ブリッツのレビュー・感想・評価
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脇役の魅力
暴力沙汰で数々の問題を起こしている刑事のブラント。彼の街で、警察を狙っての連続殺人が発生。ブラントは最近転勤してきたナッシュと犯人を追う…。 今回のステイサムを観ていて、昔のブルース・ウィリスを思い出した。何にも動じない、ニヒルでタフな男。これまで色んなステイサム映画を観てきて、この映画の特徴としては、側に一緒に捜査をする仲間が居るということだと思った。過去に問題を起こし飛ばされてきたゲイのナッシュ(パディ・コンシダイン)だ。ブラントとのコントラストが良かった。 連続殺人犯ブリッツ役には、『ゲーム・オブ・スローンズ』で怖い頭脳戦略を見せる“リトルフィンガー”役のエイダン・ギレン。プリッツから殺人予告電話を受け取る記者ダンロップ役は、『ウォーキング・デッド』で街を支配し視聴者を怖がらせたガバナー役のデヴィッド・モリッシー。TVドラマで観られるキャラが、ゴリゴリのイギリス映画(しかも汚げな下町という設定)で観られるのは、なかなか面白いと思った。 アメリカの刑事映画とは違った、法律とかシステムとかがまだまだ行き届かない、未完成な世界が見られる映画。イギリスに疎い私は、きっと色んな事を知らないままこの映画を観てしまっているんだろうなぁと思った。スラングとか言い回しとか土地勘とか警察の実態とか。お茶とトーストやらお茶とビスケット(クッキー?)が出てくるのもイギリスっぽいなぁと思った。あの高層住宅街も独特だ。
まあまあ。
ジェイソン・ステイサム主演の刑事ものですが、安っぽい映画でした(笑)。犯人は連続殺人罪ですが小物だし、警察は無能だし、アクションも追いかけっこぐらいしか見せ場はないし( ̄Д ̄;)。でも、ラストが「そう来たかっ!」ってカンジで気持ち良かった。
かっこよ!
ありきたりな内容だけど音楽などをあわせていてクールにカッコ良く仕上がっていた テンポがいいので飽きるとこなく爽快感がある ステイサム主演だけれどもアクションは少なめだったかもしれない ステイサムの渋い演技は最高にカッコいい
気持ちいいー‼︎&音楽が最高‼︎
冒頭から、流れてくる音楽が最高でテンションが上がる!
警官殺しのシーンはいちいちグロテスク。刺激強し。流石にスマッシュされた顔面は隠してたけどね。あれは、ピュークする気持ちもわかる。
あと、「即死」と報告された被害者が実は全然すぐになんて死んでいなくて、数分の間もがき苦しんでいた・・・というのには衝撃。こういうことは現実でもあるのかな。あるとしたら救われないね。
最後の最後までガンガンな音楽と一緒に突き進み、ラストはめちゃくちゃスカッとするエンディング!サイコ野郎の唖然とした顔が快感。
そんでもって付け加えておきたいのが、ブリティッシュアクセント。ゲイだろうがなんだろうが、"face"を「ファイス」とか発音しちゃうあたりこれまたクソ格好いい!
このはみ出し者コンビ、かなり好きです
英国のすさんだ街。刑事ブラントを中心に据えた、連続警官殺し犯との路地裏の攻防…な話にジェイソン・ステイサム的な、アクションとバイオレンスを多めに盛り込んだため、ディテールが吹っ飛んでしまった感じです。 それでもテンポが良く、面白かったです。落ち着いた映像もいい。変だけど、かなり好きです。 ブラントと、左遷されてきたゲイのエリート刑事ナッシュのコンビがいい、有能でアブないはみ出し者達です。ジェイソン・ステイサムとパディ・コンシダインがハマり役です。 なんだかんだでナッシュがボス、荒くれ刑事を標榜するブラントが懐いているのが可笑しいです。行く先々での、ブラントのグダグダした会話が絶妙です。 女性警官フォールズの、一線を超えながら踏みとどまろうともがく姿が痛ましい。残念ながら、女性の描き方はあまり上手くない気がします。 如何せん敵がジェイソン・ステイサムなので、すごく地味に見えちゃいましたが、エイダン・ギレンもイカれた殺人犯・ブリッツを、ナメクジっぽく気味悪く演じて良かったです。
ステイサム版「ダーティハリー」
警官ばかり狙う連続殺人事件が発生。はみ出し刑事ブラントが犯人を追う。 ジェイソン・ステイサム主演のアクション。 ステイサムが演じるブラントは、犯人逮捕の為なら法スレスレの暴力捜査もいとわない“あぶない刑事”。タフでワイルドな役柄はステイサムにぴったりだ。 そんなブラントとコンビを組むナッシュが、ゲイの新任巡査というのがユニーク。 当初はお互いソリが合わなかったが、ブラントはナッシュのキレる頭に、ナッシュはブラントの熱い正義感に、次第にお互いを認め、犯人を追い詰める。 二人が追うのが、“ブリッツ(=稲妻)”と名乗り、マスコミまで利用する愉快犯。 犯行は残虐で非道。 ブラントの警察仲間や友人の女性巡査にまで牙を剥く。 ブラントの暴力捜査はマスコミに叩かれる。 犯人を一度は逮捕する。が、証拠不十分で釈放される。 怒りが爆発したブラントとナッシュはある行動に出る…。 ステイサム・アクションと言うと、破天荒だったり、エロがあったり、ブッ飛び過ぎてナンセンスだったりするが、本作はなかなかにシリアス&ハード。 ラストはきっちり落とし前をつけ、その姿は「ダーティハリー」だった。
ホラーやんか!
