進撃の巨人 ATTACK ON TITANのレビュー・感想・評価
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あなたの神は誰ですか?
あなたは神を信じますか?
原作信者?アニメ版信者?それとも町山智浩信者?ライムスター宇多丸信者?あ、そうそう忘れてた、前田信者?
本年度邦画最大の話題作は、観るものの試金石となる大変な珍品。
傾向からすると、原作信者は設定で怒り、アニメ版信者は、ミカサ萌えに終始するため論外。町山信者は、今まで信じてきたものに疑いを持ち、自己を見失い大混乱。宇多丸信者は、週末まで語らない(笑)。非常に分かりやすい行動だな、おい。
オレ?前田信者。
というのはウソで、そう、しんざん信者。
本作、邦画の伝統芸と怪獣映画のノウハウをホラーの定石に当てはめて、ある部分、ギャグにして茶化し、ある部分、大真面目に繰り広げるという荒技のブサイク加減に爆笑する映画となった。
少なくとも、前提は「ファンタジー」な設定をどう笑ってあげられるか、それに尽きる。
脚本は渡辺雄介+町山智浩。
オタにはクソ扱いされる脚本を安心安定クオリティで生み出すが、業界である意味最も「堅実」な渡辺氏と、映画オタからすれば、クソ映画を最も多く観た、クソ映画を知り尽くした「神」町山氏のコラボ?こそが、本作の最も楽しい楽しみ方。
その化学反応が面白いか、どうかはさておき、なかなか手はこんでいる。
例えば、公開直前の予告に、エレンが絶叫する一コマがあった。これを見てライトな観客はドキドキし、映画オタは、ああ、また邦画のクサイ絶叫かよ!と思うであろう、あのシーン。
しかし本編では、ここでエレンが絶叫するぜ!という時に、横ヤリ入って、「いやいや、あんた、だまんなさいって」「あ、ごめんなさい。。」って、エレンを黙らせる。
邦画の伝統芸を、ギャグにしている引っ掛け。なかなかやるじゃねえか。
また予告時、大不評だった立体機動装置による飛翔シーンのダメダメCGも、本編では大分改善されている。
(ただし、飛んでる全身を正面から撮るダメダメカットは残ってた。)
そう、予告と本編の使い分け、扱いがなかなか戦略的。氏ぬ氏ぬ詐欺の逆バージョンとでも言おうか。ムキ出し巨人は見せ場ではなかった!というのは十分なサプライズだと思う。
実際本編は巨人の重量感、恐怖感、キモイ感はホントよく出ており、特にエレンが巨人化しての、他の巨人を殴り倒すシーンは、
日本ならではの特撮技術の結晶で、「パシフィックリム」、「GODZILLA」ではこぞって逃げ回っていたダイナミックな映像を、真正面から見せてくれる。そこは大いに誇っていい。
また、ホラー映画としての、作品の立ち位置も心得ており、内容的に「無意味」だが、ホラー映画的に必須な定石として、「わざわざご丁寧に」用意された欲情したオンナや、エッチしてるヤツらは巨人に喰われる、というところや隊長が指示出し中に喰われる、という定番もあり、笑かしてくれる。
登場人物がこぞってバカなのは、特撮映画であり、ホラー映画だからだ。正直ズルいが、そりゃ、しょうがない。
うるさい映画オタが、またいつもの渡辺雄介氏の脚本かよ!でこき下ろす、を承知の上で、自己満足な映画オタなネタを散りばめ、後で、そいつらに、最初のバカにした脚本が、実はスゲー凝ってました!って、言わせたいかのような、製作陣のイヤラシイ感じが透けて見える。
話の筋以外は「公開後しばらくしてから」脚本の凝りように目を向かわせようとするとは、樋口監督、イヤラシイ。
そこを笑わずして、どこを笑う?
役者について
原作知らないが、主人公エリンの童貞臭満載は原作者希望の改変の最も大事な点だと思うが、演じる三浦くんが意外にも、ちゃんと童貞に見えて素晴らしい。だからこそあの童貞の心からの絶叫寸止めがより楽しくなるのだ。
水原希子さんもイイ。再登場時の「飼われてる」感がイイ。
それらに比べると、石原さとみさんは、演じやすいキャラ故、ほめる理由は皆無。
追記
もちろん
・そもそも兵士がいるが壁に見張りがいない
・その文化レベルでは立体起動装置は作れるが、なぜ生体レーダーは作れないのか、さっぱりわからない
・人間の声には反応、車の音は気にしない巨人
・締め出したことがあるなら、その方法は記録があるだろう
ハナっから言ってもしょうがない問題は山積。この辺までもがギャグか?と言われると、まず違う。
ただしそれは、原作にはちゃんと説明があるのか?と言う質問にまともな答えが返ってくることを期待するのと同じくらいムダな突っ込みだ。
さあ、あなたは誰を信じますか?
