劇場公開日 2012年2月4日

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人生はビギナーズのレビュー・感想・評価

全45件中、1~20件目を表示

4.0観る者の心に優しく触れる、愛おしい趣向の数々

2018年1月27日
PCから投稿
鑑賞方法:映画館

悲しい

楽しい

幸せ

決してコミカルで賑やかな映画ではない。むしろ人生の機微や繊細さに満ちた物語という形容がふさわしいだろう。中心となるのは、ゲイであることをカミングアウトした高齢の父。それを機にガンでありながら表情をより豊かなものへ変貌させていく姿には、誰もが一種の憧れを抱かずにいられないはずだ。そんな父の姿、家族の肖像を散りばめながら、本作は息子であるユアン・マクレガーの視点で展開していく。フラッシュバックする記憶。母の面影。一歩踏み出せずにいる自分・・・。愛犬の気持ちが字幕付きで表示され、仮装パーティーではフロイトに扮し、ヒロインは自分の意志をサイレントで表現するなど、愛らしい趣向が盛りだくさん。あらゆる瞬間が観る者の気持ちに優しく触れ、心をふっと軽くしてくれる。誰もがビギナーズ。前に踏み出す勇気さえあれば日常は変わる。何よりも本作そのものが、一度きりの人生を思いきり楽しんでいるように思えてならないのだ。

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牛津厚信

1.0『スター・ダスト』 かなり編曲されているが、サビに入る前に終る。そ...

2024年1月24日
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マサシ

3.0ライオンとキリン

2023年5月28日
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鑑賞方法:VOD

印象に残った台詞
ライオンをずっと求めていたとして、そこにキリンが来たらどうすると聞く父。それにライオンを待つと答える息子。父はだから心配なんだと言う。

妻が亡くなってからゲイだと息子に告白した父。
愛に貪欲な父と過ごした4年間が息子を少しだけ後押しする。この先どうなるかは分からないけれど。

メラニー・ロランが可愛かった。

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カメレオン

4.0【自分の心に偽りなく生きる事の大切さを、描いた作品。名優クリストファー・プラマーと共に、フランス女優のメラニー・ロランの美しさに魅入られる作品でもある。】

2022年3月1日
PCから投稿
鑑賞方法:VOD

悲しい

知的

幸せ

ー マイク・ミルズ監督は、寡作で有名な方で、私は「20センチュリー・ウーマン」を劇場で見て、初めて知った監督である。
  同じく、今作のヒロイン、メラニー・ロランも「イングロリアス・バスターズ」での映画館の娘と、「グランド・イリュージョン」「複製された男」「英雄は嘘がお好き」位しか見ていない。
  けれども、今作はマイク・ミルズ監督自身の経験に基づいた脚本と、メラニー・ロランの美しさにヤラレタ作品である。(スマン、ユアン・マクレガー・・)-

◆感想

 ・イラストレーターのオリヴァー(ユアン・マクレガー)が、何処か虚無的で、厭世観を漂わせる生き方をしている事は、劇中で頻繁に描かれている。
 それは、母ジョージアと父ハル(クリストファー・プラマー)の表面上は夫婦の体裁を取ってはいるが、冷えてしまっている夫婦関係をオリヴァー少年が、繊細な感性で見ていたことに起因する。
 - 夫婦仲を、子供はキチンと見ているのである。巷間で良く言われる、夫婦仲が良い男女の間に生れた子供は、反抗期などを示しつつもキチンとした大人になって行くのである。-

 ・父ハルが、長年隠して来た、実は同性愛指向者であった事。そして、妻が亡くなった後、ハルは第4ステージの癌になりながらも、ゲイである事をカミングアウトし、若き恋人、アンディを得て楽しそうに過ごす姿を、名優クリストファー・プラマーが見事に演じている。

 ・物語は、父ハルが亡くなった後から時系列を行き来しつつ描かれる。父を失った喪失感を抱くオリヴァーの前に現れた、”口頭炎で口がきけない”アナ(メラニー・ロラン)。
 二人は、お互いに似た者同士である事を察し、距離を縮めて行く。
 ー この辺りの描き方が絶妙に巧い。そして、フランス女優のメラニー・ロランの美しさに魅られれる。-

<人生の最期を、自分の心に偽りなく生きる事を選択した、オリヴァーの父、ハル。その姿を批判する人は誰もいない・・。
 その姿を見て、オリヴァーが、虚無的で、厭世観を漂わせる生き方を真に愛する女性アナと出会った事で、徐々に変容させていく姿を、ユアン・マクレガーが絶妙に演じている。
 ”生きる中で、何かが切っ掛けになり、それまでの生き方をリセットして、初心者として生を始めても、良いではないか!”と、マイク・ミルズ監督が観る側に語り掛ける作品である。>

