僕の彼女とその彼氏(ゆうれい)

解説

海沿いのさびれた温泉街に暮らす若者たちをコミカルに描く青春ロード・ムービー。監督は、『制服Dolls』シリーズ、映画「覚醒　KA・KU・SE・Iその出会いで女は目覚める」などの森敦司。主演はTV『ウルトラマンマックス』のエリー役や、映画「デスノート」の満島ひかり。共演に映画「バトル・ロワイヤルII鎮魂歌」の柴木丈瑠。

2006年製作／45分／日本
配給：MIRAI
劇場公開日：2007年2月24日

ストーリー

とある港町の満開に咲く桜並木。その川沿いを目的もなくさ迷い歩く男・亮（柴木丈瑠）。時を同じくして、スナック“かたゆで”の店内で暴れている女子高生・小夜（満島ひかり）。ある夜、二人は赤い橋で出会う。亮にはある秘密があった。なんと幽霊だったのである。では何故、小夜にはその姿が見えるのか？　小夜には霊能力が少しあるために、周りの幽霊たちが相談にくるのであった。亮もそのうちの一人である。亮は離れ離れになって別れた彼女を忘れられない為に、この世をさ迷っていたのだ。小夜はさらに霊能力のある弟・ひろむ（深澤大河）にうながされ、家に帰っても憑いて来る亮の悩みを聞き始める。そんな小夜を心配するスナックマスターの利雄（速水けんたろう）や、同級生の銀（森本智大）、そして射的屋の悟郎（小野ヤスシ）。次第に打ち解けていく亮と小夜は、海を見渡せる山頂へ行く。そこで偶然、昔の彼女を見つける亮。その女性を見てビックリする小夜。それは担任の遥先生（藤岡香里）だった！　小夜は亮を遥先生と会わせようと決心する。それは「魂は、この世に未練を残すとどんどん腐っていって、最後には一つの場所から動けなくなって、そこで苦しみ続ける」ことを知っていたからだ。亮を救いたいから…。そして港の船着場で、遥先生と対面する亮。果たして小夜の作戦は上手くいくのか？　亮にハッピーエンドは訪れるのか？　不機嫌な天使・小夜に幸せは来るのだろうか？