追記2
巨人の存在について
原作しらずの勝手な解釈だけど、映画で観る限りは、人間の憎悪から成り果てた姿、ということに見える。
(エレンの場合は、ミカサへの逆ギレのようにも見えるようにしてほしかったが)
つまり、「世界は残酷だ」というのは、「無慈悲な弱肉強食の世の中」「壁の外からの恐怖」というだけでなく、巨人の襲撃は、人間の憎悪の醜さが招いた事態、もっと言うと、「巨人こそ正義」という帰着点に落とすことも可能なわけだ。
流石のライトコミックだ 『虚人 対 半人』
エロ・グロ・ナンセンス
そのものを売りにした大日本帝國が世界に誇る
3Dアニメ!
壁が2枚あるから、
アクションが2回取れて、
1時間半位のお話になる。
世界観がキャッチーなだけで、所詮根底に流れるは日本のお化け屋敷がルーツだと感じた。
ストーリーの展開は正に専守防衛で、立派なプロパガンダ映画になっている。
流石のライトコミックだと思う。
でも、日本の伝統だからね。
しかし、この捕食者は普段は何を食べているんだろう。
独断の追記
巨人を東洋系の縄文人の様相にした理由。
黒人とか白人にしてしまうと人種的なヘイトになってしまうから。
日本映画の現状だとすれば、世界に誇れるだろうか?
壁を越えて奴らがやって来た!
自分は、原作もアニメも見てません。映画公開時に初めて「進撃の巨人」を堪能したんですが、大興奮した覚えがあります。でも、今回の再見では、そこまでではなかったかな。面白いことは面白いし、好きな作品ではあるのですが、その程度の作品だったってことですね。世間一般的に評価も低いし・・・
公開当時は、脚本がダメって意見が多かったですよね。ストーリー、設定の改悪だとか。 でも、結局は好みの問題でしょ。
こんなことありえない。リアルじゃない。なんてのもあったけど、ありえないから、ドラマになるってのもないですかね。 おバカな集まりだからこそ、厄介に巻き込まれてストーリーが成り立つって感じ。
大小の巨人が入り乱れて暴れるところの映像が最高です。特撮やCG満載で、邦画にしては頑張ったほうじゃないでしょうか。
そして、人が食われていくこのグロさ。 決して、恐ろしいものとして表現されていない巨人が、のほほんとした表情で人を餌として食べる描写は、やけにリアルで、ゾゾゾっとする恐怖を心底、感じました。
空間移動装置も訳のわからないモノの割に、スピーディに描かれていて良かったです。スパイダーマンみたいで、あっちへ飛んだりこっちへ飛んだり、いや~、迫力満天でした。 役者さんたちも頑張ってましたよね。
極限状態の兵士の心理も、よく描かれていたんじゃないでしょうか。
あの明日の命も分からない時だからこそ、本能の赴くままに性欲、食欲に走るんじゃないだろうか。決して的外れな行動だとは思いません。
音に敏感だって言ってんのに、車の中で話す緊張感のなさは、寄せ集めの素人軍人だからってことで大目に見ましょう。
ちょっとグロいけど迫力あって面白かった
原作は読んでません。ちょっと気持ち悪くなるシーンはありましたが、スピード感があって面白かったです。特撮もアクションもすごかったです。俳優は三浦春馬さんを筆頭に他の方々も豪華でした。あんまり人物についてはストーリーが少なめだったのが残念でしたが、後半で濃くなります。原作のままに再現してほしかった人からは評価低いみたいですが映画としてはとても良かったです。
原作とは別物。だけど、いろいろ似ている。だから面白い
アニメを全て視聴後にあらためてじっくり鑑賞してみたら、意外と面白かったので高評価レビューを書きたくなった。
と、いってもほとんど独り言だけど。
ミカサを失って復讐するために調査兵団になったエレン。シチュエーションは違うけど「駆逐してやる!」を言ってくれたのは嬉しい。
ジャンは見た目がコニー混ざっててイケメンじゃないのか。ジャンのファンはガッカリしただろうなぁ。
アルミンがイケメンっぽくなってるのは良いけど、せめて金髪にしてほしかった。