■寡作のマイク・ミルズ監督の最新作「カモン カモン」が今春、公開される。実に楽しみである。

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NOBU

4.0YOU MAKE ME LAUGH BUT ITS NOT FUNNY. 人生はいつも初心者

2021年2月14日
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アキ爺

2.5たぶん

2020年12月3日
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いつも
うまくいくと思えなくて
うまくいかないよう
にしてしまう

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ささ

2.0メラニーロランは美しいんだけど

2020年11月5日
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家庭環境のせいもあり変にねじ曲がって捻くれた主人公が美人に出会って、父の死とともに変わっていくお話でした。

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ボタもち

5.0順調に第4ステージに進む父親のユーモア

2020年9月14日
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鑑賞方法:DVD/BD

父親ハルは自由に生きようと決心した。
花火が上がり、「ファーック!」と叫び、医者も仲間も呼んでパーティーで盛り上がる。
政治活動もスタートすれば宗教的随筆にも着手する。
こんなにも残りの時間で輝けるならぱ、余命告知を受けてロスタイムを知らされるのも悪くないと思えるね。

75歳の父親がゲイカミングしたことは、息子ユアン・マクレガーにとっては天地もひっくり返るほどの戸惑いだっただろう。

だけどね、
僕たちは老いていく自分の父親について今までどれほどの事を知っていただろうか、
(「LGBT 」はエピソードとしてはひとかけらに過ぎない)。
たくさん話してきただろうか、
根掘り葉掘り質問してきただろうか、
手をつないで一緒に散歩してきただろうか。
喧嘩はやったか?
きっと驚きの事実を僕たちは何にも知らない。

別れ間際になってさえ父の半生さえまともに知らなかった僕たちの不甲斐なさを、本作は教えてくれるんだ。

でも惨めではないクリストファー・プラマーの最期。
⇒「サウンドオブミュージック」以来の、背筋の伸びたトランプ大佐との50年ぶりの再会。子供の時以来の尊敬するおじ様に会えた感激に心がしびれた。

映画は、父親の死後の部屋の片付けと生前の回想が順ぐりに巡る。
不器用な父が息子を心配するセリフが所々に耳に残る。
すでに父親の記憶も曖昧になってきているところなどとても正直。
父親の死を悼んで新しい恋にも仕事にも乗り切れないそんなリアルなユアン・マクレガーに好感大だ。

そして思う、
父と自分の“満足できるやりきった別離“など誰にも持ち得ないだろうけれど、時間切れの悔しさは亡き人への愛の想いに比例するだろうことを。

・・・・・・・・・・・・・・

【関連する映画】
・「ブランク13」(斎藤工監督)で、葬儀の場で会葬者の口づてに父親を知るのも良いだろうが、せっかくなら、生きているのなら、父親に会いに行くべきだな。

・「オーケストラ!」で本人ユダヤ人出自のメラニー・ロランが根性ある役所を見せています。影を負ってどこか過去を秘めた表情は本作にも。

・「アーティスト」でパルムドッグ受賞のワンちゃんですか!?アーサーくん。

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きりん

3.5いい映画でしたね

2020年8月8日
PCから投稿

表現が豊かでとてもいい映画だったように思います。
父、母、父の恋人、宗教、出身、歴史、性
いろんなものが複雑に絡み合っていることが表現できていたと思いました。
主人公が父を失った喪失感はどこから来るのだろうと少し考えたのですが、
あまり思いつきはしませんでした。
いつか共感できる日が来たらまた見ようと思います。

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asa89

4.0優しい気持ちになれる

2020年6月19日
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鑑賞方法:DVD/BD

泣ける

幸せ

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モビ

4.0心にポッと灯る勇気をくれる静かな良作

2019年12月15日
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泣ける

知的

幸せ

どこか孤独なデザイナーの主人公。
真摯で優しさ溢れる不器用な姿勢が魅力的である。
真剣だからこそ生まれる幸せを失うことへの葛藤や、
その一因であろう両親のこと、
幸せそうに老後を送るゲイの父。
これらの、言葉では言い尽くせない思いやハイライトを、どこか静謐な雰囲気さえ漂わせつつ爽やかな映画に昇華されている。(その才能が羨ましい!)

邦題は微妙だと思うが、
人は全てビギナーなのだ、と言いたかったのかなぁ。
一歩踏み出す勇気をくれる作品です。

最後に一言。
わんこ可愛えぇぇ!

