アルゴのレビュー・感想・評価
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人質救出へまさかの作戦!エンタメ性抜群の傑作
人質を救出するためにとった手段は、まさかの偽装映画のスタッフとして脱出させるというものだった。
しかも、実際にあったことだなんて…こんな面白い舞台裏は映画化するしかないよね。
バレたら処刑。脱出の際の空港での緊迫感が凄かった。何度も何度もピンチが訪れ、本当に大丈夫なん?とハラハラドキドキ。脚色がうまいなと思った。
アカデミー作品賞受賞した本作。近年は社会問題を扱ったり、考えさせられる作品が受賞する傾向にあるけど、今作みたいにエンタメ性に優れていて、純粋に楽しめて、観終わった後に良かったと感じられる作品が評価されて欲しいなと思った。
ベンアフレックは監督も務めていて多才だなと思った。
(カッコいいけど、表情に乏しいからあんまり役者としては好きじゃないけど)
実話が基だから、なんとか鑑賞に耐えるのですが……。
ホメイニ革命の時にカナダ大使館に脱出した6人の大使館員を、偽の映画作りを絡めて救出するというスケールの大きな……ただし実話としてのスケールですが……お話です。
(もしも純フィクションであったなら、退屈な話に過ぎません)
カーター大統領が、救出の功績をガマンして公表せず、だから彼は失敗した救出作戦(空母と艦載機によるイーグル・クロー作戦)の責任だけを叩かれ、結局、再選も果たせませんでした。
自分の選挙の有利になるネタであっても、黙るべきと決めたことは沈黙を守って公表しない、こういう大人の判断ができるのは、アメリカの政治家の偉大さなのでしょう。
実際の事件のうち、映画のどこまでが史実で、どこからはフィクションなのかの線引きがあいまいなところは不満点でした。
とはいえ、アメリカってのは、ここまで壮大なことをやってしまう国なんだなというのが、軟弱でフヤケた我が政府に、日常、馴らされている我が身には、とても新鮮でした。
最終的には、影のヒーローをきちんとした形で顕彰する。
これもアメリカ精神なのでしょう。
ハラハラし通し
時々呑気なアメリカの風景もあり。
でもやはりロケハンを装って命がけでイランを出国するシーンはハラハラドキドキ。
イランの兵士が映画の絵コンテ?をもらって嬉しそうな表情が切なかった。
ベンアフレックは何をやってもカッコよすぎる。
ようやく観た。
観てよかった。
是非「アルゴ」を映画化して欲しい。
70年代後半イラン革命により、ホメイニー氏率いる反体制勢力が、国外に亡命したパフラヴィー元国王をアメリカが受け入れたことに反発したイスラム人の反米デモ隊が、アメリカ大使館を占拠し、52人のアメリカ人外交官が人質に取られた。
しかし、大使館が占拠される直前に6人のアメリカ人大使館員が大使館から脱出し、近くにあるカナダ大使公邸に匿われる。これを受けてCIA秘密工作本部作戦支援部のトニー・メンデス(ベン・アフレック)は6人をイランから救出するため、『アルゴ』という架空のSF映画をでっち上げて、6人をそのロケハンのスタッフに身分偽変させ秘密裏にテヘランから脱出させるという作戦をたてる・・・
事実に基づいた映画。ハリウッドは脚本が枯竭しているみたいな話をもう随分前から聞いているが、ヨーロッパやアジアのヒット作のリメイクやアメコミの実写化よりも全然映画的な素材で楽しめる。
とにかく中盤から後半の脱出劇がハラハラさせる。詳しく書くとネタバレになるのでそこは割愛するが、往年のヒッチコック映画を観ているような感覚さえ感じる。
展開がとにかくヒッチコック並に「意地悪」な流れ。いや、そこがいい。
意表を突いた大使館員を映画スタッフに偽装するなんて本当に映画的展開・・・
是非この「アルゴ」と言うSF映画を製作してもらいたいものだ。(多分B級作品にあるだろうが・・・)
ベーベベン
ベン・アフレックが主演も監督も務めた。
彼は僕の大好きなアルマゲドンで、A.J(ブルースウィルスの娘の彼氏)。
ベン・アフレック
米カリフォルニア州生まれ、マサチューセッツ州ボストン育ち。弟のケイシー・アフレックも俳優。10代の頃からCMやTVドラマ、インディペンデント映画に出演。幼なじみのマット・デイモンとの共作「グッド・ウィル・ハンティング 旅立ち」(97)でアカデミー脚本賞を受賞し、一躍有名になる。その後「アルマゲドン」「恋におちたシェイクスピア」(ともに98)、「パール・ハーバー」(01)などの大作に次々と出演。07年、弟ケイシーの主演作「ゴーン・ベイビー・ゴーン」で監督に初挑戦し、監督第2作「ザ・タウン」(10)では自ら主演を務めた。製作・主演を兼ねた監督第3作「アルゴ」(12)でアカデミー作品賞を受賞し、2つ目のオスカーを獲得した。
