アシュラ(2012)

劇場公開日:

解説

1970年の発表当時、有害図書として糾弾されるなど物議をかもしたジョージ秋山の同名漫画を、「鴉 KARAS」「TIGER & BUNNY」のさとうけいいち監督がアニメーション映画化。室町時代の京都を舞台に、後の高僧アシュラの壮絶な少年時代を描く。相次ぐ洪水や飢きんにより京の都は荒廃しきり、人々は飢え苦しんでいた。生まれてすぐに親に捨てられたアシュラは、本能のままに生き、時には人肉をも食らうケダモノとしてひとり生き抜いていく。ある時、地頭の息子を殺してしまったアシュラは追われる身となるが、美しい少女・若狭と出会い、その身をかくまわれる。若狭の優しさや愛に触れ、次第に人間性を備えていくアシュラだったが……。野沢雅子、北大路欣也、林原めぐみ、玄田哲章らベテラン陣が声優を務める。

2012年製作/75分/G/日本
配給:東映
劇場公開日:2012年9月29日

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(C)ジョージ秋山/アシュラ製作委員会

映画レビュー

4.0飢餓と空腹感のリアリティ

2020年7月31日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

ジョージ秋山の過激作を見事に映像化した。3DCG作品で非常によく動く、セルルックも違和感のない仕上がりだ。凄惨な暴力描写にも臆すること挑んでいて、原作の持つ強烈さを映像にきっちりと焼き付けている。
本作では飢餓を扱っているのだが、飢えのリアリティはフィクションの実写作品よりもアニメの方が描けるのだろうと思う。『火垂るの墓』の妹がやせ細っていく様は胸が締め付けられるが、本作でも若狭がどんどんやせ衰えていくのは観ていて本当に苦しい。飢餓や空腹感のリアリティは、実写の劇映画よりもアニメの方が上手く描けるのだろう。
獰猛な野生児アシュラを野沢雅子が演じているのだが、これがすごく良い。猛々しくて、野生児ゆえに怒ることでしか感情を表現できないような、そんな芝居を見せてくれる。
アクションシーンも凄まじい迫力。これは本当に隠れた名作だと思う。

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杉本穂高

3.5ハイクオリティでメッセージ性のある昔話系アクション

2024年11月14日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

怖い

興奮

Amazonプライムビデオで配信されていたので大画面(130インチスクリーン)で視聴しました。

美しい景色や迫力のあるアクションシーンなどハイクオリティな映像もBGMも素晴らしいです。
日本昔ばなしのような世界観で人の世の不条理さを描いていて、メッセージ性があります。

印象に残ったのは、人を殺して人肉を食べたり、馬を殺して馬肉を食べたり食べなかったりする場面です。信じてもらえない、信じられないというのは人間として悲しいことです。

主人公アシュラ(声:野沢雅子)のキャラクター、ヒロインのワカサ(声:林原めぐみ)の恋愛、放浪している法師の言動が見どころです。

ラスト、アシュラがあんな風になるとは予想できませんでした。

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Don-chan

4.0苦しい

2024年10月22日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

泣ける

悲しい

知的

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なとやま

3.0タイトルなし

2024年10月3日
Androidアプリから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

理性が死を受け入れる
野性は弱肉強食、強ければ生き延びる

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いのしし