……
価値観の違い、を描いてる?
話題作ということで鑑賞。はじめからさほど期待はしていなかった。共感もできず、ただ、ただ、主人公の言動について「違和感」と「不快感」をずっと感じながら鑑賞した。
互いの家族が、対比される光景。
これは、「取り違え」事件を題材にしつつ、その「事件性」には大きく触れず、あえて、そうしないことで「時代」「父という存在価値」のズレや、正しさなどわりと「私小説的視点」を観客に与える作品なのではなかろうか、と感じた。主人公が唯一、主人公ではない、という描き方。
その意味では一定の評価はできる。
大衆的で、素直な作品だと感じる。
しかしながら、ヒューマンストーリーとみるにはドライすぎる展開だと個人的には思う。
複雑な気分に苛まれながら劇場を出た。
劇中に数度、連呼されるごとくはなたれる「田舎ものは」というセリフ、ことば、これも確信的なのだろうか。時代錯誤性をあえて表象させる装置と考えても、あまりにも浅はかすぎると思った。
観終わった後も
是枝監督の作品が大好きなので、ものすごく期待してましたが、本当に裏切られなかったです。 さすが、としか言えません。 是枝さんの描く人物のリアルさ、現代社会を浮き彫りにしているところ、そしてそして何より観終わった後、心になにか温かいものを残してくれます。 これからも是枝監督の作品を楽しみにしています。
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