トガニ 幼き瞳の告発のレビュー・感想・評価
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イノ先生がいてくれて良かった
希望を持って教師になった途端に、校長達に大金をせびられ(しかも払っちゃう)、被害に遭っている所に居合わせるも着任したてで騙されちゃうし、田舎ならではのしきたりかも…という気持ちと、家族を養うことを考えれば厄介ゴトには首を突っ込まない方がいい…なんて大人のきれいごとを全部わかった上で、被害者の子供達を救おうと奮闘するイノ先生。
悲しいけど、人は見えない真実より、具体的に見える事実の方が自分にとっておいしければ、それしか見ないようにする生き物だよね。真実の善悪がわかってて、自分の都合のいい、もしくは大多数の方に行く卑怯さ。
そうゆうことが、ものすごく自然に描かれててひくくらいのリアリティ。
「世界一美しいものは、見ることも聞くこともできない。心で感じるもの。」
ヘレンケラーは、いいこと言うよね。ほんとに。ヨンジュの心が軽くなったよね、きっと。
子供の演技もめちゃくちゃうまくて、観てて本当に辛くなるし、結局お金と保身で悪者が勝ってしまうのか…と生きてるのが嫌になるけど、この映画が公開された後に再捜査が行われて、ちゃんと罰が下り、学校も廃校になったとのこと。
ミンスも、天国で弟とホッとしてくれているといいな。
そして、イノ先生役のコン・ユが原作読んで映画化を求めたそうな。
公開後、法改正されることになるなんて思わなかっただろうけど、コン・ユは現実でも映画でも素晴らしい俳優だな。すんごい。
---- 以下、Wikipediaより引用 -----
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/トガニ_幼き瞳の告発
光州のろうあ者福祉施設・光州インファ学校(ko:광주인화학교)で2000年から2005年にかけて行われた入所児童に対する性的虐待と、それを施設や地域ぐるみで隠蔽していたこととその顛末を題材にした本作は、2011年にコン・ユ主演で映画化された。映画によって事件が再検証され、障碍者女性や13歳未満の児童への性的虐待を厳罰化と公訴時効を廃止する法律、通称「トガニ法」が制定されるとともに[2]、加害者に対する再捜査が行われた結果、当初不起訴とされた加害者らは逮捕・起訴され、そのうち1名については2013年に懲役8年・電子足輪装着10年、個人情報公開10年の刑が確定した[3]。また、光州インファ学校は2012年に廃校となっている。
胸が痛いし胸糞悪いし
腐った大人と腐った社会の中で犠牲になる弱者
実話ベースという事で辛い話
ミンスの演技が凄い。
子役が暴行されるシーンなどリアルすぎて
いくら演技といえど、心に傷つかないか心配になる程です。
ヨーロッパでも聖職者の性的暴行が明らかになったりと
こういう聖なる人の仮面を被った鬼畜っているんだよなぁ。
目をそらさずきちんと事件と向き合った監督に拍手。
現実を突き動かしたのは法廷シーンのリアルさだ
とにもかくにも胸糞。聴覚障がいをもった児童が暮らす施設で繰り広げられる、性的虐待。もちろん演技なんでしょうが、思わず目を背けたくなるリアルさでした。本当に恐ろしい。
そして、その事実を隠蔽しようとする施設や世論。これも胸糞でしたね。1番不愉快なのは「当事者性」のなさでした。自分がもしその子の立場だったらということを考えず、性善説かのように施設やそれに関わる人間を崇めて行く感じ。不愉快でしたねー。つまりこの映画を楽しんだということです。
1番リアルだったと感じたのは法廷シーンでした。これがないと現実を突き動かして法改正へと繋がったのではないかと思います。それぞれの立場にたった丁寧なカット割りが施されていること、産婦人科医の嘘や校長の嘘を暴いていくシーン、そして不当な判決へと紡いでいく脚本が効いていること。非常に良かったと思います。
主人公の母親が心変わりした理由がいまいち分からなかったというか、他の登場人物が心変わりしなかったことによってちょっと不自然に見えてしまったところが難点。あと、共に裁判に戦う女性の現実離れした行動力だけ、それ以外はリアリティーがあるけどな…と思ったりもしました。でも、それだけ現実離れしたキャラクターじゃないとこの問題に立ち向かえなかったのかなと思うとより辛いですね。
一体いつまで正義は死んだままなのか!!
