「悪魔を憐れむ映画(´∀`)」フライト 初台験さんの映画レビュー(感想・評価)
悪魔を憐れむ映画(´∀`)
『バック・トゥ・ザ・フューチャー』『フォレスト・ガンプ』でお馴染みロバート・ゼメキス監督12年ぶりの映画(・∀・)
映画の冒頭で目覚ましが鳴るシーンは『バック・トゥ・ザ・フューチャー』を連想しましたよワーイヽ(゚∀゚)メ(゚∀゚)メ(゚∀゚)ノワーイ
「俺はゼメキス映画を観に来てる」と改めて感じますなイイネ♪d('∀'o)
でも今回はアル中で薬中の不良パイロットが墜落事故を起こしてからの顛末を描く『バック・トゥ・ザ・フューチャー』とは全然違うテイスト。
デンゼル・ワシントンは堅物の役が多いけど、今回は見た目は堅物っぽいけど起き抜けに元妻から電話がかかってきて息子の養育費を請求されてて、その隣に寝てるのがスチュワーデス(;´∀`)さらにこれからフライトだっつうのに酒を飲んで、さらに気つけにコカインを決めるという駄目人間を熱演(゚∀゚ ;)タラー
離陸前にジョークを交えながらアナウンスをするという余裕を見せておいて、その直後にまた飲んでさらに搭乗してコックピットに入っても酒を飲むという駄目さ加減(;´∀`)
しかし操縦の腕は天才的で、機体を180度回転させるという離れ業をやってのけて、死人を最小限に食い止める。
そして本題はここから。
ウィトカー機長の血液から大量のアルコール反応が出たし、このままなら終身刑は免れないという危機的状況にも関わらず、ドン・チードル扮する超敏腕弁護士は次々と機体の故障という証拠を上げて行き、ウィトカーを無罪にしようと奔走するε=ε=ε=┌(o゚ェ゚)┘
そしてウィトカーの親友のジョン・グッドマンΣd(゚∀゚d)イカス!
あのファッションもイイネ♪d('∀'o)
ウォークマンでストーンズの"Sympathy for the Devil"(悪魔を憐れむ歌)を聞きながら病院にずかずかと乗り込んできて「ほら差し入れだぞ(○ ̄∀ ̄)ノぁぃ」と酒と薬を持って来る(;^ω^)
そして大けがしてるにも関わらず酒と薬を決めるこのウィトカーのえげつなさヾ(゚Д゚ )ォィォィ
あれだけの大事故を起こしときながらまだやるかと(ノ∀`)アチャー
この2人の共演、さらにBGMで流れてる曲も含めれば『悪魔を憐れむ歌』をどうしても思い出しちまう(゚д゚)イーヨイイヨー
ウィトカーはあれだけの大事故にもかかわらず、死人を数人に食い止めたことから国民的英雄とマスコミで取り上げられるが、アル中だったんじゃないかという疑惑も取り上げられて一躍時の人に。
さすがに一度は懲りて、マスコミから隠れるため自分の生家に身を隠す時に家にある酒をどんどん処分するけど・・・どうしても外に出ると酒を買って飲んでしまうΣ(゚Д゚ υ) アリャ
病院で煙草を吸ってるところ、薬中で病院に入ってたニコールと知り合って退院後に再開してウィトカーがマスコミの目につかないよう隠れてた生家に連れて行って同居するようになる。
冒頭のシーンで分かるけど、酒と薬に目がない駄目人間だが女にはかなりもてるという羨ましいことこの上ないキャラo( ゚Д゚)oブンブン
その間も弁護士はウィトカーを無罪にすべく色々と工作をして、もう酒は飲むなと釘を差す。
犠牲者の葬式に参列しても、そこに参列してたベテランスチュワーデスに「事故調査委員会に質問された時は俺に不利になるような証言はしないでくれ」と頼む駄目っぷり(・∀・)
そしてニコールは薬物依存症から抜け出そうと、社会復帰のため色々努力するも、ウィトカーは一向に酒をやめられない(´・ω・`)
ニコールはいつまで経っても酒がやめられないウィトカーに愛想を尽かして出て行く。
元妻の家に行った時も散々なじられてたけど、まあ酒が原因で離婚したんだろうな~と容易に想像がつく(゚∀゚)アヒャ
そして事故調査委員会の公聴会が始まるが、ホテルの部屋に見張りまでつけて缶詰めにして、当然部屋の冷蔵庫にも酒は入ってない。
酒が飲みたい!!!しかし明日は公聴会だから我慢するしかない!!!!
