おおかみこどもの雨と雪のレビュー・感想・評価
全185件中、1~20件目を表示
行っちゃうのね。。。
田舎暮らしで頑張る姿に涙、、、子育ても、ただでさえ容易じゃないのに…おおかみこどもの雨と雪を育てるだもんね…。ピュアな芯の強さにパッと見、折れちゃいそうなのにしっかりと根を張って生きてる。。。そんなところに感動(T_T)。受け入れてくれる周りにもジ~ン。。。
それでも山に行っちゃうのね。。。自分らしく生きててくれればいいよ、と、お母さんは思うのでした。
日常のきらめきを、アニメがみずみずしく蘇らせる
細田監督の空は、どこまでも青い。緑は瑞々しく、水は眩しいほどにつややかだ。そんな世界を、おおかみこどもの「雨」と「雪」、そしてにんげんの母親「花」が思う存分駆け回り、きらきらと生命力を放つ。
育児中の身には、この物語は一際しみる。にんげんのこどもも、暴れっぷり・散らかしっぷりはおおかみこども並み。居たたまれないほどの泣きわめき声も、胸がきゅんとなる玉のような大粒の涙も、安心を求めすり寄ってくるときの愛くるしさも。…見覚えのある情景が、次々に描き出される。ああ、そうそう、確かにそうだ、そうだった。…と、日常過ぎるあれこれを、アニメを通して新鮮に実感することができた。
男の子の母親として特に印象深かったのは、あるきっかけから急激に変化していく雨の物語。実体験のない異性の成長は、心身ともに不思議なことだらけ。親とはいえ、ちょっと不安でもある。子であっても、所詮は他人、自分とは別の存在。いつかは親ばなれする、してもらわないと困る…と思いつつも、「その日」が来るのが少しさみしくもある。
花が子連れで働き始めた自然観察センターで、幾度となく並んで佇む花と雨。母にくっつくようにしていた雨の視線は次第に深く、遠くなっていき、彼ひとりの行動が増えていく。ちなみに、私は息子をたいてい前向きに抱っこする。前向きでスタスタ・てくてくと公園を散歩し、買い物をする。同じ向きで歩けば、同じ景色が目の前に広がる。けれど、同じものを見ているとは限らない。ときどき、ジーッと真顔になる息子に気づき、何を見つけたんだろう?何を思っているんだろう?と首をひねることがある。言葉を発する前から、すでに彼独自の世界がかたちづくられているんだなあ…と頼もしく、それでいて取り残されたような気持ちになる。すると、今度は急に振り向きニッコリされ、何にもかえがたい至福をふいに感じるのだ。
何はともあれ、今を大切に、日々を丁寧に過ごそう。そう素直に感じさせてもらった。
遠吠えの意味
リアリティレベルに多少の違和感があったのが作品に没入しきれなかった要因だったと思う。ファンタジーなのに児童相談所とか現実感満載な描写ぶっこんできたり。他にもはなちゃん目が離れ過ぎカエルかよとか変な所が気になって集中できなかったし。
ただ終盤は素晴らしく、途中まで冷めて観てたんだけど一気に引き込まれた。
少女が母ちゃんになるまで
劇場公開時鑑賞。
少女が女になって、母になって、母ちゃんになる話、だと思った。リアリティのレベルがもう少し整理されているともっと良かった。半獣状態が一番可愛いいと思ったのは私だけ?
おおかみ男の子どもを産み、育てる。 将来に備えて田舎に移住したのは...
おおかみ男の子どもを産み、育てる。
将来に備えて田舎に移住したのは正解だった。
周囲の人たちに支えられ、懸命に生きていく前半は前向きな気分になれる。
後半は子どもたちの進路の問題が生じる。
おおかみとして生きるのか、人間として生きるのか。
あれだけの大自然が残っている森ならおおかみにとって生きやすいし、母親以外に人間の理解者に巡り合えた姉も何とかやっていけそう。
エンディングもよかった。
今更、初鑑賞。
何故か観る機会を逃して今頃になって初鑑賞。
もっとファンタジーよりなお話かと思っていたんですが、現代の日本を舞台にしたお話だったんですね。
やっぱりいつもの細田守監督の作品という感じでした。
設定やキャラクターは良いですし、画はとても綺麗で話に引き込まれるんですが、最後が微妙なんですよね。
もう少し先まで、この親子がどうなったのか観てみたかったです。
子供にとっては過酷な選択ではありますが、選択肢がある事は考えようによっては幸せな事のようにも思えました。
花さん、良いお母さんですし、人間としても魅力的ですね。
感情が持っていかれました。
2012年。原作・監督:細田守。
「揺るがない心」はこの映画の主人公・花の生き方を指します。
そして細田守監督のこの映画の製作過程にも言えることだと思います。
19歳の女子大生の花。
天涯孤独の孤児。
花は好きだと思った青年が、ニホンオオカミの末裔だと知る。
好きという気持ちは少しも、揺るがない。
妊娠したとき、「産む」と言う選択もまったく揺るがない。
子供が2人になり直ぐに父親おおかみは死んでしまいます。
そして成長するに従い、おおかみらしさを現す幼い雨と雪。
尖った耳が愛らしい。
唸る雪。
駆け回る雨と雪。
近所から苦情が来ます。
そして花は決断します。
お父さんおおかみの故郷の山奥の村へ移り住むことを。
おおかみの子供、雨と雪の性格の違いがとても印象的です。
雨はとても活発なのに、勉強や友だちが好き。
対して雨は、自分のルーツ・・・山の奥へ奥へと向かい・・・
山を治める長老おおかみの「先生」を師の仰ぐのでした。
雨・・・は「野性の呼び声」の大型犬・バックのようですね。
人間に従って生きることより「自由と野生」を選ぶ。
臆病な雨が、自由を選び、
勇敢な雪が人間との共生を選ぶ。
おおかみとの結婚を選んだ母親(花)の半生を描くことで、
生きることの多様性を提示する感動の物語りでした。
過去鑑賞(2022/01/30)
生まれてきたこどもが狼とのハーフということで、境遇が違いすぎること...