リンゴかじるニヤニヤした男は、噂のリヴァイの代わりの新キャラだね、見てるこっちまでニヤニヤしてしまった。思い切ってリヴァイとして出しちゃっても良かったかもしれない。
大食いのサシャ、親が怖い人という細かい設定は、原作と正反対にしててセンスが良い。
赤ちゃんの巨人は実写版のみの登場ということで新鮮。原作と照らし合わせて考察するのも楽しい。ジークの存在を感じたりした。
原作者も携わったということが非常に大きくて、こんな世界線も尊重してしまう。
ハンジさんはハンジさんらしくて良かった。
石原さとみさんとエレンを演じた三浦春馬さんの二人が最高だから続編も楽しみ。
特に脚本がダメなんだろうな
いや~、久々にやっちまったなぁ!こんなに面白くない映画も久しぶりじゃなかろうか?「天と地と」を彷彿とさせるような、何がやりたいのかサッパリな映画だった。
ストーリーはグダグダ、キャラクターはブレブレ、映像はモサモサと三拍子揃った正真正銘のダメ映画だ。キツイな…これはキツイ。
冒頭、世界観の説明があって巨人や壁の存在が明かされるんだが、何でか主人公のエレンは「この世界なんか全部吹っ飛んじゃえば良い」と思っているようなのだ。
何が不満なんだ?貧乏か?
設定説明はしても主人公の気持ちに説明はなく、中二病みたいな痛い雰囲気だけ出して壁に近づいていく。
この移動距離もなかなかのもんである。ついていくミカサとアルミンも完全に職場放棄。壁の内側に住んでいる人たちは、貧乏ながらも自由奔放に生きているようだ。
この後も超展開と「なんとかなるさ」精神と意外な人物の博識さに驚かされつつストーリーは進み、「あ、こいつの考えてることは理解出来るな」と思えるのはしょっちゅう芋食ってるサシャだけ。共感できるキャラクターが1人だけでもいてくれたことに、一筋の光明を見た気分だ。
小説、漫画、ドラマや映画など、エンターテイメントの根幹にあるのはキャラクターだと思う。なぜ彼はそう思うのか?なぜ彼女はそう振る舞うのか?そこに説得力がないなら、観る側に残るのは戸惑いだけだ。
酷評には酷評の理由がある、と改めて思い知った。特に期待はしてないが、後編もちゃんと付き合いますよ!
石原さとみがハマってます。浮いてます(笑) ミカサの設定変更、どう...
特撮がなかなかで、ワイヤーアクションに爽快感も。樋口演出も悪くなく、水原希子と三浦春馬が魅力的
樋口真嗣監督による2015年製作(98分)の日本映画。配給:東宝。
原作漫画は読んでいない。そのせいと期待薄だったせいも多分あるが、巨人の人間捕食シーン等特撮に顕著な違和感も無く、結構面白かった。ヒロインのミカサ役である水原希子が魅力的。また主人公エレンを演じていた故三浦春馬(1990〜2020年7月18日)の演技もかなり良かった、合掌。また、長谷川博己、三浦貴大、石原さとみも頑張っていて、好感を覚えた。
立体機動装置とかいうワイヤー・アクションで、空中を飛んで巨人をやっつける描写に一種の爽快感があり、特撮がかなりgood。血飛沫が飛ぶ残酷な場面が続出するせいもあるかもしれないが、樋口監督の演習もダレがなく、イイじゃんとの感想。シン・仮面ライダー、シン・ウルトラマンを見比べた時、シン・ゴジラが良かったのは、意外と樋口演出の貢献かとも思えてきた。
監督樋口真嗣、特撮監督尾上克郎、原作諫山創。脚本渡辺雄介、町山智浩、製作市川南、鈴木伸育、共同製作中村理一郎 、原田知明 、堀義貴 、岩田天植 、弓矢政法 、高橋誠 、松田陽三 、宮田謙一 、吉川英作、 宮本直人、 千代勝美。エグゼクティブプロデューサー山内章弘、プロデューサー佐藤善宏、ラインプロデューサー森賢正、プロダクション統括佐藤毅 、城戸史朗、撮影江原祥二、照明杉本崇、美術清水剛、録音中村淳 、田中博信、扮装統括、柘植伊佐夫、装飾高橋光、特殊造型プロデューサー、西村喜廣スタントコーディネーター、田渕景也、編集石田雄介、テクニカルプロデューサー、大屋哲男VFXスーパーバイザー、佐藤敦紀 、ツジノミナミ、音響効果、柴崎憲治、音楽鷺巣詩郎、主題歌SEKAI NO OWARI、スクリプター河島順子、助監督足立公良、制作担当斉藤大和音楽プロデューサー北原京子、撮影(特撮セカンドユニット)鈴木啓造 、桜井景一、照明(特撮セカンドユニット)小笠原篤志
