おおかみこどもの雨と雪のレビュー・感想・評価
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本作の意義について【再レビュー】
既に本作のレビューは書いていましたが、それは一旦削除して再度改めてレビューを書かせて頂きました。まかまちさん(当サイトに「これは作品です」とのレビューを書いた方)へのコメントを書くにあたって思う所がありましたので。
本作は賛否両論ですね。まああくまでネット上では、という事ですけども。
当サイトに限らず、本作に対する低評価レビューを読んで私はものすごく違和感を感じていました。というのも、誰一人この映画の意義について論じてないんですよね。そこには殆ど触れずに、あくまで手法についてレビューされてる。
本作は、東日本大震災後の日本に対して希望的なメッセージを打ち出した、初めての映画じゃないですか?
相次ぐ景気低迷や社会不安。原発の問題も有る中で、「子育てと巣立ち」にひとつの答えを見出した本作は、きちんと評価されるべきだと私は思います。
はっきり言って上記の問題に正面向かって作られた映画って、ありましたっけ?私は知りません。当然ハリウッドなど海外映画には出来ないので(日本自身の問題だから)、日本の誰かが作らなければいけなかったんです。それがアニメ作品だった、というのが何とも日本らしいですけどね。
細田監督は本作でただ「母親の子育ての大変さ」や「可愛らしい理想の母親像」を描きたかったのではなく、何とかして「子育てと巣立ち」をヒロイックにロマンチックに描きたかったんだと思います。それが多くの人の励みになると信じて。
まだ未見の方は、是非とも劇場に足を運んでもらいたいです。それだけこの「おおかみこどもの雨と雪」は素晴らしい作品です。
大人のためのアニメーション
素敵な映画。
大人はしみじみ楽しめると思う。
ただ、子どもたちはこれをみて楽しいかな?って思ってしまいました。
子どもたちがそれぞれ抱える葛藤をとおまきに眺めているような。
彼らの葛藤は伝わりにくかった気がします。
なんかアニメーション独特の高揚感、スピード感みたいなのも少なかった気がする。
サマーウォーズでの高揚感、満足感が大きすぎたから物足りなかったのかも?
雪ちゃんがかわいすぎる
これまでの『時をかける少女』『サマーウォーズ』が虫唾が走るほど大嫌いで、それを褒めている人すら嫌いになりそうなほど嫌だったため、そんな嫌な気分にわざわざなるために映画を見る必要などなく細田監督の映画はもう見ない方針だった。ところが数人の知人と一緒に『桐島、部活やめるってな』を見ようとしたら満席で見れなかったため、時間調整のためにこの映画を見たら、とんでもなく素晴らしかった。
お父さんの狼が死ぬまでが導入で、ドラマが始まるのは田舎暮らしからと言ってもいいくらい、冒頭はあらすじみたいでドラマがなかった。自給自足と貯蓄の切り崩しで生活しようとは、大学に入れるくらい優秀なのにあまりに情弱ではなかろうか。母子手当てくらい申請すれば大抵の自治体でもらえるだろう。
しかし、そんな重箱の隅なんてどうでもよくなるくらい子供たちが素晴らしく魅力的で、子育ての喜びを伝えてくれる作品だった。この映画では狼人間なのだが、人間も含めて生き物であり、勝手に生きることを是とする道を示しているところもよかった。
映画を通してスクリーンに自らを投影する作品だなぁ
映画には色んな楽しみ方、哀しみ方、感じ方があると思いますが、
この映画は映画の世界に、自分自身の人生を投影させて感動する作品だと思います。
ですから劇場にも多くのお子様が、保護者に連れられて来場されていましたが、傍から見ていても思うほど感動はしていませんでした。
要するに大人向け、しかも子育て、親離れ・子離れを経験された大人向け、あるいは自分の親との類似の経験を持っている大人向けなのかもしれません。
人生はドラマですよね。日常は淡々と過ぎていきますが、やはりそれぞれの人には、それぞれの人生が、ドラマがありますよね。