犯人が分かっているのに、その犯人が人々を惨殺していく、そして捕まえられない。これは完璧にホラー。 クライム系としてはう~ん、疑問。 脳みそ飛び散るのががっつり映っているので、スプラッタに近いような…… 見ごたえとしては普通かな。 犯人が常に半裸なので見せたがりか!とツッコんでしまします。 主人公も犯人もある意味イカレてる、同種です。 彼らの異常者としての怖さ、とか、周到さ、賢さ、とかが感じられたら、また違う映画になったと思います。
もろ「ダーティ・ハリー」
一応原作もあるらしいのだが、あまりにも「ダーティ・ハリー」と類似点が多くてあきれた。無名な作品ならともかく刑事物としてシリーズ作品も多数作られ、あれだけ有名な作品をここまでパクるとは・・・ ジェイソン・ステイサムは、現在のアクション・スターNo.1と思っていたので、何だか悲しかった。ハリーの方があそこまで酒飲みで、ただ飲みしていなかったし、犯人もスコルピオンの方がいやらしかった。すべてにおいて劣ると言える。残念ながら!
ジェイソン・ステイサム、まだまだ落ち着くには早すぎる
ジェイソン・ステイサム主演。一見、いつものアウトローに見える。 だが、この作品はちょっと違う。 ジェイソン・ステイサムがこれまで演ってきたのは、決して“エエもん”ではないのだ。「トランスポーター」の運び屋にしろ、「メカニック」の暗殺屋にしても、“ワルもん”のなかで筋を通す一匹狼が本来の姿だ。 本作でも、上司の忠告を無視し、犯罪者に容赦のない鉄槌を振るうが、ジェイソン演じるブラントは体制派の人間だ。そういうバックボーンは彼に似合わない。 クリント・イーストウッドの「奴らを高く吊せ!」(1968)を思い出す。「荒野の用心棒」や「夕陽のガンマン」などアウトローだったイーストウッドが保安官となって悪いヤツに復讐する話だ。悪くはないが、物足りなかった。 本作も、つまらなくはないが物足りなかった。 イーストウッドは、あの後、「ダーティー・ハリー」シリーズを経て社会派作品を生み出す名監督になった。 まさかジェイソンも方向転換?? もうしばらくは、体制派に属さず、権力にも媚びず、“ワルもん”のなかの“エエもん”でいてほしい。 まだまだ落ち着くには早すぎる。 p.s. [単純]の項目にチェックを入れたが決して単純な作品ではない。ほかに該当する項目がなかったのだ。[物足りない]という項目がほしい。
テンポはイギリス流
イギリス版ダーティ・ハリーとでもいおうか。 法が裁けない犯人を処刑する、言わば必殺仕置き人。 何が正義か、何が悪かの議論はこの際置いといて、悪い奴、しかも性根の腐ったやつらは叩きのめす。 かといって、自分が絶対正義とは言わず、どちらかといえば悪、しかも悪い奴には徹底して悪。 本当にあったら大変だが「毒を以て毒を制す」は古今東西の一つの「正義」の考え方なのかも。 * ジェイソン・ステイサムは、どちらかというと「まともな悪い奴」の役が多いが、今作では「悪いまともな役」となっている。 彼は車のアクションが多いが今作では普通の運転しかしておらず、その部分の期待には応えてない。 いずれにしても肉体派、武闘派の役柄が多く、もう少し違う役柄も見てみたい。 パディ・コンシダインは「ホット・ファズ」では古参の地元警官、 「ボーン・アルティメイタム」ではボーンを追うシャーナリスト。 ストークスのルーク・エバンスは「三銃士」のアラミス。 ザウィ・アシュトンは初見だが、TVの出演が多いようだ。
ジェイソン君らしい作品ではあるが、、、
