あなたへのレビュー・感想・評価
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健さんのための映画。泣ける。
やっぱり高倉健は素晴らしい。言葉はなくても表情と背中だけで人生を表現できる唯一無二の役者。海への散骨シーンは、静かな映像なのにも関わらず、熱いものを感じてぐっときた。草彅さんの演技も私は好き。
佐藤浩市やビートたけしが健さんに寄せていっている中で、彼だけは、自分の演技の世界を持っていたと思う。
最後の最後まで・・・。
最後の一本まで主役を張り続けた高倉健という人の人生に幕をひくにふさわしい映画ですね。
80歳なのにどのシーンを見ても、健さんかっこいいです。
健さん、大滝さん、本当にお疲れ様でした。
若い人達の芝居が浮いちゃう…
景色とドライブいいな…
うちも中年になって最近
夫婦で車中泊にはまってる
けっこう停めるとこ難しい(^^;
宮沢賢治の歌もよかったよ
高倉健と菅原文太にまったく興味ないのだが
遺作とのことで…敬意を評し
亡くなった奥様の故郷、長崎へ散骨の為、富山から車で旅をしながら人と...
亡くなった奥様の故郷、長崎へ散骨の為、富山から車で旅をしながら人との交流を描いた穏やかな作品。
劇中に幾度と「星めぐりの歌」が歌われ、曲が頭に入ってきます。
高倉健さん、大滝秀治さんの遺作。 高倉さんは81歳とは思えない風貌...
高倉健さん、大滝秀治さんの遺作。
高倉さんは81歳とは思えない風貌で、本当にかっこいい。
スクリーンに映る存在感もすごい。
豪華俳優陣が脇を固めていますが、佐藤浩市やビートたけしがちょい役でも違和感ないです。
ストーリーは、高倉さんが遺骨をまくために、車で旅をする物語。
旅した様々な土地で暖かい人々や美しい自然に触れ合います。
特に印象に残っているのは、天空の城と呼ばれる竹田城跡。これは映画館で見てよかったなと思いました。
本当に天空に浮かんでいるようで、圧巻の景色でした。ぜひ行ってみたい。
途中まで、切なくなりました。
子供のいない夫婦で、将来キャンピングカーを買って旅行しようかなって思っているので、これからってときに奥さんに先立たれた旦那さんの気持ちに自分達の将来の姿を重ねて観てしまいました。
私が先に逝っても、旦那が先に逝っても、残された方の気持ちを思うと切なくなりました。
地上波なので省略されてたからかもしれないけど、全体的になんとなくぼんやりとした話だった気がします。
うーん
初めて見ました。今まで南極物語、鉄道員、を見ましたが、
この映画、超期待して見たのですが、最初は良い感じ。始まって10分で涙気味そうになり、でも徐々にビートたけしさんが出て、物語で何かのキーマンかと思いきや、警察に車上荒らしでパクられて、終了。
途中、草薙さん出てただの物産展。佐藤浩市さん出て、これは何かあると思って、最後、実は死んだはずの綾瀬はるかのお父さん。
最後のあなたへって誰の事だったんだろう?って思いました。
健さんの映画の中でも人を想う気持ち。とっても伝わりましたが、健さんの亡くなった嫁さんの事が最後に薄れた気がしました。
最後は佐藤浩一さんと綾瀬はるかさんの母さんの伝書鳩。
健さんが。
俺には、最後に主役が変わったぐらい思いました。
鉄道員は二回見て二回とも泣きました。
賛否両論あるとは思いますが、自分の感想入れさせてもらいます。
まだ若輩者ではございますが生意気なこと言って、まだ自分には理解ができないと、思って若造の戯言と思ってください。
高倉健さんは大好きです。
ご冥福をお祈りいたします。
申し訳ございません。失礼いたします。
妻を亡くした後に、男はどう生きるのか
先立って亡くなった妻が、生前に残した手紙に書かれた遺志通り、妻の故郷に散骨するために旅をする主人公が、旅の途中で出会った人達との交流を通して、これまでの夫婦生活を振り返りつつ、夫婦とはなんだろうかと考えるロードムービー。
高倉健にとっては、盟友とも言える降旗康男監督と最後のコンビであり、遺作となった。
亡くなった妻(田中裕子)は夫(高倉健)に、2つの手紙を残した。一つは「故郷の海に散骨して欲しい」と書かれ、もう一つには「さようなら」と書かれているだけだった。