そんな時
何か物音がする・・・
風が入って来てるのか?
その物音を辿っていくと・・・
隣の部屋に通じるドアが開いてる!!!Σ(゚Д゚ノ)ノオオォッ
そしてやおら冷蔵庫を開けると・・・
めいっぱいの酒が!!!!!!!!!!
誰も見てないし今飲んでもばれないヤタ───v(-∀-)v───♪
でも明日の公聴会で酔った状態で出たら確実に有罪(;´∀`)
瓶を1本冷蔵庫から取り出すものの、思いとどまって冷蔵庫の上に置いて冷蔵庫を閉じる。
何とか乗り切った・・・
と思いきや
酒瓶をぱしっ!!
ここのスローモーションの長回しと、最後に酒瓶を取る時の台無し感素晴らしい( `д´)b オッケー!
翌朝ぐでんぐでんになって、あわてふためいた弁護士と同僚は、あのジョン・グッドマン扮する親友を呼んでコカインを決める(;´・ω・)
まあとにかく酔いも覚めて公聴会にも行って、絶対に酒を飲んだと言うなと釘を差されているし、ここさえ乗り切れば完全無罪で自由の身。
しかし・・・
公聴会が進んでいくに連れ、犠牲者の顔写真がモニターに映し出されると、そこには冒頭で一緒に寝てたあのスチュワーデスの顔も入ってる。
実際に彼女からもアルコール反応が検出されている。
機体のスタッフルームにあるごみ箱から酒瓶が発見されてるし、スタッフの誰かが酒を飲んでたことは明らか。
「あなたは搭乗中に飲酒をしましたか?」と聞かれて「いいえ、飲んでいません。」と証言はしたが、そのスチュワーデスの顔を見た途端ウィトカーに心境の変化が。
「彼女は搭乗前あるいは搭乗中に飲酒をしたと思いますか?あなたの考えをお聞かせください。」
「・・・神よ、私を強めてください。」
「何て言ったんですか?もう一度お聞かせください。」
「彼女が飲んだんじゃない。その酒は私が飲んだ。前日も私は飲んでいた。昨日も、そして今日も飲んでいる。」
死人に口なしとは言うけど、さすがに死んだ人間のせいにしてまで無罪にはなりたくなかったのか、良心は残ってたわけですな。
それとも悪魔が出て行ったのか(・∀・)ウン!!
ウィトカーは刑務所に服役することになったけど、そのことで恋仲だったニコールからも近況報告の手紙が届いてるし、そして息子も面会に来るようになって家族との関係も修復された。
あのまま白をきって自分は酒は飲んでないと言い切ることも十分可能だったけど、直前で思いとどまって全部白状したことでウィトカーは全てをなくした。
でも家族や周囲との人間関係を修復できたし救われたわけだから、これで良かったんです(。´゚ェ゚)。´_ _)ゥン
ゼメキス監督流のヒューマニズム満載なラストイイネ♪d('∀'o)
『永久に美しく・・・』にも通じるけど、人間の生き様、そして人間同士の繋がりの重要さを正面から描く姿勢は変わってないですな(゚∀゚)アヒャ
サスペンスありコメディあり、そして人間賛歌満載ないい映画です(´∀`)