この2時間のアニメ映画は、それを静かに、豊かに語っていきます。
日本映画っていいなぁ…と思いますね。
製作された方々に感謝したいと思います。
久しぶりに泣ける映画です
私が見たのは試写会で、試写会のはがきが届いたとき全然この映画のPRがやってなくて面白くない映画だと思っていました
ところがどっこい、映画を見てみると・・・
迫力ある映像で見ていると興奮してくるような映像でした。
また、雨と雪の2人の成長にも泣けます
こんなに心を揺さぶられた映画は久しぶりです
子供が見たいと言っていたので、一緒に見に行ったのですが、私の方が見入ってしまいました。
描写はきれいですし、貞本さんの書くキャラは魅力的。子供たちのはつらつとした表現や、スピード感にあふれる描写等々、多くの人が楽しめる作品だと思います。ただ、子供を持っている方、特にお母さんにとって、感じることが最も多い作品なのだろうと、感じました。
ある程度、展開の予想ができる場面もあるのですが、それでも、グッと来て、涙してしまうシーンも多く、子供の横で涙を拭いていました。当の子供も、楽しんではいたようですが、それほどピンと来ていた感じでは無かったです。
それにしても、これほど心を揺さぶられる映画とは、予想していませんでした。ハンカチを持って行けば良かった。
サマーウォーズも面白かったですが、全く違う印象の映画で、今後の細田監督の作品も楽しみです。
人それぞれ
なにが伝えたかったのか、何が描きたかったのかわからない作品。
風景のシーンが無駄に多い気がした(-.-")
ジブリ作品気分で見に行った自分のせいかも知れないが見た後の感想が溜め息だけ!!
男性にはおすすめ出来ません(+_+)
私も期待以上でした
私は。予告を何回も見て、途中までのストーリーはわかっていました。
前半は、台詞なしの映像で想像させる場面多く、うまい演出です。しかし、子供には、わからないかも・・・・・
大人には、先が結構読めてしまうが、よかったーとか、よしよし、と嬉しくなったりする。後半の画像の景色は本当の画像を使っているのか?あの本物見たいな景色すっごいきれい!が、絵CGならすごいね!どこかで調べたいと思ってます。
大人用の絵本、ファンタジーとして見て幸せ感じで、花を褒めたいです。
花の顔が、声役の宮崎あおい(私ファンです)にそっくりに見えてきます。
菅原文太の爺さん役もぴったり、というか、これ、初めから声優を決めて顔作って、性格まで一緒にしてるって感じでした。
期待以上でした。
予告などほとんど見ない状態で足を運びました。
私は育児まっただ中の専業主婦ですが、夫との関係や育児につまずき気味で、家庭問題満載だったところにこの映画を見たのですが、本気で泣けました。
夫に対して初めの頃の優しい気持ちを思い出すことができたし、同じ子育てをする花を見習う部分もあり、姉弟が育っていく姿と我が子の成長を重ねて泣きっぱなしでした。
とても良い収穫のある映画でした。
ストーリーの細かい事はさておき、音楽や映像にもとても癒されました。
ジブリも大好きなのですが、個人としてはジブリと同等以上の素敵な作品でした。
DVD化したら買って家に置いておき、初心を取り戻す為に見返したくなりました。
この作品に出会えて本当に良かったです。感謝。
素晴らしい映像、音楽、そして演出
『おおかみこどもの雨と雪』観てきた。
演出がいい。すごく。特に物語終盤の雪にとって分岐点になるシーンの演出は感動した。映像と音楽をすごく巧く使ってるように感じた。
花の母親としての物語だけでなく、雪と雨の自身の在り方の葛藤もしっかり描いていて、どちらの立場からも入って行ける。語りが雪なのはそういう意味もあるのかなぁと思う。母の話でもあり、自分の話でもあるっていう。
俺の周りで結構評価が分かれてたというか、やっぱりサマーウォーズと比べると…っていう意見が多かったけど、これはサマーウォーズの延長線上にある映画じゃないと思うし描いてるものも全然違うのでこれはこれとして切り離して観たらまた変わるんじゃないかな。
28年間で第一位!