一緒の墓に入ろうと思っていた夫は、生前に散骨したいなんて言わなかった妻の真意が図りかねる。妻を大事にしていたからこそ、妻がなぜ、生前に本音を言ってくれなかったのか悩みながらも、自分でキャンピングカーのように改造したワゴン車で妻の故郷である九州へと向かう。その旅路で、立派なキャンピングカーで放浪する自称元教師(北野武)、デパートの物産展に出店するため出張を続ける若い青年(草なぎ剛)、その青年と一緒に働きながら何か影のある男(佐藤浩市)などと出会う。
こうした登場人物の誰もが、「妻」「夫婦関係」を語る。
旅で出会った人間だけでない。主人公の同僚(長塚圭史)は夫婦揃って主人公を気遣う。妻の故郷で世話になった若い娘(綾瀬はるか)は結婚を目前にして、その夫となる男は主人公の散骨を助ける。若い娘の母(余貴美子)もまた、夫婦について主人公に大事な言葉を残す。
登場人物たちは、これから結婚する若者を除き、それぞれ妻・夫に対する思いがあり、夫婦関係には他人が立ち入れない関係性を持っている。
刑務所の刑務官として曲がった事をせずに生きてきた主人公は、長く独身を貫いていたが、ある時に妻と出会った。妻は死んだ亭主への思いを断ち切れずにいたが、夫と出会ったことで再び恋をし、二人は晩婚ながら結ばれた。そのため、この夫婦の結婚生活は15年ほど。しかし、夫は精一杯妻を大事にして来た。妻も夫と仲睦まじく暮らしていた。そんな夫婦だからこそ、夫は隠し事などないと信じていた。だから妻が残した2通の手紙の意味がわからない。旅を続けて妻の故郷にたどり着いても、それがわからない。
そんな主人公に、余貴美子演じる女は、「迷って当たり前なんじゃないか。夫婦だからって、相手ことを全てわかるわけじゃない」と語る。
そんな言葉を聞き、ようやく夫は妻の残した言葉を少し理解した。
そもそも、夫は妻の故郷にすら来たことがなかった。妻がどんな街で育ったか、それすら知らなかった事に故郷に来てみて気がつく。そして、妻が2つの手紙を時間差をつけて送ろうとした意味にも気がつく。
そんな主人公だが、旅の途中で出会った男達が、それぞれ問題を抱えて犯罪的な行為をしていても、それを許容した。刑務官として曲がった生き方が出来ないながら、彼らの事を許容する包容力や優しさ。妻は、そんな夫の仕事ぶりから見えてくる魅力を愛した。
そんな妻が残してくれた思いを受け取ることで、夫は、妻のいなくなったこれからの人生を前向きに生きていくことができるのだ。
晩年になって妻を亡くして生き方に迷う男性が多いという。そういう社会の男性へ、降旗監督なりのメッセージだろか。年齢的な問題もあるかもしれないが、筆者には今ひとつピンとこない作品だったが、ロードムービーとして、それなりの出来にはなっている。
主人公は、旅先で出会った自称元教師や、影のある男が、犯罪的な生き方をしていても彼らの事を、どこか認めている。彼らを認める一方で、認めてしまった自分が刑務官として失格であることは自覚している。だから、辞表を郵送する。そんな「包容力」や「不器用さ」は、降旗康男監督が高倉健に与え続けた「男の姿」でもある。
個人的には高倉健の作品では、『幸せの黄色いハンカチ』や『遙かなる山の呼び声』の山田洋次との作品の方が相性いいのだが、遺作としてこれはこれでアリなのだろうと思う。
高倉健
高倉健さんの演技初めてみた。
出演者が豪華だった。ナイナイの岡村が阪神ファンとして少しだけ出演していた。
旅の途中で出会う人たちとのふれあいや亡くなった妻との回想シーンがよく描かれている。
この映画を見てひとり旅をしてみたくなった。
あなたへ
「あなたには あなたの時間が 流れてる
だから ここで さよならよ
故郷まで はるばる 逢いに来てくれてありがとう
わたしを さがしてくれて ありがとう
あなたは これからも 自分の人生を どうか生きて 」
出会う人、みんなが静かな悲しみとささやかな幸せを大切に抱き合わせ、生きているような人たちでした。一人旅って本当は一人ぼっちなんかじゃない。
旅が終わる頃には、人の想いだとか自分の気づきだとか、形のないお土産を、触れ合った人の数だけ心の付箋が増えていき、少しだけ胸張って帰れるものなのではないでしょうか・・・。
あいかわらず健さん渋い!(映画館を出るとだれもが健さんになってます)
なんとなく高倉健さん目当てで観てきました!