イラン革命時の実話を元にしている。
第二次世界大戦後のパーレビ国王が、開発独裁と親欧米化路線を進め、欧米諸国の資本導入に努めた。日本の経済成長に注目して、白色革命を行うが、失敗して貧富の差が拡大。イスラームの流れにも逆らう西洋近代の流れを取り入れてイラン革命の発端。
■凄まじい映画だった。現実と空想の境目がわからなくなる。この嘘みたいな計画を、あまりにも馬鹿げて、ぶっっとんだ計画をやり遂げて、命をすくった男たちがいるなんて。本当に猿の惑星から中東での救出作戦を思いついたのかな。どこまで成功をイメージていたのだろう。アメリカが、パーレビ国王を引き渡さないという怒りで、イラン国民は暴徒化し、その様子はあまりにも狂気を帯びていた。町の中にクレーンが吊るされ、空港では捕らえれ、おそらくひどい拘束もあっただろう。その中でカナダの大使館で生活し続けた6人の精神的疲労は限界で、植え付けられた恐怖に打ち勝って、検閲をくぐり抜けたところが半端じゃなくハラハラした。イランの革命防衛軍が子供たちにシュレッダーのつなぎ合わせをやらせ、次々に、あの無実の無邪気な手によって作られた証拠が、魔の手となって迫ってくる。狂気じみた殺伐とした感じがあった。
実話だということが驚き
カーター大統領もパーレビ元国王を素直にイランに引き渡せば長期化することもなかったろうに、元々はアメリカが傀儡政権を立てたのが原因のはず。ホメイニ氏の革命は混乱も過激派も生んでしまったことが混乱を加速させた。当時は“革命”という名だけで凄いと思ったイランだけど、こんな裏話があったことが一番の驚きだった。
とにかくドキュメント映像をうまく取り入れ、恐怖映像を再現してくれたベンアフの手腕が光り、アメリカ目線ではあるもののハラハラさせてくれました。CIAの救出劇といえば、ほとんどがおぞましいほどの銃撃や隠密行動。平和的ながらも意表をついた内容はエンタメとしては見事でした。
パスポート偽造や映画人としてのキャラを覚えさせ、ロケハン隊に見せかける。いや、ロケハン自体が必要だったかどうかはさておき、6人足りない事実に気づくまでのシュレッダー処理された写真等の復元も緊張感を増していた。ギリギリのところで旅客機を離陸させるなんてのは、逆ダイハードみたいで興奮しましたよ。トニーの息子が見ていた『最後の猿の惑星』から思いついた映画を利用した作戦。出来上がったSF映画『アルゴ』も観たいものだ・・・
救出劇自体は手に汗握る展開で飽きさせなかった。 ただ、救出された6...
救出劇自体は手に汗握る展開で飽きさせなかった。
ただ、救出された6人がまるで英雄のように扱われていたのはかなり違和感があった。
彼らが大使館から勝手に外に出なければCIAもあれほど手を煩わされずに済んだのに。
ベンアフ監督素晴らしい
再鑑賞。ベンアフは俳優だけではないと思った作品。「クーデター」でも思いましたが暴徒化した集団が1番怖い。空港のシーンはヒヤヒヤです。6人以外の人質になった方々の444日を思うと喜べないけれど、とても緊張感のある素晴らしい救出劇でした。
実話を面白く作品化したお手本
イランの歴史の勉強と、
中東とアメリカとの複雑な関係の勉強から入る冒頭。
過去のアメリカ映画の中で、一番CIAが柔らかく見えた。
ベンアフレック(トニー)は
多分アクションシーンが無いから、CIAに見えなかった。
普段如何にランボーなCIAばかり見せられてるのか分かる。
トニーと大使館員たちの交流がもっとあると、
話の筋に説得力があるんだが、
そんなことはどーでもいいと思える後半の緊張感はたまらん。
一番嫌がってたヤツが最後に一番役に立つ、
というカタルシスもおまけについて、上がること間違いない。
ていうか、最後もっとみんなトニーに感謝しろよ。
実話ベースでこれほど面白い作品はあまり無い。
元々の話が面白いからだけかもしれないが、
「アルゴ」とタイトルにしたアフレック監督の勝ち。
ウソ映画「アルゴ」に集う愛すべきキャラクター陣良し。
イスタンブールの寺院とテヘランのバザールも行ってみたい。
結末を知っていても
1979年に起こったイランアメリカ大使館人質事件という、実話を基にした作品。
実話だから、結末は知ってるんですが、
めっっっさハラハラする!!