この映画を見て最初に思ったのは、「ジェイソン君、演技の幅狭いなぁ」って事。トランスポーターの頃のジェイソン君は、渋みのある演技が好きだったけど、その後はどの作品見ても同じような役柄ばかりで、若干食傷気味。例えるなら、歌手の槇原敬之の歌みたいな感じで、どの曲聴いても同じに聴こえてしまう。物凄く狭い範囲の演技しかしないんですね。そのせいか分かりませんが、どの作品も同じような世界感になってしまっていて、見る前から大体の予想がついてしまう。 この作品についても、全く予想通りというか、ジェイソン・ステイサムらしい映画になっていて、予定調和的な内容に若干眠気が、、、。 まぁジェイソンファンなら楽しめるんじゃないでしょうか。
もっとダーティな“正義”でも良かったかも
狂気の殺人鬼を、凶暴なはみ出し刑事が追い詰める…… そんなあらすじから真っ先に連想したのはやっぱり『ダーティハリー』。 まぁあれは僕が生まれる遥か以前の映画で、 「あー、当時はエポックメイキングな映画だったんだなあ」 という感慨こそ抱くものの、スゲー面白い!という印象は残念ながら無い訳で。 だから本作は若い観客でも楽しめる『ダーティハリー』的映画かもと期待していたのだが、 実際、なかなか楽しめた。 まずは御存知、ジェイソン・ステイサム兄貴! 何でもかんでも腕っぷしに物を言わせるオッソロシイ刑事だが、 ユーモアはあるし、同僚達の悩みを解決しようと色々と気を回す情に厚い男でもある。 早い話がジャイアンである(←違う)。 エイダン・ギレン演じる殺人鬼も、雑な犯行の割には 奇妙に研ぎ澄まされた動物的な勘でのらりくらり逃げまくる姿が憎たらしい。 その下卑た笑いの裏には警察への——更には社会そのものへの憎悪が見え隠れする。 派手な見せ場は無いし、展開のアラも目立つが、キャラやアナログなアクションで魅せる。 街路をひたすらに走りまくる中盤のチェイスもいいね。 監督がCM界出身というだけあって音楽もクールだ。サントラ欲しい。 また作り手には、自国の暗い側面をエンタメ映画で描きたいという思惑もあったんだろう。 クスリに手を出す刑事。 ギャングを抜けられない青年。 殺人の阻止より特ダネを優先する記者。 車上荒らしの現場を見られても悪びれない少年たち。 イギリスの内情について知識がある訳でも無いが、 「イギリスって病んでるなあ……」と、この映画を観て感じた。 (ま、日本もいい勝負さね) だがその点について不満がひとつ。 別に「暴力反対ザマス!」とモラリストを気取る訳じゃないけど、 犯罪に対しては否定的な描写をしてるのに、 主人公の暴力をクールに演出しようとしてるのはなんかチグハグじゃない? この刑事のやってる事は“常識的”な正義とは違う。 だがこれくらい凶暴な正義じゃないと止められない残忍な連中が、世の中にはいる。 それはある種の諦念な訳だが、この映画は寧ろ それを積極的に肯定しているように僕には見える。 上層部との対立とか、主人公の弱点とか、 暴力が更なる暴力を生む展開とかを掘り下げて、 彼を単なるヒーローではなく、もっと“ダーティ”に見せてほしかったかな。 ともあれ、悪くない出来。 <2011/10/15鑑賞>
持つのはエンピツじゃない。ホッケースティック?
ジェイソン・ステイサムはこのての役が多くて少々飽きた。 サイコ野郎もザ・シークレット・サービスとレオンに比べると悪役のキレ度不足。 ゲイの上司もイマイチ。 フォールズ婦警がちょっと気になったけど、不良のガキとの関係が深まらない。 エッ、そんなのあり的な驚きが欲しい。
こんなデンジャラスなステイサムは見たことがない!