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blank3s

4.0ユアン・マクレガー

2018年10月20日
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鑑賞方法:VOD

泣ける

笑える

萌える

わたしはドルヲタだ。2日後に好きなアイドルのメンバーが1人卒業してしまう。そしておっとの好きなアーティスト(アイドルともいえる)の1人がつい昨日脱退したことを発表してしまった。彼女はわたしの推しでもあった。昨日は悲しいのに全然泣けなくて泣きたいのに泣けなくて、出てもちょちょ切れる程度だった。

朝を迎えてそんな心境とNetflixで今日までの配信ということもあり、マイリストから自然とこの作品を選んでいた。何年かぶりに2度目の鑑賞をした。ラストシーンを記憶違いしていたようだ。初めてみた時も泣いた気がするが今回も泣いてしまった。心が浄化された気がした。わたしの頭の中はクリーンな気持ちだ。もちろんまだ寂しくて悲しい気持ちがよぎることもあるけど、観る前とはだいぶ違う気がしてる。

主人公と主人公の出会う女性、そしてお互いの親、みんな不器用なんだけど不器用なりに成長しようとしてる姿に泣いてしまうのよね。パパも幸せそうなんだ。

ユアンのトランクス姿が忘れられない。
ちなみにお父さんがゲイである事をカミングアウトするけどそれは物語の伏線であってそれ自体が重要なことではないのでLGBTものだと思って観る人は注意してください。

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YuzukiMetal

2.0う〜ん、難しい…

2018年7月28日
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鑑賞方法:TV地上波

知的

難しい

寝られる

決して差別主義者じゃない方だし、LGBTものはめっちゃ観てきましたが、この映画にはハマれなかった。

何だか難しい。

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ゆ~きち

3.5楽に観れる映画

2018年7月1日
PCから投稿
鑑賞方法:DVD/BD

楽しい

幸せ

ユアン・マクレガーの雰囲気がストーリーにとてもあってるし、メラニー・ロランが可愛い!
あとお父さんの彼氏役がERのDrコバチュだったのにびっくり!ERではかっこ良かったのに・・・ゲイにしか見えんかった、演技上手いし!

楽に観れる優しい映画。
タランティーノの対極的な感じ。

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トラ吉

4.5私も実は初めてなので

2018年6月10日
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鑑賞方法:TV地上波

人生においてこれは観ておいて良かったと思える映画が人にはいくつかあって、その映画の前と後では人生が変わって見える映画がある。
そのリストの中にこの映画が入ったわー、とうならされた一本だった。

それは何故かと考えるに、この映画には純度の高い願いが込められていて、その願いに呼応したからだろう。
その願いを要約すると、この世界は優しくあってほしい、そういう切ない願いなのだ。
その願いをびしばし受信してしまったからにはこの映画を愛するしかない、そう願いたいと思わせる力があった。

主人公の目線、父の目線、それぞれの恋人の目線、飼い犬の目線、そこに見事に表現されていた。
諦めがあり、希望があった。

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あした

2.5パパの彼氏が明るく素直で素敵だった 誰かを大切に思っても大事にする...

2018年6月6日
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パパの彼氏が明るく素直で素敵だった
誰かを大切に思っても大事にするのはとても難しいな

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こな

3.5まずは始めなきゃ。

2018年5月14日
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楽しい

難しい

幸せ

静かで柔らかな一作でした。

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yuki

3.5やさしい

Yさん
2018年3月12日
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鑑賞方法:CS/BS/ケーブル

やさしい人しか登場しない
それは嘘っぽい優しさじゃなくて、切ない優しさというか……
実はゲイだったお父さんが最期に超ハイになってパーティーとかやっちゃって、若い彼氏作っちゃって、人生を楽しんで終えたというストーリーだけでも素敵な話。
息子もしあわせな人生を送ってね!

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Y

3.0ビギナーズの意味

2017年6月18日
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鑑賞方法:DVD/BD
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Takashi

4.0雰囲気さいこう

2017年6月16日
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20センチュリーウーマン観ようか悩んでて、それを決めるために観ました!

めちゃめちゃ雰囲気よくて、どのシーンにも価値があって、この監督たぶん合うと思った。
ただ、まあリアルではない。こんな人いるのか。オリバーもアナもいい人すぎない?優しいし暖かい気持ちを持ってる。だから観てて気持ちいいんだけど、人生ってそれだけじゃない。
その象徴として父のカミングアウトや、母の哀しみも描かれてそれにオリバーの人生が左右されてく様はすごく綺麗としか言いようがない筋書きで、人間の闇は薄かった。悪いことではないけど。

メアニーロラン。ハマるわ〜。グランドイリュージョン、イングロリアルバスターズで知ってはいたけど、本当に美しい。だけじゃなく、凛として男らしさもある。2人の出会いのシーンとかもう最高すぎた。なんだあれ。男の人にあれが描けるって凄い。差別ではないです。

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JYARI