トガニ 幼き瞳の告発のレビュー・感想・評価
全53件中、21~40件目を表示
胸が痛いし胸糞悪いし
腐った大人と腐った社会の中で犠牲になる弱者
実話ベースという事で辛い話
ミンスの演技が凄い。
子役が暴行されるシーンなどリアルすぎて
いくら演技といえど、心に傷つかないか心配になる程です。
ヨーロッパでも聖職者の性的暴行が明らかになったりと
こういう聖なる人の仮面を被った鬼畜っているんだよなぁ。
目をそらさずきちんと事件と向き合った監督に拍手。
現実を突き動かしたのは法廷シーンのリアルさだ
とにもかくにも胸糞。聴覚障がいをもった児童が暮らす施設で繰り広げられる、性的虐待。もちろん演技なんでしょうが、思わず目を背けたくなるリアルさでした。本当に恐ろしい。
そして、その事実を隠蔽しようとする施設や世論。これも胸糞でしたね。1番不愉快なのは「当事者性」のなさでした。自分がもしその子の立場だったらということを考えず、性善説かのように施設やそれに関わる人間を崇めて行く感じ。不愉快でしたねー。つまりこの映画を楽しんだということです。
1番リアルだったと感じたのは法廷シーンでした。これがないと現実を突き動かして法改正へと繋がったのではないかと思います。それぞれの立場にたった丁寧なカット割りが施されていること、産婦人科医の嘘や校長の嘘を暴いていくシーン、そして不当な判決へと紡いでいく脚本が効いていること。非常に良かったと思います。
主人公の母親が心変わりした理由がいまいち分からなかったというか、他の登場人物が心変わりしなかったことによってちょっと不自然に見えてしまったところが難点。あと、共に裁判に戦う女性の現実離れした行動力だけ、それ以外はリアリティーがあるけどな…と思ったりもしました。でも、それだけ現実離れしたキャラクターじゃないとこの問題に立ち向かえなかったのかなと思うとより辛いですね。
一体いつまで正義は死んだままなのか!!
ネトフリで「隣の家の少女」を検索したら無かったので、こちらを観てみました。単なる胸糞映画ではなく、力こそ正義であるという人間社会のルールを上手く描いています。日本では、国際金融資本と米軍の後ろ楯がある天皇、安倍、麻生、小泉、竹中なども無敵なので他人事では無いですし、この内容を映画化できる韓国はやはり日本より知的レベルと民度が高いと思います。主人公の着任がきっかけでストーリーが始まるものの、主人公じたいはあまりパッとせず、子供たちに希望があるという締め方は何か弱いと思います。子供たちも大人になったら、いずれ諦めてしまうと思います。反撃シーンだけが救いでした。
3.8酷い事件、、これが現実。
最後正義が勝ってスカッとしたいのは本音ですが、この現実を映像化したかったのはまだ、闘いを終わらせてはならないと言う事なんだと思います。何処でも権力を持った悪人は弱味につけこんで握り潰している、、、天罰は下らないのか。。。残念でならない。
考えさえられる映画。
とても衝撃的で言葉を失う映画です。主人公のコン・ユの代表作とのことで見ました。実話をもとにした内容で、韓国では社会現象に繋がり、トガニ法という法律が立案されたそうです。純粋な罪のない子供達に卑劣な性虐待、暴力を繰り返す権力をもった大人達。日本でも他人ごとではなく、日本の児童養護施設の中での施設内虐待件数は、1982年以降約150件あるそうです。
ミンスを忘れない
泣ける映画はいくらでもありますが、
これも紛う事なき泣ける映画ですが、涙の種類が違います。
「悔し涙」がこれほど出る映画は初めてかも。
話は悲惨で救い用無く、結末は不条理。
イノは正義の元に告発し、被害者の子ども達に、
「加害者に罰を与える、必ず」と約束したのに、
果たされないのは強者の論理。既得権益の勝利。
イノの母が彼に告げた言葉、
「みんな善悪が分からない訳じゃないんだ。」
善悪が分かっていても、守られるのは圧倒的多数。
これぞ民主主義。大人ってホント生きるためには汚い。
弟も犠牲になったミンスが、
イノに泣いて訴えたシーンは「悔し涙」てんこ盛り。
しかし、そのイノが母に言い返すシーン、
「今この(被害者の)手を放したら、立派な父親になれる自信がない」
これ素晴らしい。よく言った。そして濡れた。
例え結果は、勧善懲悪とはいかないまでも、
被害者の子ども達には掛け替えのないモノを残した。
自分たちは社会的弱者だから泣き寝入りしかない、
そう思っていた彼らが、希望を持つことを覚えた。
そう信じたい。信じないとやるせない。
韓国では、障がい者に対する扱いが殊更非道いと聞いたことがある。
だからこそ、こういった聾唖学校を経営することは
社会的に尊敬され、キリスト教徒にも賞賛を浴びる。
誰でも出来ることでは無いからこそ、つけ上がるようになり、
性的虐待まで至ったのかなとも思うと、
別にこの事件は特殊な人間の事件ではなく、
誰の心にもある隙間がたまたま大きくなっただけかもしれない。
「この子の名前はミンスといいます。忘れないで下さい!」
小さな手を救う大きな手を
2度と見たくない最も素晴らしい映画という称号を与えていいと思うくらい素晴らしい作品だったのと同時に、
見ていてあまりにも辛くもう2度と見たくないと思ってしまうような作品。
トッケビでは939歳のくせに恋愛下手で、それでも大人の渋さとカッコよさと無駄なユーモアを持つトッケビを演じ、大傑作の新感染では頼りない男がゾンビとの戦いを通してどんどん成長していく姿がかっこよかった彼は今回、珍しく前髪を下ろし刺激のない人生に日々落胆しているような役柄。