これまでは、精密な知謀に満ちた殺し屋や運び屋役というのがステイサムの役どころ。だから肉体派俳優でありながら、クールでストイックなイメージがつきまといました。 ところがどうでしょう。本作では、ガラリとイメチェンし、見るからにデンジャラスで正義に向かって猪突猛進する荒くれ刑事をこなしているではありませんか。 新たな見せ方を、いつものだみ声で演じるステイサムの魅力たっぷりの作品。犯行を予告して警官を殺していく、激情型の犯人と息詰まる駆け引き合戦。さらに小癪に、証拠不足で釈放された犯人に対する、予想不可能な主人公の復讐方法など、変化に富んだストーリーに大満足しました。 プロデュースにも参加し、脚本にもいろいろ意見したというくらい、ステイサムは本作に入れ込んで参加したようです。その目指すところは、役の幅を拡げたい一念だったのでしょう。 その狙いは、冒頭から炸裂します。自分の車を奪おうとした少年不良グループを、ホッケースティックで滅多打ちにしてしまいます。その容赦なさは刑事の片鱗も感じまさせん。一時が万事こんな感じだから、主人公の刑事ブラントは、以前の逮捕劇でも、犯人に過激な暴力をふるった罪を問われて、自宅謹慎中でした。 ある日巡回中の女性警官が射殺されます。身内を殺される警察の失態を、これ見よがしに新聞は叩くのでした。非常事態に、検挙率No.1の実力を誇るブラントも捜査に狩り出されます。 不敵にも犯人は、ブラントの暴力を追及してきた新聞記者に自らの犯行予告を売りこみ、カネに替えようとします。しかし、なぜ警官ばかり殺そうとするのか、その理由は明かされません。犯人のディテールも明かさず、第二、第三の犯行に突き進んでいくミステリアスな展開は、好奇心をそそられました。 ブリッツと名乗る犯人の呼称は、第二次世界大戦中にナチス・ドイツがイギリスを襲ったロンドン大空襲を指す言葉。ロンドン市民には、恐怖の記憶として刻み込まれています。 ブリッツの外見は、風変わりな衣装に、警察犬を焼き殺し、マイケル・ジャクソンの排泄物を保管するなどクレイジーな面が目立ちます。しかし、犯行においては用意周到に、街頭カメラの位置など調べ上げて、決して証拠となるものを遺さない緻密な頭脳で、警察を手玉に取っていたのでした。 一方休暇中のロバート警部に代わって指揮を執ったのが、ナッシュ。ゲイというだけで署内で差別されてきた性癖の持ち主なんです。それが元で、犯人逮捕時に感情的に暴力をふるってしまったことで、ブラントの分署に飛ばされてきたのでした。ナッシュのキレた過去に共感したブラントは、お互い相棒となってブリッツを追い詰めていきます。暴力刑事にゲイという奇妙なバディではありますが、ナッシュの知能がうまくブラントを制御して、名コンビぶりを発揮するようになっています。不思議なことはブラントが余りに暴力的なので、ナッシュのオカマっぽいところが次第に気にならなくなり良識派刑事になっていくことです。 ブラントのあくどさは、情報屋のラドナーを脅して、金を払わず情報を聞き出すばかりか、待ち合わせに使ったカフェの飲食代まで払わせてしまうほどでした。このシーンステイサムが演じると、ちょっとユーモラスなんですね。 ついにブリッツは、ダンロップに犯行声明を連絡した上、ブラントの親友・ロバート警部を惨殺します。一見愉快犯に見栄がちなブリッツの犯行動機も、ブラントの親友・ロバート警部を惨殺された時点で、殺された警察官たちと容疑者ワイス(ブリッツ)との関連性を見出します。ブリッツは自分を逮捕した警官全員を襲っているのでした。 そして婦人警官フォールズが次の順番の筈だとフォールズの自宅へ急行します。 一方ダンロップは事件の原因にブラントの暴力があったことをかき立て攻撃します。 フォールズは、彼女の隠し子らしい少年が身代わりになることで、ブリッツの魔の手から間一髪逃れます。このあと麻薬漬けになってしまうのです。その後の顛末が描かれず、やや不満に思えました。彼女にも復讐に立ち上がって欲しかったです。 このあとブリッツは逮捕されて、釈放。ラストのドンデン返しに繋がっていきます。 結末の落とし方は、道義的には疑問を感じます。でも映画的には面白い展開。それに、ブラントが語る理屈の付け方が、なるほどと思わせてくれました。 劇中を通し強面のブラントではありましたが、本当は気の優しい男なのかもしれません。相棒へのナッシュに対する同情に近い感情や、麻薬に溺れたフォールズを立ち直らせようとするところなど、とても鬼刑事一辺倒の所業ではありません。そんな二面性が本作の主人公のいい持ち味なんだと感じられました。 ラストシーンで、散々ブラントをいたぶる記事を書いたダンロップに、二匹の猛犬が放たれるところが小気味よかったです。報道する側の負の側面も同時に明かさせる伏線もご注目を!
変態VS刑事
変態VS刑事そのものです。たいした内容はなくジェイソンステイサムの得意の格闘シーンもなくがっかりでした。ただ音響効果はなかなかハラハラさせるものがあり、よかったです。 しかし、映画館で1800円を払って見るような映画ではありません。
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