炬燵猫

劇場公開日:

解説

人気アーティストのPVを数多く手がけてきた映像ディレクター・小川王子が映画監督に初挑戦し、擬人化したネコの目線から飼い主の少年の初恋の行方を描いたラブストーリー。こたつの中で気ままに暮らしている白ネコのシトと黒ネコのゼロ。そんな2匹の飼い主ジュニアは、引きこもりぎみな中学3年生の男の子だ。同じクラスの女の子に片思い中のジュニアの話題で盛りあがる2匹だったが、実はシトも密かに恋をしており……。

2006年製作/81分/日本
劇場公開日:2007年1月27日

スタッフ・キャスト

監督
小川王子
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映画レビュー

2.5猫はコタツで・・・いろいろあるんですねぇ

2016年8月31日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

萌える

PV等を多く手掛けている監督さんの作品だったからでしょうか、終わってみれば長編のPVを見せられたような、そんな感覚に陥った映画でしたね。
まあ映像編集や音楽の使い方はさすがだなと思わされましたけどね、しかし話がなかなか進まなくてちょっとイライラ(苦笑)
ただ、そんなイライラ感がいつの間にかクセになっている自分もいたりするような、変な中毒性のある映画でもあったかなと。
監督の俺の編集技術凄いだろ的なドヤ顔が想像できるような内容だったので、かなり好みは分かれそうですが、私はまあ面白かったと言えるほど嵌った訳でもないですが思いのほか印象には残った作品でした。

とりあえず、猫が擬人化した世界に馴染むまでは少し時間が掛かりました。
でも猫はこんな感じで人間を見ているんだろうなと思うと、妙にリアリティもあったりして、途中からは普通にこの世界観に入り込んで楽しめました。
乙女チックな白猫シトとクールな黒猫ゼロのコンビネーション、掛け合いは絶妙だったと思いましたよ。
私はクールなゼロちゃんが好きかな。
一方、犬も擬人化されてましたが、こんなバカ扱いでは犬派に怒られるのでは?(苦笑)

物語の方は飼い主のジュニアと白猫シトの恋物語が同時進行で描かれていましたが、ジュニアの恋は中学生の恋あるある的な部分もあったりで、思わず感情移入させられましたね。
また恋した相手がクラスに必ず一人だけいるような高嶺の花的美少女だったので、話するだけでも妙に緊張しちゃうような、そんなドキドキ感が手に取るように伝わってきて、見ている側も本当にドキドキしちゃいました。
うまく話し掛けられない鬱屈した思いをテレビゲームにしかぶつけられないもどかしさ、何か分かるなぁ・・・でも、何回好き好き言ってんだか(笑)

主人公ジュニアを演じたSHO(現:薬丸翔)は、あの薬丸裕英の息子さんだったんですね。
こう言ってはなんですが、冴えない中学生男子が物凄く嵌っていましたよ(声だけはイケメンでしたが)
ジュニアの恋の結末は、意外性があって良かったです!
シトちゃんの方は・・・笑えました、ジュニアとのセットメニューで楽しめた恋のお話でしたね。
ところで、あの占いのイケメンさんいる?個人的にはああ言うので冷めちゃうんですけど。
他にも無駄にスタイリッシュにしたりして、逆に面白さを半減させていたのが勿体無いと感じてしまった作品でした。

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