ネトフリで「隣の家の少女」を検索したら無かったので、こちらを観てみました。単なる胸糞映画ではなく、力こそ正義であるという人間社会のルールを上手く描いています。日本では、国際金融資本と米軍の後ろ楯がある天皇、安倍、麻生、小泉、竹中なども無敵なので他人事では無いですし、この内容を映画化できる韓国はやはり日本より知的レベルと民度が高いと思います。主人公の着任がきっかけでストーリーが始まるものの、主人公じたいはあまりパッとせず、子供たちに希望があるという締め方は何か弱いと思います。子供たちも大人になったら、いずれ諦めてしまうと思います。反撃シーンだけが救いでした。
3.8酷い事件、、これが現実。
考えさえられる映画。
ミンスを忘れない
泣ける映画はいくらでもありますが、
これも紛う事なき泣ける映画ですが、涙の種類が違います。
「悔し涙」がこれほど出る映画は初めてかも。
話は悲惨で救い用無く、結末は不条理。
イノは正義の元に告発し、被害者の子ども達に、
「加害者に罰を与える、必ず」と約束したのに、
果たされないのは強者の論理。既得権益の勝利。
イノの母が彼に告げた言葉、
「みんな善悪が分からない訳じゃないんだ。」
善悪が分かっていても、守られるのは圧倒的多数。
これぞ民主主義。大人ってホント生きるためには汚い。
弟も犠牲になったミンスが、
イノに泣いて訴えたシーンは「悔し涙」てんこ盛り。
しかし、そのイノが母に言い返すシーン、
「今この(被害者の)手を放したら、立派な父親になれる自信がない」
これ素晴らしい。よく言った。そして濡れた。
例え結果は、勧善懲悪とはいかないまでも、
被害者の子ども達には掛け替えのないモノを残した。
自分たちは社会的弱者だから泣き寝入りしかない、
そう思っていた彼らが、希望を持つことを覚えた。
そう信じたい。信じないとやるせない。
韓国では、障がい者に対する扱いが殊更非道いと聞いたことがある。
だからこそ、こういった聾唖学校を経営することは
社会的に尊敬され、キリスト教徒にも賞賛を浴びる。
誰でも出来ることでは無いからこそ、つけ上がるようになり、
性的虐待まで至ったのかなとも思うと、
別にこの事件は特殊な人間の事件ではなく、
誰の心にもある隙間がたまたま大きくなっただけかもしれない。
「この子の名前はミンスといいます。忘れないで下さい!」
小さな手を救う大きな手を
2回目だが同じように胸糞悪かった
・ろう学校の校長と行政室長の映画史上最悪の双子おじさん
・子供への性的含めた虐待のシーンのエグさがちょっと類を見ないほど気合い入れて描写されてるのに、実社会への警鐘を強く感じた
・裁判のシーンで被害児童本人の犯人を目の前にした供述に再現シーンも挿入されて心臓をつかまれるほど辛い
・被害者三人のうちひとりまたひとりと示談となり、ついに最後のひとりミンスの示談が決まったときの叫びがまた辛すぎて…
・加害者の懲役が6ヶ月という結末の事実、そしてミンスの死と救いのない展開にすっかりうちひしがれて映画は終わる。現実は今も続いている
変わるな
オトナのエゴのために何故幼き子供達が犠牲にならなくてはいけないのか。
どこまでが実話だか分からんが、あそこまでの証拠があって、何故。権力やお金に屈する大人のクズさよ。とは言いつつも、実際に例えば主人公のような立場だったとして娘や家庭よりあそこまで被害にあった子供達を擁護できるのか。優先できるのか。絶対できるとは言い切れない部分がある。
脚色されていてくれ、と望んだ程に腐った大人たち。子供達の運命。敵の多さ。
ラストシーン。「霧の街へ是非お越し下さい」の広告。立ち止まる主人公。結局自分も家庭に戻り子供の為に尽くすのみ。正しさとは何か。何をすべきなのか。あの姿はまるで弱いわたし達ですね。
主人公の母親が言ったセリフ。「善悪の区別がつかなくて、見て見ぬフリをしてる訳じゃない。分かってて、ああしてる」この世の大半の大人がそう思っているとしたら……。もう私達は世界を変えることは出来ない。世界に変えられないことしか出来ないのだ。
余談
ああいうことする人の気持ちが全く理解出来ません。嫌がってる人を見てるのが楽しいのか。狂ってるのか。権力の誇示なのか。
「きっと、いい日が待っている」を思い出しました
見なければ行けない映画
この話が
見るべき映画
これぞ、世界映画! 映画史上最高の一本。
児童虐待を糞リアリズムで描いた作品です。双子の理事長など、なかなか趣向が凝らされています。今後、韓国映画はますます評価され、2020年以降は韓国映画の黄金期となるでしょう。
尚、当サイトの管理者からきつーいお達しがあり、映画本編以外のことに言及してはならない、この命令に背いたレヴューは問答無用で削除する、とのことでした、映画本編を映画史と関連づけて語ったり、今後の展望を語るのも厳禁なのだそうです。サイトの管理人が日夜、目を光らせているのです。まるで、旧ソ連のKGBか韓国のKCIAです。
今まで、まじめに私なりの誠意をもってレヴューを書いてきましたが、ほとほと馬鹿らしくなりました。ま、この文章もいずれ削除されるんでしょうね。特定アジアとなんら変わらない専横ぶりです。
そう云う訳で、私は二度とレヴューを書きません。良かったな、安心しただろう、上田さんよ。
追記 2014.12.12
今まで、私のレヴューを読んで、「共感した」をクリックしてくださった方、有難うございます。一人でも共感した、と云ってくださる方がいると、なんだかんだ云っても、やはり、嬉しいものです。この場を借りて、厚く御礼、申し上げます。
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