けど、笑えるところ、ワクワクするところもたくさんあってとにかく最高でした!
限りなく☆5に近い4.5!
物語の冒頭で、6人の人質救出作戦が映画作戦に決まり、主人公のCIAトニー(ベンアフレック)が、ハリウッド重鎮のお二方に協力を求めに行くところなんて、かなりワクワクしました!
とにかく、テンポのいいユーモア満載の会話のやり取りが最高に笑える!
いい大人が「アルゴクソ喰らえ」を合言葉にキャッキャしてるところなんて、最高かわいいです。
ああいう、男同士のじゃれ合いっていいよね!
その後、トニーはイランに飛行機で向かうのですが、はじめの楽しい雰囲気から打って変わって、終始ハラハラドキドキしっぱなしだし、
6人のアメリカ大使館職員をかくまう、カナダ大使館のご夫婦の勇気、カナダ大使館のお手伝いさんでイラン人の女性の優しさに感動させられます。
いったん作戦が中止になったにもかかわらず、自分の命をかけて6人を逃す決意をしたトニー。
たった一人の揺るがない決断があれば、どんなに困難なことにも、希望の光がさすんだなーと思いました。
これが実話なんで本当にすごいなと一番感じた場面でしたね。
空港のシーンは思わず、
いけー!とか、飛行機早く飛べー!!
とか言っちゃうくらいヒリヒリさせられました笑笑
トニーが奥さんと息子のもとに帰るラストも本当に良かった。
大満足の作品です!
実話だからなのか怖かった
そんな昔じゃない話。中東の政治もいまいちよく理解もしていないけれど、緊迫感と恐怖が伝わった。
公開当時ではなく、今だからなのか、なおさら世界の不安定さ、微妙なバランスで保ってる現状を実感させられた。
また組織での行動、個人での行動。その判断と結果で世界をも変えてしまうことがある。政府で働く人は自分の仕事がなにをしているのか?って一般人以上に考える必要があるんだなぁと感じた。
【ベン・アフレックの多才さと、作品内容の奇想天外さに驚いた作品。実話である事に更に驚いた作品でもある。】
監督と主演を兼務で高いレベルでこなす俳優と言えば、誰もがクリント・イーストウッドを想起するだろう。
ではクリントの継承者はと問われれば、私はベン・アフレックと即答する、と思わせてくれたのがこの作品。
実際に合った在イラン米国大使館占拠事件を題材に、手に汗握るスリリングな内容の非常に良質な映画に仕立て上げたその手腕たるや、驚くべきものである。
<2012年10月27日 劇場にて鑑賞>
カルロス・ゴーン
今週、日産自動車の前会長カルロス・ゴーン容疑者の妻キャロルさんが日本を脱出した。
報道には「映画【アルゴ】さながらの脱出劇だった」との記述が。
キャロルさん、検察庁の任意事情聴取を拒み、
押収を免れて残っていたアメリカ政府発行のパスポートを頼みにフランス大使館員に付き添われて飛行場へ。
(レバノンのパスポートは押収)。
離陸できるか否か・・機内で手に汗にぎる逃避行だったようです。
事実は小説より奇なり。
キャロル夫人といい、トランプのメラニア夫人といい、ボンドガールの活躍にはびっくりします。
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ベン・アフレックを見たくてDVDレンタル。
最初から最後まで緊迫したまま突っ走っていく。ベン・アフレックの抑え...
最初から最後まで緊迫したまま突っ走っていく。ベン・アフレックの抑えた演技がさらに拍車をかける。事実とは思えない真実、深い意味を持った映画だった。
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