桐島、部活やめるってよのレビュー・感想・評価
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スクールカースト最下位男子が大逆襲する話
ブラスバンドの演奏をバックに、スクールカースト最下位の映画部男子が、カースト上位男女に、ゾンビとなって大逆襲する話。
ここだけは、見る価値アリ!!
バレー部の桐島が部活をやめる
バレー部の桐島が部活を辞める。
この一見何でもないことがそれまでお互いに何の干渉もしていなかった学校生活、バランスを保っていた人間関係に波紋を拡げていくことになる。
展開はドタバタコメディの流れであるが、次々と時限爆弾が爆発していくような展開に終始飽きさせなかった。
青春は爆発です。
群像劇の体なので何処かでぶつかるのだろうとは思っていたけど、まさかゾンビ映画撮影だとは思わなかった。
その後の場面で映画部の面々がバレー部の前で座っている辺り、かなりボコボコにやられたんでしょうね。前田のイメージの中では勝っていたけど。。
「戦おう。ここは俺たちの世界だ。俺たちはこの世界で活きていかなければならないのだから。」吹奏楽部も映画部もバレー部も、みんな相容れないのだから、自分の居場所は自分で勝ち取らないといけない。
ただ、屋上で衝突した場面でバックに存在感を示していた吹奏楽部はあの
場面での頂点だったと感じています。
「今の良かったよね。」はそういうこと?
部活動時間である夕方の時間帯を多様していることがボロボロと壊れていく調和の不安定さを引き立たせていて、映画の雰囲気をすごく良くしている。
さらに「告白」のときもそうだったけど、橋本愛の透明感のある存在感が儚し美し。彼女の佇まいがこの映画そのもの。
共感できる!!!!!
おまえは誰?
先に原作を読みました。原作は学校内ヒエラルキーを、登場人物の独白で浮き彫りにするという手法で鮮やかでした。映画も多視点という点では同じですが、独白は一切なく、スポットの当て方をずらしていくという方法を取っています。このため映画は原作とはかなり違った印象を持ちました。
原作では、各章の独白から、桐島が部活をやめたことで生じる物語をかなりはっきりと自分の中で作り上げることが可能でした。映画でも、作り上げることができると言えばできるけど、それは観客のでっちあげに成り下がってしまうという結果になりかねない。それが意図的な効果なのかは分からないけど、私には、登場人物に内面を語らせないことで必然的にできあがったスキームに思えました。つまりこの映画では、物語的な起承転結なんて、大した重要じゃないというスタンスを取っている、ということです。
それで映画についてですが、強引に一言で言うならば、「関係」そのものを描いた映画なんだろうなと思います。
スター桐島からピンと張られた糸で自分を保っていた人物は自律できずフラフラと自失します。もともとフラフラの人はフラフラのまま。色んな糸で自分を保っていた人は桐島の糸が切れた事で、不安に駆られます。学校とは狭い空間にそんな糸が縦横に張り巡らさた世界。所々修復不可能に見えるほどこんがらがってもいます。
でもそれって学校だけじゃないじゃん。世の中ってこんなもんじゃん。人間って、こんな、言ってみれば意味のない張りぼての世界を必死に守ろうとしてんじゃないの?
大人が大事に守っている社会も「桐島」がいなくなれば、泣いたり叫んだり、暴力に身を任せたりするんじゃないの?
私に届いたメッセージはこれでした。
それでタイトルにも書いた、
WHO ARE YOU?
WHO WERE YOU?
WHO ARE YOU NOW?
ってことになるわけです。
この映画にどこか普遍的なものを感じるのは理由がない訳じゃないのでしょう。
私にはかなり素敵な、苦しみに満ちた映画でした。
観て良かったです。
不思議
自分の存在が揺らぐ時・・・
んー
アルトマンならどうする?
