コロンビアーナのレビュー・感想・評価
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『レオン2』になるはずだった映画
『レオン』の続編『マチルダ』として製作される予定の脚本が、いろいろ大人の事情があって実現せずに、もういいやと『レオン』から独立させて作られた作品。なのでベッソンの過去作の焼き直しのように見えるのは不可避であって、逆に言えばベッソンが得意技を披露している安定のベッソン印とも言える。
とりあえず単体として成立させるために冒頭から「レオンの出て来ない『レオン』」を一気呵成に描いて見せる。まるで2本の映画を1本にまとめたみたいな力技に、いかにも興行師的な山っ気を感じて商魂のたくましさに笑ってしまう。しかしアクションに全力で身を投じるという点ではゾーイ・サルダナは申し分なく、子供時代を演じたアマンドラ・ステンバーグともども、借り物ではないキャラを成立させている。
むしろ『マチルダ』が微妙な形で実現してコアな『レオン』ファンを失望させるより、幸せな結果だったと言えるのではないか。いや、幸せというほどには成功した作品ではないかも知れないが、本家が作った亜流という、作家至上主義とは相容れないジャンル映画の良さはあると思っている。
当初はベッソン監督作品『レオン』に登場する少女マチルダを主人公とした続編として企画されたが、単独作品として制作されることとなったらしい。
動画配信で映画「コロンビアーナ」を見た。
2011年製作/108分/PG12/アメリカ・フランス合作
原題または英題:Colombiana
配給:ショウゲート
劇場公開日:2012年9月1日
ゾーイ・サルダナ(カトレア)
ジョルディ・モリャ(マルコ)
レニー・ジェームズ(ジェームズ・ロス)
リュック・ベッソン脚本
オリヴィエ・メガトン監督といえば、
「トランスポーター3 アンリミテッド」
「96時間 リベンジ」
「96時間 レクイエム」を見たことがある。
ゾーイ・サルダナを初めて知ったのは「アバター」(2009)だった。
その後の活躍は目覚ましいと思う。
カトレアが中学生の時、
父と母はドン・ルイスに指示されたマルコに惨殺された。
マルコから逃れたカトレアはシカゴの叔父の元に身を寄せた。
15年後、成長したカトレアは暗殺者になっていた。
カトレアはジェニファーという偽名で
画家のダニーと付き合っていた。
ダニーは彼女の素性を何も知らないと友人に悩みを打ち明けた。
ダニーがカトレアの寝姿の画像を友人に見せた。
友人は親切心から警察で働く義姉に画像を送った。
その画像の解析からカトレアの正体が暴かれ、
カトレアは自宅アパートを追われた。
危機一髪で逃げたカトレアは叔父の家に帰る。
叔父夫妻は殺されていた。
怒りに燃えたカトレアの反撃がはじまる。
当初はベッソン監督作品『レオン』に登場する少女マチルダを主人公とした続編として企画されたが、単独作品として制作されることとなったらしい。
満足度は5点満点で4点☆☆☆☆です。
天秤に乗せた復讐ともう片方に乗せていたもの
リュックベッソン監督が描いた「日常」への渇望
それをコロンビアという国 麻薬カルテルの国を通して描いた。
カトレアの思いは一般的な日常というものが得られないコロンビア、またはその他の多くの人の心を代弁しているようだ。
彼らの掟 服従によって得られる非日常的日常
特に麻薬関係の裏切りは即死刑
作品に麻薬は登場しないものの、実際には拷問の限りを尽くされて宙づりにして焼かれる。
そんな死体が街中につるされている「日常」
カトレアの「仕事」と「復讐」へのステップは、叔父が忠告したように稚拙で自信過剰で愚かな行為だった。
叔父とママの死
カルテルがカトレアから受け取ったメッセージの返礼
さて、
さすがリュックベッソン監督が描いた作品だけあって暴力に対する暴力へのお返し方法は想像をはるかに超えている。
トゥームレイダーのようでジェイソンボーンのようにも見えるが、ド派手な殺しの中でもカトレアという人物像が一切ぶれてない。
逃げ出せたボス、ドン・ルイスへの攻撃はまさかの犬だったが、その突拍子もない伏線を犬の餌とサメの襲撃としてうまく作っている。
何故そうしたのだろう?
ひとつはあまたある似たような作品との差別化かもしれないが、彼ら組織の価値等価を示したのではないだろうか?