正直サマーウォーズが期待外れだったからこちらも期待してなかったけど…
観に行ってホント良かった!家族と行ったから思いっきり泣けなかったけど一人で観てたらぼろ泣きだと思う。家族全員一致で『良かった!泣いた!』
嬉しい 悲しい 愛しい 等の表現がダイレクトで観てて気持ちいい。
感情移入しやすすぎる。特に雪の笑った顔がとてもキュート。
親の気持ち、子供の気持ちが細かくリアルに伝わる描写に感動。
これは又一人で泣きにいかなきゃなー
過去は思い返せば美しい
この監督の映画は初めて観ましたが、素直に描写力が凄いなと感心しました。
雨と雪のマイノリティ的な心情は自分が幼少期の頃に感じていた感覚と少なからず似ていたのもあってか「思い返せばそういうこともあったなぁ…」という情景の連続で、中盤辺りから完全に入り込んでしまい涙腺崩壊。
映画が終わった後にレビューを流し読みしていると「意外性がない」、「花は苦しいはずなのにスムーズに話が流れすぎる」、「単調…」といったものをチラホラ見受けるのですが、
雪(か、雨)の独白で物語が始まるのをことから、良い意味で美化された経験を思い返しながら話しているが故の感覚だと思えば納得のいくストーリーだと思います。
ただシーンが変わる事に主軸が母、娘、息子、母…とさり気なく移り変わっていたり、時間軸が1日なのか1ヶ月なのか1年単位なのか所々分からなくなる部分で混乱してしまったのは残念かなと。(しかし、そこが曖昧だからこそ泣けたのかも…。)
総評では観て良かったと思える作品でした。お盆の時期に観てこそ真の力発揮する映画だと思います。実家に帰りたいです(笑)
一番大切なのはいつも笑顔でいること!
人とのつながりや思いやりの大切さを教えてくれる、
とても心温まる作品でした。
ただ小さい子の付き添いで行った大人が感動して、
チビちゃんにはさっぱり・・・みたいな事が多発しそうな映画ですので、
そのへんはお気をつけてw
でも誰が観ても100%損は無い映画ですので、
まだの方はぜひ観に行かれる事をお勧めします!!
おおかみこどもの子育て映画
「さまーうぉーず」が好きだったので、この映画は予告を観ただけで、ずっと気になっていた映画だった。何より、絵が可愛らしくて好き。
私は絵が気に入らなければ観ないほうなので。
今回の映画は、正直ストーリーは思っていたものとは違ったけれど、
ありえない設定なのに、自然にすぅっと心に入ってきて、とても見やすかった。
私は割合と気に入った。
親として共感!
