ヒミズのレビュー・感想・評価
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二階堂ふみがウザい、上手い
とにかく二階堂ふみが鬱陶しい。
鬱陶しくて、鬱陶しくて、イライラするのだけれど、苦しくて、苦しくて、息ができなくなる程の【生きる】ことへの葛藤がにじみ出ている。
観ていて気分が悪くなる。
けれど曇天の隙間に微かな光が射す兆しがあるような、そんなエンディングだった。
二人の未来は?
それは分からない。
けれど、誰の未来も分からない。
だからこそ、彼らのもがきに【生】を感じる。
明るい未来を描けない全ての人へ。
私は園子温作品と「合う」のだと思う。この作品も、私は好きだ。
ぶっとんだキャラクターも。「撮りたい画」に強引に引き摺り込むような作りも。そのわりに単純で真っ直ぐで青くて、ともすれば陳腐とも言えてしまいそうな メッセージも。
苦手な人は苦手なのだろう。でも私は好きだ。
親に愛されないふたりの主人公。そこに希望はない。ひとつもない。
でも、そこにはふたりの命がある。いや、ふたりだけじゃない。ホームレスたちの命も。
結局彼らは生きていて。希望なんてなくても生きていて。ひとりぼっちにもなれなくて。
死んでしまうには少し、もったいないのかもしれない。
今はひとつもない希望を、いつか少し、見出だせるのかもしれない。
明るい未来を描けない全ての人へ。単純で真っ直ぐで青くて、ともすれば陳腐とも言えてしまいそうなメッセージ。
「希望なんてない。夢だってない。でも、それでも、生きていく。」
染谷将太と二階堂ふみの演技については、「すごい」の一言。それに尽きる。
原作は未読。読んでみたいと思った。
茶沢さんのある言葉がとても印象的だったのだが、原作にもある言葉なのだろうか。
個人的に響くものがあった
演技のうまさに助けられていた作品だ。
話も理解できたし、彼らの気持ちも凄く共感できる。ただなぜか引っかかるところがないというか、映画の世界の中をただ通過しただけに感じてしまった。どこに問題があるのかはわからないが観終わった後にズーンと残る何かがあってもおかしくないのにない。
けれども個人的にこの映画から考えさせらたことがある。私自身学生だからというのも大きいだろうが。人は人と人との間でないと生きていけないから人間というにも関わらず今日の学生は深い関係を築くことを避ける。人は誰かに必要とされた時居場所を感じ、時に住田のように誰かの助けが必要な時がある。だから心と心で繋がり合う深い友人関係を結ぶことが重要なのである。もし景子が住田のことをあそこまできにかけていなかったら、住田が景子のことを永久に受け入れなかったら、住田は死んでいた。映画のような美しい友情は現実にはもはや存在しない。というかあんなに賢い子らはそうそういない。人と人とが深い関係を避けて生きるようになったことの代償は心の成長にも関係している。
人は夢がなきゃ生きていけない。けれど夢ってそんな簡単にみつかるものじゃない。生きるのって難しい。
時代を超える作品
楽天SHOWTIMEのプレミアム見放題パックで発見。
ヴェネツィア国際映画祭で受賞したと、
受賞したのは主役の俳優さん2名だと、
それ相応の演技なんだろうと分かって見たのに、
圧倒的な演技の二人に目を奪われっ放しだった。
撮影は震災発生直後の2011年。
設定は中学生だけど、
撮影時の二人の実年齢は高校生と同年代か。
こんな凄い役者が現れた日本映画界、将来が楽しみだ。
描写は酷さがあまりにリアルで悶絶するほど。
展開も底なしに落ちる怖さに動揺を抑えられない。
ラストシーンの訪れを怯えてしまうほど。
橋口亮輔監督・脚本の「恋人たち」を最近見たが、
それよりも社会問題性を強く訴える作品。
現実社会に潜む深くて陰湿な闇の世界。
純な子で腹を満たす汚れた大人達。
尊厳なんてありゃしない。
こんな時代、さっさと終わって欲しい。
終わって、この映画を見なおして
「あの時代は狂っていた」と後世に伝えたい。
染谷くんとふみちゃん
ヒミズ
今、見なくてはならない園子温監督作品
先日の「冷たい熱帯魚」は本当にしんどかったから間を開けた
ヒミズを見ないことには先に進めないので(希望の国みなくちゃならないから)勇気を振り絞った
内容には震災直後の風景は必要なかったとも思うけど
なにかの作品にあの風景が残されたということは貴重だ
親に保護されない子供は一番不幸だな…
親に死なれた子より不幸だな
そのバカ親が借金までしてるんだから…
生きてるだけでもエライ中学生の住田くんを染谷将太
母親に疎まれても強く生きてる同級生の茶沢さんを二階堂ふみ
この映画はこの二人の頑張りで出来てる
物語にも役者としての二人にも感涙…クーってなる
なんかの賞貰ってよかったー
まわりのキャストはやはり園組の面々で固められてるわけだけど
熱帯魚のときのキャラが強烈に残っていてキツかった
あまりに引き込まれすぎて終わった頃にはドッと何かを得たような、何か...
あまりに引き込まれすぎて終わった頃にはドッと何かを得たような、何か凄いものを観たという感覚。終わってもなかなか抜けきれず現実の世界を観たときあまりに恐ろしく悪寒を感じた。静かにじんわり現実に戻る感覚、あの恐ろしさが忘れられない。ふたりの演技に脱帽すぎて珍しく観てから半年ほど経つのに印象にのこり、2回目を観てる。
ボート屋さんの家がなぜか懐かしくなる映画でした。 おもしろかったけ...
ボート屋さんの家がなぜか懐かしくなる映画でした。
おもしろかったけど、監督のいつも通りのメンバーでいつも通りの演出でした。「愛のむきだし」の後にみたらあかんかな。初めてみたらきっともっと面白い。メッセージ性はいつも通り強くてスッキリ。
二階堂ふみちゃんかわいかった。
人生を賛美。支えるのは愛。これも愛のむきだし。ヒロインの演技によく...
人生を賛美。支えるのは愛。これも愛のむきだし。ヒロインの演技によく現れていた。父親を殺すまでの筋書きは脈絡があったが、その後の主人公の深層心理描写は推進力を失っているような気がする。通り魔が2人というのは中だるみ感も。一方でヒロインの行動動機が取れず、感情移入できなくなり、最後は違和感を感じた。
名演技の数々
大好きな作品です。何度見ても見入ってしまいます。
重い物語だけど、主演の二人がきれいで、これを観ると勇気づけられる。
私はこの作品で渡辺哲さんのファンになりました。
まだ見ていない人がいたら、ぜひ見てほしいと思います。
とにかくすごかった、、 見入った、 一人一人の役の重さ、 オーラ、...
とにかくすごかった、、
見入った、
一人一人の役の重さ、
オーラ、
全てが素晴らしかった、
涙ボロボロ流しながらみた、
重い話だけど、また何回も見たいと思った、
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