ドン・ルイスの価値は犬の餌程度だということだろう。
裏切りの代償として「妻も子供も犬さえも生かしておくな」という鬼畜の掟を持つ者の価値。
また、
カトレアは両親が殺された時からすでに復讐を誓っていたが、それしか生きていく目標が持てないという悲しさを彼女はしっかりと理解している。
しかし、その系譜から許すことなどできないのだろう。
ただ、暗殺業という生活は彼女にとってストレスが溜まる。
普通の生活 彼がいる場所 見せかけだけでも欲しい癒し
本当に求めているもの
わかっていても戻ることはできないのだろうか?
FBI捜査の手
彼女はもうはやアメリカにはいられないのだろう。
バスに乗って向かうのは、もしかしたら故郷のコロンビアなのかもしれない。
どんなひどいことがあっても故郷を忘れるなと父が言い残した。
他人を虫けらのように殺しても身内に傾ける愛情の深さ。
同じ人間なのに同じに見えない悲しさ。
身内以外は敵または従属者
口先だけのファミリー
いつまで経っても変ろうとしないことで彼らの非日常的日常を作り出している。
カトレアはアメリカを去る時、彼に電話する。
3つ質問していいと。
彼はまず本名を聞いた。
そしていなくなった小鳥は戻ってくるのか尋ねた。
最後はアイラブユーの言葉。
どれもが「日常」を指し示している。
彼女が掛けている公衆電話に貼られた「いなくなった猫」の張り紙は、いなくなっても家族は探しているというメッセージだろうか。
彼女が彼女のトラウマ的に突き進んできた復讐と天秤にかけていたのは、実は「普通の日常」だったのだろう。
その事に彼女はようやく気付いてきたのだ。
だから電話した。
彼がどうしても聞きたかった本名。
君は戻ってくる気があるのかという質問に、あなたの心がいつでもオープンだったら、帰ってくるだろうと含みを持たせた。
そのニュアンスに気づいた彼はアイラブユーと答える。
彼女は一旦姿を消し、コロンビアに戻ってその土地と両親に別れを告げ、そして再び彼に会いに戻ってくるのだろう。
目的達成にかかった時間とかけがえのない家族の死
それと引き換えに出会った彼
彼女はもう日常に戻ることだけを考え始めるのだろう。
そんなメッセージをこの作品から受け取った。
素晴らしい作品だった。
そうか、B級か
誰かが「B級アクション映画」と言われた事で、ずっと引っかかってた魚の骨が取れました。
少女編は生き生きと描かれているのに、大人になった途端、魅力が失速していくのがもったいない。
リュック・ベッソン作品は前半ワクワクさせてくれるけど、後半ムード頼みでユルユルになるの多い感じ。
この展開へ持っていきたいからキャラクターも追随させました感が見えてしまっている。
なんでこんな悲劇に…って打ちひしがれたところで、いやアンタが悪いんだろ。引き寄せた原因は執着と欲にまみれた自分やんか。
好みを言えば、クライマックスはナイフ1本で乗り込んで行って、姿の見えない主人公に翻弄される敵側が見たかったかな。
少女編だけで満足なので、どうでもいいんですが。
強すぎる
2024年5月14日
映画 #コロンビアーナ (2011年)鑑賞
9歳の少女カトレアはマフィアから両親を惨殺され、復讐を胸に成長し凄腕の暗殺者となった
復讐へのメッセージとして殺しの現場にカトレアの花を残していった
殺しのテクニックを学べてもあれだけの情報を1人で入手して行動するのは無理だろう
リュック・ベッソンの良さ出てる?
リュック・ベッソンらしさを期待して鑑賞したが、あれっ…ちょっとイメージと違う!?
前半のカトレアの少女時代は大奮闘がとても健気で思わず応援しながら観ていたが、成人後は急にわざとらしさが鼻につく感じの展開に。中盤以降は一気にテンションが下がってしまった。
どのような層の鑑賞者をターゲットにしたのかわからないが、無駄にスタイリッシュだったり、無駄にド派手だったりと…どうしても冷めた目で観てしまう。その流れでの急なカンフーアクションやラストの仇討ちシーンなどは、完全に拍子抜けと言わざるを得ない。
リュック・ベッソン絡みの作品ってストーリーはまあよくある系ではあるが、映像とか音楽だったりとかトータル的には結構凝った構成のイメージだが、本作はあまりにも物足りなかったかな。
個人的評価としては、本作は残念ながらB級枠に入れざるを得ないといったところか。
そりゃないぜ最後 62点
最後はそりゃないよ。主人公が復讐のために殺しを始めたのに犬で最後死ぬのかよwww
自分勝手だし、やめろと言われても辞めないし自業自得。後半は主人公に腹が立って仕方ない。
良かったところは主人公の乳首がハッキリと分かるところ。アクションもそれなりに見せるところは良かった!幼少期のころの主人公の動きが凄い笑セクシーというかカッコイイ。
名乗る殺し屋カトレア
ゾーイサルダナ扮するカトレアレストレポは、ただならぬ気配の 父親からカードの住所を自力で訪ねろと言われたところ自宅が銃撃された。
いきなり銃撃されながら追われる恐怖。女の子ひとりで凄いね。さらには殺し屋になりたいだってさ。15年後にもう目的を遂げてる。仕込みがいいんだろうな。見事、カトレアと名乗る殺し屋になった。カトレアはコロンビアの花なんだね。でもこんな殺し屋が彼女ならまいっちゃうね。さすがリュックベッソン、今までの映画にない迫力だったよ。
ゾーイサルダナが最高にカッコ良い。過去作を連想させるようなところも...