美術(特撮セカンドユニット)三池敏夫、操演(特撮セカンドユニット)、関山和昭スクリプター(特撮セカンドユニット)黒河内美佳、助監督(特撮セカンドユニット)中山権正。
出演
三浦春馬エレン、長谷川博己シキシマ、水原希子ミカサ、本郷奏多アルミン、三浦貴大ジャン、桜庭ななみサシャ、松尾諭サンナギ、渡部秀フクシ、水崎綾女ヒアナ、武田梨奈リル石原さとみハンジ、ピエール瀧ソウダ、國村隼クバル、高橋みなみ、KREVA。
ここまで酷いとは
立体機動装置のアクションシーンは良くできていて巨人化したエレン、超大型巨人のデザインは素直にかっこいいと思えるしキャスト
の配役も合っていたと思うけどそれ以外
が酷く感じた 街並みも原作と比べて発展して無さすぎだし遠目から見える壁もハリボテ感が強い、キャラも酷く彼氏?が巨人に殺され復讐のため爆薬を乗せた車を巨人に突っ込む
というのはイライラした。爆薬が人類存続にかかっているのにそんな大事なものを個人的な復讐のために使った挙句1、2体しか倒せてない。 特に酷いと思ったのはミカサが死にかけのエレンを見捨てるシーンでも酷いと思ったのにエレンの死を知ったミカサが感情に任せて巨人を倒すシーンを見ても「お前が見捨てたから死んだのに感情的になる理由がわかんない」という思いだった。中盤はほとんど退屈なシーンが多く原作を知らない人が見ても面白いかどうか分かんない作品だった
もったいない
CGの出来は良いし、俳優も頑張っては いるんですが、
街並みや服装などの文化度の設定がひどく陳腐なので、
残念ながら全体の質を著しく落としています。
演技でいえば、三浦春馬くんは抜きん出ていると思います。
本当に惜しい俳優を亡くしたものです。
マンガの原作では街並みは田舎町のように描かれていますが、
本映画冒頭の襲撃時の街並みを見るとまるでスラム街、いや
難民キャンプと思える描写。
「壁」も整然とせず廃墟のように味付けされています。
日常の生活時にもかかわらず、衣服は雑巾のようにボロで
洗濯もされておらず、顔も髪の毛は土埃だらけ。
まるでゾンビ映画を思わせる衣装メークになっています。
戦闘員に至っては髪型は決まっているのに顔はススけている
ちぐはぐさ。
舞台は農作物の生産地域であり、運搬に車も走っているような
文明ですので、道幅も狭く廃墟だらけの状態で百年以上も
整備されていないというのは、設定としておかしすぎる。
映画製作委員会の「街並み」はこんなイメージとの先入観で
よく考えもせず、設定されているように思えてなりません。
車が走っているのに電気が無いらしいのも変。原作では馬だけ
なので、少し考えたら分かりそうなものだが。
一から考えたのなら仕方ないかもしれないが、本作品は映像で
原作のある作品。こんなにも陳腐になるのは理解できない。
この映画を低評価にしているのは、制作陣の想像力の無さ
に起因しているのだと思います。
邦画の限界
これはダメ
普通にクオリティ高い
コレじゃない
キャストは神
原作既読済。アニメも見てます。率直に言うと酷かったです。しかし酷いのは殆どというか全て脚本で、キャストや美術、巨人の再現度などはほんとに素晴らしいと思います(キャストは神とは言いましたが、ミカサが水原希子さんなのは解せぬ…)。脚本が全てなんです…。脚本が良かったらもっと成功したと思います。意味が分からないのは最初でミカサが死ぬところですかね。マジで意味わからんかった…。
個人的に三浦春馬のエレンは好きでした。
主題歌もかっこよかったです。
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