バレー部のエースで人気者、学校の中心的存在である桐島が部活を辞めるというニュースが駆け巡る。
ひとつのニュースをきっかけに将来に悩み、恋愛に悩む高校生達の姿を描く群像劇。
「桐島が部活を辞める」という「起」にあたる部分と「桐島が学校に来た⁈」という「結」の部分が複数の視点から畳み掛けるように描かれていて面白い。
桐島が部活を辞めるというニュースは、いつも連んでいる仲間たちの心をざわつかせるけれど、映画部の前田や桐島の親友ヒロキに思いを寄せる吹奏楽部の部長亜矢にとっては大きなニュースではないということがこれでよく分かる。
今どきの高校生が何を考え何に悩んでいるかなんて分からないと思っていたけれど、これが現役高校生のリアルな姿なら昔も今も何も変わってないなと思う。
たとえ、一人一台携帯電話を持ち、授業中にこっそり渡す手紙がLINEのメッセージになったとしても。
彼らはいつも本音でしゃべっているわけじゃない。むしろ本当のことはなかなか言えない。でも、彼らの気持ちは私にも伝わってくる。彼らの仕草が、その視線が本当のことを言っている。
屋上でサックスの練習をするのは、君を見ている私に気付いて!というメッセージだし、
「映画出来たら教えて」って言っておきながらチャラ男と付き合っててそれを秘密にしているのは、どちらかのヒエラルキーに決めつけたれたくないからだし、
「カッコいいね」ってほめられたのに、泣きそうになったのは、そんなことを言う彼が羨ましかったから。
きっと彼等は大人は分かってくれないと言うだろう。
でも、誰もがいきなり大人になったワケじゃない。
彼等の姿はかつての自分の姿。
もしも大人から言えることがあるとすれば、
これだ。
私たちはこの世界で生きていかなければならない。
まだまだ先は長いよ。
お前らのほうが…
公開当時は高校生やってたのですが、あの時に見たらどう思ったのだろう。登場人物はだいたい僕の学校にもいましたし、ああこんな会話してるやついたなあと思いました。「○組の××っているじゃん。ほら、あの△△なやつ」とか。
高校の時はどっちかと言えば前田くん側だったので、クライマックスは結構テンション上がりました。あそこってBGMが吹奏楽部の演奏だし、桐島ピラミッドから外れてる人たちによってできてるシーンなんですよね。「お前らのほうがおかしいじゃないか」っていう台詞はでも当時の(若干中二病がかった)自分っぽくて嬉しかった。「ドラフト、終わるまではね」とか「この世界で生きていかなければならないのだから」とかところどころの象徴的な台詞も印象的です。
神木くんは非常にハマってましたね。好きなものを語る時の嬉しそうな感じとか非常によかったです。あーこんなんなるわー。野球部のキャプテンはその辺の演技の上手い野球部なんじゃないかと思った。
日本の高校を的確に描いた青春群像劇。好きな事があるって素晴らしい。
個人的にオーストラリアの高校を舞台にした同じく青春群像劇、『明日、君がいない』と合わせて見て欲しいかも。
やりたいことを、やる。
ようやく観ました。
ぼくにとっては、スクールカーストの話題はかなりどうでもよくて、それよりもアニメの「キャプテン」を観たり、「あまちゃん」を観たりしながら、ここ1年くらいのあいだずうっと考えていたこと、
ーーなにをやりたいかがハッキリしているのなら、「やるべきこと」とか「やったほうがトクなこと」とかよりも優先して、将来のことや周りのことや世間の眼を気にせずに、意味なかろうがダサかろうがカネにならなかろうがモテなかろうが、そんなのいっさい関係なく、まずそれをやるのがよい、なぜなら楽しいから。楽しいなら、それだけでやる意味はある。
ということを、ぼくなりに再確認できました。これはじつは、若い人のほうがむずかしいことだろうと思う。だから、それができる高校生はリッパだなと思います。
つまり、「巨人の星」の星飛雄馬よりも、「キャプテン」の谷口タカオくんのほうが、ずっとずっと何倍も誇れる存在だとぼくは思います。
こんなに繰り返しみた作品は初めてです❤
日本アカデミー賞受賞って事で気になる作品でしたが…何故かなかなか観る気にならなかった。。。が!あまちゃんから橋本愛ちゃんの大ファンになり❤ 是非見なければ!と鑑賞しました。もっと、早く観れば良かったー。1回目より2回目…3回目と、気がつけば大好きな映画になってました。
娘が高校生になったら見せたい‼︎
ルックスや才能だけでステータスが決まってしまう年頃。早く大人なりたい!とこれから先経験する事を急いでするよりす学生時代にしか出来ない事を娘には目一杯満喫して欲しいなぁー。
そして、世界は自分中心では回っていない事。みんな主人公でみんなそれぞれの想いがある。って事を改めて感じましたー。
しかし、橋本愛ちゃん可愛いすぎたぁ❤
あと、エンディングの陽はまた昇るがいい!
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