役としてはトッケビが1番好きだが、今回のコン・ユはまた違った魅力があってかっこよかった。
2回目だが同じように胸糞悪かった
・ろう学校の校長と行政室長の映画史上最悪の双子おじさん
・子供への性的含めた虐待のシーンのエグさがちょっと類を見ないほど気合い入れて描写されてるのに、実社会への警鐘を強く感じた
・裁判のシーンで被害児童本人の犯人を目の前にした供述に再現シーンも挿入されて心臓をつかまれるほど辛い
・被害者三人のうちひとりまたひとりと示談となり、ついに最後のひとりミンスの示談が決まったときの叫びがまた辛すぎて…
・加害者の懲役が6ヶ月という結末の事実、そしてミンスの死と救いのない展開にすっかりうちひしがれて映画は終わる。現実は今も続いている
変わるな
オトナのエゴのために何故幼き子供達が犠牲にならなくてはいけないのか。
どこまでが実話だか分からんが、あそこまでの証拠があって、何故。権力やお金に屈する大人のクズさよ。とは言いつつも、実際に例えば主人公のような立場だったとして娘や家庭よりあそこまで被害にあった子供達を擁護できるのか。優先できるのか。絶対できるとは言い切れない部分がある。
脚色されていてくれ、と望んだ程に腐った大人たち。子供達の運命。敵の多さ。
ラストシーン。「霧の街へ是非お越し下さい」の広告。立ち止まる主人公。結局自分も家庭に戻り子供の為に尽くすのみ。正しさとは何か。何をすべきなのか。あの姿はまるで弱いわたし達ですね。
主人公の母親が言ったセリフ。「善悪の区別がつかなくて、見て見ぬフリをしてる訳じゃない。分かってて、ああしてる」この世の大半の大人がそう思っているとしたら……。もう私達は世界を変えることは出来ない。世界に変えられないことしか出来ないのだ。
余談
ああいうことする人の気持ちが全く理解出来ません。嫌がってる人を見てるのが楽しいのか。狂ってるのか。権力の誇示なのか。
「きっと、いい日が待っている」を思い出しました
見なければ行けない映画
観賞前からこの映画は
「人として必ず見なければいけない映画」
と思っていた。
実際に見た後は、さらにその思いは強くなった。
少しでも興味があるのなら、見るべきである。
そして見たとき、どんなにきつくても
目をそらしてはいけない。
この話が
実話と聞いて愕然とする。
幼くか弱い子供たちの人生を汚し人生を奪ったゴミのようなオトナたちを許すことはできない。
再び裁かれ10年の刑を言い渡されたと聞いているがそれでも甘過ぎる。
どうかこの世界で2度と同じような事件が起こらないことを祈ります。
見るべき映画
うたまるさんがいい評価してたのを聞いて、あわててみにいったけど、見て良かった
ひどい事実をしれたこと。
何か応援できることがあればしたい。
心に響いたセリフ
『私も他のみなと変わらず、大切な存在だということ。
この戦いは私達が世界を変えるためのものではなく、私達が世界に変えられないためのもの』
これぞ、世界映画! 映画史上最高の一本。
児童虐待を糞リアリズムで描いた作品です。双子の理事長など、なかなか趣向が凝らされています。今後、韓国映画はますます評価され、2020年以降は韓国映画の黄金期となるでしょう。
尚、当サイトの管理者からきつーいお達しがあり、映画本編以外のことに言及してはならない、この命令に背いたレヴューは問答無用で削除する、とのことでした、映画本編を映画史と関連づけて語ったり、今後の展望を語るのも厳禁なのだそうです。サイトの管理人が日夜、目を光らせているのです。まるで、旧ソ連のKGBか韓国のKCIAです。
今まで、まじめに私なりの誠意をもってレヴューを書いてきましたが、ほとほと馬鹿らしくなりました。ま、この文章もいずれ削除されるんでしょうね。特定アジアとなんら変わらない専横ぶりです。
そう云う訳で、私は二度とレヴューを書きません。良かったな、安心しただろう、上田さんよ。
追記 2014.12.12
今まで、私のレヴューを読んで、「共感した」をクリックしてくださった方、有難うございます。一人でも共感した、と云ってくださる方がいると、なんだかんだ云っても、やはり、嬉しいものです。この場を借りて、厚く御礼、申し上げます。
怒りと悲しみのトガニ(るつぼ)…しかし、必ず、正義は下される
韓国の聴覚障害学校で起きた実話を描いた衝撃作。
ソウルから田舎の聴覚障害学校に赴任して来た教師イノは、そこで、障害児童たちが校長や教師から日常的に性的虐待を受けている事を知る。被害児童たちと共に、この事実を告発しようとするが…。
この込み上げる怒り!
許せない!
こんな事があっていいのか!?
これは躾でも行き過ぎた体罰でもない。
許されない犯罪だ!
幼気な子供たちに性的虐待をする事自体、言語道断。
ましてや、言葉で訴える事が出来ない障害児童をいたぶるなど、悪質極まりない。
言葉は悪いが、このクズ共、クソ野郎共。
もう一度訴えたい。このクズ共!クソ野郎共!
劣悪な現状は何も校内だけではない。
校長らと癒着のある地域団体や教育庁、警察の我知らずの隠蔽。
正義は無いのか。
裁判が始まった。
優勢だと思った矢先…、
立ちはだかったのは、社会の不条理。
映画は後味の悪い、モヤモヤとした行き場の無い怒りのまま終わる。
もしこの映画を劇場公開時に見ていたら、ずっとしこりが残ったままだったろう。
本当のドラマは、映画が公開されてから起きた。
正義が下されたのだ。
全53件中、21~40件目を表示