ゾーイサルダナが最高にカッコ良い。過去作を連想させるようなところもあるけれど、リュックベッソンオリジナルの良アクションを観れた感じ。昔、ミラジョヴォヴィッチ見つけてフィフスエレメント撮りたくなったんじゃないかなぁなんて想像したけど、この映画もゾーイサルダナ見せたかったのかもしれん。
アクションはよい
また女殺し屋、好きだねリュック・ベッソン。
美しくしなやかな豹のようなカトレアのアクションは
見ごたえあり。
それ以外はよくある復讐ものといったところ。
それほど恋に苦しんだというところもなく
男にはわきが甘かったのね・・・という
印象で終わってしまった。
子役のアクションも
凄くよかった。
15年後のカトレアのアクションもすごい。
リックベッソンの香り
2024年11月21日追記
子役の子アマンドラ・ステンバーグが主演の「ヘイトユーギブ」もみてみたい。
日本公開はなかったみたいだけど。
ゾーイのキレッキレのアクション全開
リュック・ベッソンがまたやりました。
女優をフィーチャーしたアクション映画。
この映画の存在自体を知らなかったのですが、つくづくどん底からの逆転劇が好きでしょうがないんですね。
映画の売り文句に「レオン」「ニキータ」なんてさりげなく散りばめてあったものだから、思わず手に取ってしまいました。見始めたら終わりまでサクッと見終わる丁度よさ。ゾーイのキレッキレのアクションも炸裂して、最強の女アサシンの暴れっぷりが堪能できます。
はっきり言って、「レオン」の名前を出してほしくない出来栄えだけれども、まぁ、あの映画は特別だから仕方ない。唯一、その利権で食いつないでいくことが許されるのも、リュック・ベッソンの特権と言うことで。
それにしても、少女が急に大人になり、その強さの成り立ちだとか、彼女が敵に回す犯罪組織の、本当の恐ろしさとか、彼女の存在を必死に突き止める警察組織とか、何もかも、あえて語らず、見る人の想像に任せてしまういさぎよさ、今回は、アクションに救われているものの、肝心の戦闘シーンがつまらなかったら、ただのダメ映画に成り下がっていたところでした。
この手法で、興行的に何とか食いつないでいく作戦も、いつまで続くのでしょうか。「ルーシー」あたりで、飛躍的なフィルムメイクを見せて欲しかったのですが、あの映画、酷評されていますよね。私個人としては「ルーシー」大好きなんですが。
ということで、この映画も、少女時代のカトレア役を演じたアマンドラ・スタンバーグの熱演も含めて、お気に入りの一本になりました。ただし、星は3つです。そこはシビアに。。。
2017.9.26
好きな場面はひとつ
殺し屋になりたいとから学校なんて行きたくないと言うカトレアに、技術だけ学んでも殺し屋にはなれない。と言うシーン。
学校に行かせるために言ったセリフだけど、殺し屋に限らず、集団生活の中で人がどう考え、感じるのかを学ぶ事は人として生きる上でとても大切な事だと改めて感じた。
全体的にはまあまあ。
悪くはない
ニキータ、レオンそして…
全く想像を裏切らないストーリー。。。
でも、コロンビアの高低差のある街を逃走するシーンの画
数々の暗殺に向かう時の身のこなし
映像的にも素敵でした。
驚きはないものの、よかった。
コロンビアーナ
目の前で両親を殺されるこの手の定番の始まりだが!
次の瞬間キレキレのアクションどんどん夢中にさせられ目が離せなくなる、成長すればスレンダーな美女の殺し屋。
ひとことで言うならば「かっこいい‼️」
ですね〜〜(^ ^)
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