生まれてきたこどもが狼とのハーフということで、境遇が違いすぎることが切なさを増している。
子供の旅立ちが早く、人間として生きるのか、狼として生きるのか、決断の時がやって来る。
お母さんすごいなぁと感心するのと同時に寂しさがどことなく残った。
家族でじゃれ合う雨と雪の幼少期はすごくかわいらしかったし、自然風景の映像がすごくきれいだった。
花さんの笑顔が怖かった。
地上波放送していたので録画して観ました。
母と子の13年間を描いた物語です。
■花さんの笑顔が逆に怖い
待ち合わせで寒い中かなり待たされて遅れて来た彼に笑顔で対応する花さんを見て、この子・・・ちょっと怖いと思いました。
まぁ狼男と分かって一線を越えるあたり、やっぱり普通の子ではなさそうだよねw
その後も苦難が続きますが、いつも笑顔で対処してて、
いくら父親からの教えとはいえ、ちょっと不気味に感じました。
■トトロをオマージュしてますか?
引っ越し先がまるで『まっくろくろすけ』が出てきそうな山の感じと古民家。
そして雪ちゃんがメイちゃんにしか見えんかったw
■貯金どれだけ貯めこんでた?
田舎に引っ越して仕事するまでの貯金だけで生活していますが、役所の手当もなしに
子供を小学校まで育てるのは相当な金額がかかりますし、
いくらなんでもお父さんの稼ぎではそんなに貯金があるように思えなかったですw
■草平が男前すぎた
転校してきた当初、雪ちゃんにしつこくつきまとって、
なんやねんこいつ!って思ったけど、後半めっちゃ男前な奴だと気づかされる。
この年代の男の子なら狼であることに恐怖を感じるか、からかうか・・
なのに、彼女を受け入れて秘密にしてくれていた。
もう雪ちゃんの彼氏でいいよね。
■花さんは幸せだったのでしょうか?
最終的に1人ぼっちになってしまった花さん。
最後の笑顔を見ると幸せだったかな?
ぃゃ・・花の笑顔は本心が見えにくいのでなんとも・・・。
ほんとは寂しいんじゃないかな。
最後の笑顔はとても複雑な感じがするなぁ。
なんか苦労続きの壮絶な人生だったなぁ・・と思ってしまいました。
雨くんも狼として生きるとしてもさ、時々は顔見せに帰ってたらいいな。
雪ちゃんも夏休みとかには帰ってきてるといいな。
でも立派に子供育てたんだから、きっと花さんは満足していると思います。
親子の絆、子供の成長、子離れ、母の強さ・・・そんなメッセージ性を感じる映画でした。
今更ながら観ました
前にも書いたかもしれませんが『時をかける少女』から『未来のミライ』へ飛んでしまい『竜とそばかすの姫』の鑑賞をきっかけに『サマーウォーズ』とこの『おおかみこどもの雨と雪』を観た細田監督初心者です。
率直によかったです。『未来のミライ』のレビューにも書いた気がしますがお子さんをお持ちの方とそうじゃない方で感じ方が違うんじゃないかと思います、いい意味でも悪い意味でも。
それにしても細田守監督作品は両極端の感想が多くそれだけ期待されている監督さんなんだな〜ってつくづく思います。
これだけ時間を経て作品が色褪せないことに驚きを感じるとともに自分の年齢、世代、立場が変わるごとに観直すとより深く感じられるんじゃないかと思い挑戦してみたくなりました。そのために長生きしなきゃと思う今日この頃です。
映画そのもののレビューになってなくてすみませんが10年近く前にここでの激論をこれまた今更ながら読んで感心した次第です。
好きな映画だけど、お父さんの扱いが、、、
子供達は可愛いし、子供の成長を見ているパートはすごく好きです。
しかしお父さんの扱いがあまりに雑過ぎる。
お父さんが死なないと物語りが始まらないのでしょうけど、
もう少し丁寧に描いてくれた方が、花に感情移入できたのに。
【親離れ・子離れ/道】
小さい頃は人見知りで、親の陰に隠れて、穏やかだけど、あまり人となじめなくて...とか、明るくて活発で...とか、でも、大きくなるに従って、その面影とは正反対の大人になるなんてことは、かなりある気がする。
僕は、それは心が成長しているからってこともあると思う。
子供も自分なりに一所懸命考えているのだ。
時には自己否定もしてみて、自らのありように疑問を持ち、自分のあるべき姿を少しずつ積み重ねるように変化させていくのだ。
そして、大人になり、親離れするのだ。
しかし、冒頭で、面影とは正反対と書いたが、もともとの性格は心の奥底にとどまっていることも多いように思う。
雨の優しさはそのままだったではないか。
雪は、前向きな芯の強さを内に秘めていたではないか。
親の思い通りにならないことも多い。
それは、子供が成長することも要因だ。
だから、親の子離れも必要だ。
日本の田舎のコミュニティの良さや、都会や、学校教育になじめない子供、しかし、異なるものも受け入れられる子供の柔軟性などもモチーフになっているようで、なんか心温まる素敵な作品だと思う。
人の住まう場所も、獣の住まう場所も、バランスして僕達の世界は成り立っているのだ。
そして、大人と子供も変化しながらバランスしているのだ。
全185件中、1~20件目を表示