そして父になるのレビュー・感想・評価
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予告編の失敗
是枝監督らしい
「そして父になる」を鑑賞。
この監督作品は未見だったので、この本作を見る前にDVDで2作品を観ました。
「誰もしらない」と「歩いても歩いても」。
日常の何気ない一遍を切り取って映像に組み込む手法と、「歩いても歩いても」に至っては、事件らしい事件が起こらずに最後まで見せるストーリー展開が凄いなぁと思いました。
そして両作品とも子役が本当に活き活きとしているのがとても印象的でした。
6年も過ごした自分の子供が実は他人の子だったら?
映画「誰も知らない」は実話をベースにしていたが、この映画も実際に起こった話を元にしている。
本当の子供を選ぶのか、一緒に過ごしてきた子を選ぶのか?
どちらも選べない、選べるはずもない。
ハリウッドでもリメイクが決定しているようですが、日本人的なわびさび演出が顕著な是枝版「そして父になる」に対して、ハリウッド版はストレートに感情にうったえてくる作品になるんでしょうね。
何であれ、こう言うテーマとして難しい作品を提供し続けられる是枝監督は現代において貴重で、後々語られていく監督になるんだろうなと思いました。
他の作品も觀てみよう(^^)
父親とは何か。
是枝監督らしい映画
何と言うか…。
父親像とは何か
出産後に入れ替わった我が子。
その事実を突然知った2つの家族。
都会の高層マンションで暮らす一人息子の慶多と郊外で町の電気屋を営む3人兄妹の長男琉晴。
エリート思考が強い慶多の父は、琉晴の家族を見下していた。
病院側から子供達を早く入れ替えた方が良いと言われそれぞれの家に引き取るのだが…
慶多同様に育てようとする良多に反発する琉晴。
とうとう琉晴が姿を消した。
電気屋の家に帰っていたのだ。
慌てて連れ戻しに行く良多だったが、玄関先で聞こえる良多の声に会いに来てくれたのだと思った慶多はショックを受ける。
対照的な2人の父親。
子供と共に遊び、風呂に入り、子供の言葉に耳を傾けスキンシップをとる父親と、教育重視でおとなしく躾けるエリート思考な父親。
良多の父親像はおそらく自分の父親だったのかもしれない。
職場の上司に「今は時代が違う」と言われハッとする。
カメラに残された慶多が撮った写真を見つめ慶多への愛しさを実感する。
慶多に会いたい。謝りたい。許してもらえるだろうか。
ようやく父になれた良多はこの先どのような決断を選んだのか?
そして父になる
是枝監督独特の世界観がでていて最初は重い・・・と感じたが福山の演技がいい意味で軽くしてくれたかんじ。
この内容なら子供や母親の泣くシーンを増やせばいくらでもお涙ちょうだいの映画を作れるがあえて泣くシーンはあまり作らないところもまた共感できた。
アメリカでリメイクが決まったらしいが嫌な予感、泣かせて感動映画を作る気満々な気がする。
おくりびと以来の久々日本映画では上出来だと思う。
今年はハリウッドでもあまりヒット作はないからもしかしてオスカー狙えるか?!
邦画はやはりやたらお金をかけずにこういう地味にいい作品をこれからも作って欲しいものです。
自分だったら・・・と見た後何度も考えさせられましたがやはり答えはでないですね。
いやいや、深いですね。
◆兎に角切ない!
「そして父になる」観てきました。
価値観の違い、を描いてる?
話題作ということで鑑賞。はじめからさほど期待はしていなかった。共感もできず、ただ、ただ、主人公の言動について「違和感」と「不快感」をずっと感じながら鑑賞した。
互いの家族が、対比される光景。
これは、「取り違え」事件を題材にしつつ、その「事件性」には大きく触れず、あえて、そうしないことで「時代」「父という存在価値」のズレや、正しさなどわりと「私小説的視点」を観客に与える作品なのではなかろうか、と感じた。主人公が唯一、主人公ではない、という描き方。
その意味では一定の評価はできる。
大衆的で、素直な作品だと感じる。
しかしながら、ヒューマンストーリーとみるにはドライすぎる展開だと個人的には思う。
複雑な気分に苛まれながら劇場を出た。
劇中に数度、連呼されるごとくはなたれる「田舎ものは」というセリフ、ことば、これも確信的なのだろうか。時代錯誤性をあえて表象させる装置と考えても、あまりにも浅はかすぎると思った。
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