ストーリーは遺灰(遺骨)をもって散骨のために旅するロードムービー
これまでも似た設定だとオーランドブルームの「エリザベスタウン」や
今春日本公開だったスペインの巡礼路を旅する「星の旅人たち」などを思い出します
いまやロードムービーの中ではひとつの定番なのかもしれませんね!
たしかにハリウッド映画を見慣れている方にはたいくつかもしれません。
それでもたけしさんや綾瀬さんなど、助演陣も豪華でいい感じだったし
ロードムービー仕立てなのでそれほど退屈ではないし
なによりじっくり健さんの渋さをみたい…って方にはたまりません。
評価は★★★、健さん好きにはプラス★で★★★★です。
観終えて映画館をでると男の人ならだれでも「高倉健」になっているかもしれません!
この感覚は寅さんをみたあとは寅さんになったり、
もえよドラゴンをみてブルースリーになってしまう感覚と一緒ですね(笑)
原作が好きです
森沢さんの本が好きで原作を読み、感動しました。期待が大きかった分、映画を見て愕然と…夫婦愛や旅路での人との繋がり、座右の銘となる人生の詩などの存在が数多くカットされ、ストーリーがぼやけて見えました。『あなたへ』と言うタイトルの持つ意味の重さが伝わり難くなってしまっている気がしました。
実力派!!
個人評価:40点
ポイント:[地味][一期一会][成長]
私は結婚をした事がありません
年齢も20代半ばです
そんな私が、この深みのある作品を真摯に評価出来ていないと思います
役者は、実力派が揃っており
所々にストーリーに関係が薄い個性派が出てきて飽きを防止してくれます
ただ、最終的にゴチャっと纏めた感が出てしまい
少し残念です
一人の女性の中にいる二人の男
ようやく高倉健さんの映画「あなたへ」を観ました。
NHKのドキュメンタリーなどは、かなり前に観てはいたのですが。
この映画のタイトル「あなたへ」という意味が最初わかりませんでした。
よくよく観ると、この映画は自分が愛した女性の中には、
自分よりも愛する他の男がいて、その想いは消すことが
できないものだという、女性の物語なのだと気が付きました。
それが故に、この映画には様々なバックグラウンドを持つ
女性が登場してきます。
ある女性は夫に献身的な人だったり、またある女性は
行方がわからなくなった夫をひたすら待ち続ける人だったりと。
最後に佐藤浩市さんの伏線がラストに持って来られているので、
どうしてもこの映画の一番言いたかった事が読み取りにくい作品になっていると思います。
ラストに高倉健さんが不倫されている夫を演じる草彅剛さんをジッと見つめて、そのまま一人歩いて去っていくシーンは、ものすごい男の孤独を感じさせるシーンでした。まさに、これぞ高倉健さんの映画なんだと思いました。
自分は本当に愛した妻に愛されていたのだろうか?と
自問自答しながらの旅の終わりに、男が見た結末とは、
やはり妻には心から愛した男が別にいた(死亡した受刑者)
それは変わることがなかったと、あらためて思い知らされるという。
映画なので、様々な見方があり、様々な感想があるのが当たり前だと思います。
ただ、この映画のメインテーマが美しい「夫婦愛」だと勘違い
している人が多いような気がします。
そうではなくて、実はどんなに愛し続けても
愛されることはなかったという、男の「孤独」がメインテーマであり、
それを肉体や表情でお芝居できるのは、唯一、高倉健さんだったという映画だと、私は思いました。
受け入れる立場にあるのが女性だと仮に動物的に考えたとしたら、
それは仕方のないことなのかもしれません。
いつも選択するのは女性で、選択されるのは男性。
そんな感想を持った映画でした。
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