劇場で観るまでは、この映画に対して全然期待はしていませんでした。
絵的にもそんなひきつけられるわけでもなく、むしろ苦手な感じ。
内容もタイトルからして想像がつく感じがありました。
しかしいざ観てみると、意外にも良かったです。
中でも田舎の細かい描写、こどもたち2人のかわいらしいしぐさにひきつけられました。
それと、大沢たかおさんの声が素敵でした。
おおかみおとこ、かっこいいです。
親として共感してしまい、不覚にも涙ぐむシーンもありました。
ところどころのお母さん方が泣いてらっしゃいました。
子を持つ親として共感できる面が多々あった作品でした。
4才の子供もこの映画を喜んで観ていました。
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親に連絡したくなりました
笑いあり、涙ありの素敵な作品だったと私は思いました。
私はまだ子育てをしたことがありません、ゆえに、親が子を想う気持ちの強さ・深さを親の立場で感じたことはありません。
ですが、幅広い世代の方に、色々な視点で楽しんでもらえるのではないかな、と思います。
久々に親を想う そんな気分になり連絡しました。
映像美を楽しむ、
テーマを追究する、
可愛い雨と雪を見て和む、
楽しめるところは色々あると思います。
どこかで誰かが「心臓にいい」CGというような表現をされていましたが、同感でした。
開始2分で涙がとまらなくなり、、、
上映開始2分くらいから涙が止まらず、最後まで泣きっ放しでした。
主人公のお母さんが配偶者とオーバーラップしてしまったのが、涙の原因かも。
ゲーム「俺屍」や前作「サマーウォーズ」に繋がる部分を感じました。
お客の層は家族連れが大部分で、50前の男は一人もいず、ほとんどが家族連れでした。
子供向けと思って観た方が多買ったのかもしれませんが、
現代の、家族をもつ親御さんが観るといい映画かもしれません。
細田監督、ありがとうございました。
理不尽な不幸に対しいつも笑顔の花が気持ち悪い
2人のおおかみこども(狼人間)の姉弟とそれを育てる母の話です。
アニメの画風はおとぎ話でもなく現実でもない不思議な世界観によく合っていたと思います。
ところでこの作品を見ていて、この作品の主人公である母親・花に嫌悪感を覚えました、いつも笑顔で気持ち悪いと思ったのです。
作中で人間ではない子供を育てるために花は理不尽な不幸に襲われます。
国立大の学生という、恐らく苦労して手に入れただろう立場を捨て、住居を移り、陰口を叩かれ、都会人はと馬鹿にされ、子供は問題ばかり起こし、慣れない田舎の生活に苦労し、子供の将来のことについても気が重かったでしょう。
そういった状況で常に笑いつづけている花は非人間的な自己犠牲の塊であるように感じました。
男の身ながら母性というものは痛々しい程の自己犠牲を笑顔でやってのけるものなのか、とも思ったのですがやはり違和感があります。
自分は子供を育てた事はないので自分の母親のことを考え、母は自分を育てる時に、これほど自己犠牲の塊だったか、とも考えました。
母は人生のかなりの部分を子育てに費やし苦労もしていましたが、それは自己犠牲と感じさせるものではありませんでした。
その2つの差が何であるかを考えたとき、この映画には人生の8割を占めるであろう平凡な生活のちょっとした幸せが描けていないのではないかと思わずにはいられません。
映画というジャンルの特性上、2時間という短い時間のなかで話を完結させる必要があり、どうしても描かなければいけないイベントの目白押しになってしまいます。平凡な幸せをじっくり描くのは難しかったのだと思います。しかしそれを表現してこそはじめてこの作品の花の行動に説得力が生まれるのだと思います。
子育ては大変ですが子育てから得られる喜びもあるはずです。前者についてこの作品はしっかりと描けていると思いますが、後者についてはおざなりになってしまっている。そのためこの作品はリアリティに描けてしまっていると考えます
情報出しすぎ
正直監督さんの言いたいことはわかる。
でも予告編やら、いろんな特番で情報出しすぎて、ほぼ予測の範疇で終わった。
ZIPなんかではかなり核心に迫る場面を公開しちゃってたし、何も情報を得ずに見たかったです。
続編、ないし連続アニメとして映像化した方が、最後の余韻が高まったと思う。
中途半端な印象
こんな作品を作れるのは日本だけ!
心身ともに成長し、それぞれ別の道を生きていくと決めた「おおかみこども」。それを素直に応援する気持ちと、でもやっぱり寂しいと思う複雑な心情で送り出す花。その時の表情が印象的で忘れられません。
そこにいたるまでの流れがあるからこそ尚更込み上げてくるものがあります。映像は、みなさんのレビューに書いてある通り雨や自然の描写など、実写かと思うほどキレイなもので技術も格段に上がっているんだなと感じました。
海外でも上映され、本編終了後に約2分間もの間、スタンディングオベーションで称賛されたということですが納得できます。
鑑賞後、心から日本のアニメを誇りに思うことができる、素晴らしい作品でした!
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