「映画として有り得ない観るだけ無駄な作品!」フライト Ryuu topiann(リュウとぴあん)さんの映画レビュー(感想・評価)
映画として有り得ない観るだけ無駄な作品!
これはいけません!映画として成立させようが無い物語であります。
主人公の心の葛藤が一見して、描かれているようで有るが、深酒をする理由そのものが明らかにならない物語では、ドラマは、そもそも映画として成立できません!
彼がアルコール依存症で、酒を絶つ事が出来ずに、その為に家族を失い、家族より、酒を選んだと言うのなら、そこには、それ程までに、酒を止める事が出来ない理由をみせてくれなければ映画として、観客は納得出来ないし、映画として描く意味が無いし、物語として観る価値は無い。
只の、本当の酒好きが高じて、止められなくなってしまった哀れな主人公のお話と言うだけなら、「それがどうした?」と言う話しではあるまいか!
好きで飲んでいると言うなら、好きなだけ、勝手に飲んで居れば良いだけだ。
愛する妻にも離婚され、子供にも相手にされず、自己の人生を完全に潰してしまう事になっても止められなかったアルコール依存症とは、彼にとって一体どんな存在だったのかが、最後迄決して描かれる事は無かった、そんな映画の企画が通って映画になった事こそ、コカインか、アルコールの効果が働いているとしか思えない不思議な作品だ。
酒屋か、コカイン販売元がスポンサーの映画なら、この企画も有りかも知れないが、そんな筈が有る訳が無いので、この映画の企画が成立した事自体がミステリーである。
「俺は好きで、自分の意志で選んで飲んでいるのだ!」とのたまうシーンがある。
それ故、彼は決してアルコール依存症と言う事では無く、あくまでも、自己の決定権を持っていつも、自覚してアルコールを手にしていると言う持論を展開させているようにも思うが、それこそがアルコール依存と言う病を患っている事であり、その事を自覚していない事こそが問題であると言うように描いているけれども、そんな事は解りきっている事で
それでは、全く的が描かれる事の無い作品だ。
デンゼル・ワシントンと言う名優の起用も有り、そしてゼメキス監督の演出だと言うのに、この脚本では、全く役者を活かしようがない!
私の人生の時間を元通りに返せ!そして金を返せと言いたい。でもこの映画を観る事を選んで、観た事それは、100%自己決定であり、自己責任と言うのか?
それでは、詐欺で有る!
いくら、墜落までの迫力が有る、面白い作品ですよと言っても、無意味である。
やはり予告編でつまらなそうと思った作品は観るべきでは決して無いのだと言う証明作品だった。救いようの無い駄作で失敗作品でも、あたかも素晴らしい良い作品に思えてしまうのが、映画予告編編集の技で有り、命だが、しかしこの映画予告編でも乗り気が出無かった作品なので、当然の結果と言う作品だ。ここまで出来の悪い作品一体どうなの?